天気 晴
寒さは戻ってきて朝晩は又、気温が真冬になった。でも、空気は春めいているようで(外出しないので解らない)富士山もすっきり見えるのは朝のうちだけになった。今頃の日没は、富士山から離れた北の山嶺になる。
人生百歳時代なので、大正生まれも私の周りでは珍しくない。百歳まで生きるって、ここで見ていると結構大変そうだ。ただ、認知症で車椅子、という何人かの話をしたことのない方たちの年齢を私は知らない。ともかく、同じ階の、顔見知りの百歳の方たちの話。
お一人は去年暮れあたりから部屋を一歩も出なくなった。家族との部屋での面会禁止なのだが、無論例外も設けてあり、彼女の場合は15分だけの面会はして良いことになっている。息子さんやら娘さんとおぼしく人が、交替で毎日のように来ている。ご本人は瀕死の状態?と思ったらそうでもないようで、元気な声は聞こえるし食事も、介護士がつきっきりでかなり食べているようだ。
もう一人の男性は、酸素吸入が始まってしまったが、自分の足で食堂までやってくる。少し足が弱ったな、と思う。耳が物凄く遠くて私とは話せないので、最近は会釈するのみ。補聴器では聴覚が出ないくらい悪くなってしまったという。でも、認知症はないのでしっかりしていて「長生きするのも楽じゃないね、自分も周りも」などとニコニコ話していた。
そしてもう一人・・百歳を自慢しているオバアサン。歩行器があれば館内は自由に移動出来て、三人の中ではいちばん元気だ。しかし、彼女も聴力が・・。去年の夏に5歳下のご主人と夫婦で入居してきた。私と同じテーブルで食事をすることになり、でも、ご主人は声の大きな人で、奥さんの耳元で話せば夫婦の会話は出来る。そんなことで、ご主人が「通訳」になり話すことも結構あったのだが・・ホームでクラスターが起きて部屋に監禁状態。その騒ぎが終ってもご主人は食事の席に戻らなかった。体調が悪いのかと思っていたが、コロナ騒動の中で亡くなった、とあとで知った。軍隊で鍛えたので「風邪一つひいたことありません」と自慢する、私のあまり好きではない軍隊上がりタイプのジイサマだったが・・感染者だったかどうかは?のまま。ただ、入居前にワクチンを打ちそびれていて、クラスターの起きたとき、入所者で唯一無ワクチンだった人、ということは知っていた。
そしてもう一人・・百歳を自慢しているオバアサン。歩行器があれば館内は自由に移動出来て、三人の中ではいちばん元気だ。しかし、彼女も聴力が・・。去年の夏に5歳下のご主人と夫婦で入居してきた。私と同じテーブルで食事をすることになり、でも、ご主人は声の大きな人で、奥さんの耳元で話せば夫婦の会話は出来る。そんなことで、ご主人が「通訳」になり話すことも結構あったのだが・・ホームでクラスターが起きて部屋に監禁状態。その騒ぎが終ってもご主人は食事の席に戻らなかった。体調が悪いのかと思っていたが、コロナ騒動の中で亡くなった、とあとで知った。軍隊で鍛えたので「風邪一つひいたことありません」と自慢する、私のあまり好きではない軍隊上がりタイプのジイサマだったが・・感染者だったかどうかは?のまま。ただ、入居前にワクチンを打ちそびれていて、クラスターの起きたとき、入所者で唯一無ワクチンだった人、ということは知っていた。
さて、年下のご主人を亡くされた彼女、気落ちしているかと思えばさにあらず。耳が遠い人と私は心臓が弱いので会話は出来ない、と断ってあり、周囲ともあまり話はしないが飄々と自由に暮している。耳は聞こえなくても目はいいようで、いつも食事を待つ間、裸眼で文庫本を読んでいる。ご主人の縫製業を手伝っていたとか、百歳には見えないお洒落な服装。ジーンズの布のロングスカートにジャンパー、紅いバンダナなど首に巻き・・。百歳になると、ご主人を亡くしても落ち込むことはないのかしらん?と思った。それにしても、彼女の耳は余程近くで怒鳴らないと聞こえないから、要介護になったら大変そう。
もう一人、元気な百歳のジイサマは、今年になって、あれ?食堂へ来なくなった・・と思ったら、どこか病院へ移ったらしい。この方も耳がかなり遠かった。難聴になっても本人はあまり困らないのだろう、困るのは職員や周りの人、と最近は納得してきた。
以上、この人たちは、もう寿命の解っている私から見れば羨ましい例かもしれない。でも、年齢は解らないが、認知症の上に車椅子、全く感情も顔に出ず、殆ど会話もなく、いつも居眠りをしているような人たちが何人も居て・・楽しそうではない。人生百歳はやはり、認知症にならないことが一番大事かもしれない。
刷かれたる雲佐保姫の裳裾とも KUMI
>瀕死の状態?と思ったらそうでもないようで、元気な声は聞こえるし
そんなこともあるんですね。
>もう一人の男性は、酸素吸入が始まってしまったが、・・・
私の街の自治会連合会長(コミュニティセンター連絡協議会会長でもありました)は酸素ボンベを引きながら長いこと君臨していましたね。
高齢者大学の学級性にも一人居ました。
>コロナ騒動の中で亡くなった、とあとで知った。
そうでしたか!
奥さんには喜怒哀楽がなくなったのか、淡々と冷静に受け止められるのか不思議に思えます。
裸眼で文庫本が読めたり、ジーンズのロングスカートに紅いバンダナ姿を拝見したら年齢を見間違うでしょうね。
>人生百歳はやはり、認知症にならないことが一番大事かもしれない。
私の身内・両家の両親や長兄に認知症の様子を知らないので勉強になります。
余談ですが、家内がいちごの・あまおうを買って帰ってきました。
私の悪口が聞こえたんでしょうかね?(笑)
有難うございました。
よくあることです。夜遅かったりすると、もう諦めます。書き直し、ありがとうございます。
百歳越えて、徐々に弱っていくのは理想ですね。
私はそんな長寿は望めないのですが、徐々に弱ってある日眠ったまま目が覚めない・・
というのが理想ですが。
私の同胞にも認知症は殆ど居ませんでした。
でもなぜか、義理の兄姉は80歳後半から皆認知症が・・
と考えると、夫は80歳前に亡くなって良かった、と思います。