KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

木枯し1号

2023年11月13日 | 俳句
天気 曇のち晴

今日の不気味な朝焼け。厭な雲ゆき、と思ったら寒い風が吹き荒れて歳末の空っ風のような・・夕刻、木枯し1号だった、と知る。3年ぶりだという。去年一昨年は、木枯しの吹かないうちに冬が来たということだ。今年はきちんと吹いたけれど・・先週には夏日もあったというのに。
まさかそんな風が吹いているとは思わず、昼食後にスーパーへ行く気になった。明日でも良いけれど、どうしても柿が食べたくなった。熊みたい。窓から見ると風は強いらしいが、そう冷たいとも思えず。ところが、帰路には向かい風になるのでもう、風で息苦しさが倍増した。短い距離ながら、駅の周辺はビル風が走り抜けるので超軽量級の私は命がけ。帰り着いたら、体力使い果たした気分になっていた。
コロナ感染後のこの体力のなさは、もう、後遺症などと言えずこのまま定着してしまったようだ。そう覚悟した方がいいかもしれない。
それにしても年末が来てしまったようなこの寒さ。本当に夏と冬の間の季節がなくなった、と思う木枯しだった。

ちょっと懐かしい干し柿の風景、吟行句会で行く川崎民家園で。ただ、このときは吟行ではなかった。木枯しは干し柿に有難い風。

私の部屋は見晴らしは良いけれど寒い北向きの部屋。他の部屋へ替えることは出来る。「希望しておけば、空いたときに移れます」と言われて入居したので、気楽だった。入居して半年ほどで、向かい側の南向きの部屋の人が他の施設へ移ったとき、いちばん良い部屋なので考えてみたが・・生活を始めるといくら廊下を挟んだ部屋でも、移転は気が重い。でも冬になって寒さを感じると、やっぱり移りたい・・
そんな葛藤ばかり。だが、もう諦めた。見晴らしの良い4階以外の階へは行きたくないが、最初に空いた部屋以外は、空室になった理由がすべて「天国への移転」だった。それも、入院先で最期を迎えるのではなく、自室での看取り。この施設は、それをしてくれるのも「売り」になっている。大きな持病持ちではない超高齢で体力が弱って・・いわゆる「老衰」状態になると寝込んでから最期を迎えるのも早い。いわゆる「大往生」だ。入院の理由もない。最近では100歳の方が、ほんの1週間くらい食堂へ来なくなったと思ったら寝込んでいて、あっけなく・・

入居して3年にもなると、そういう人だちと仲良く付き合っていなくても、知り合いにはなっている。その、最期を過ごした部屋がどんなに良い部屋でも、私は彼女(彼)の過ごした部屋へ移る気になれない。
でも、そんな心情は私だけなのかも。100歳の彼女の部屋へは、下の階のかなり元気のある人が移ってきた。階が違うと抵抗ないのかな?と思ったり、私の心情がおかしいのかも・・と思ったり。

木枯しへわが痩身の体当たり  KUMI 
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4 コメント

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Unknown (小父さん)
2023-11-13 20:05:44
>去年一昨年は、木枯しの吹かないうちに冬が来たということだ。

そうでしたか。
少し、山にも登っていたくせに天候のことは「雨、晴れ」以外のことは無知で恥ずかしいです。

>どうしても柿が食べたくなった。熊みたい。

はっはっは、私も柿は好きです。
現在は冷蔵庫にはりんごしか入っていませんが・・・(笑)

>・・・ビル風が走り抜けるので超軽量級の私は命がけ。

それは大変でしたね。

>木枯しは干し柿に有難い風。

そうなんですか!
しかし、こんな干し柿光景も長いことお目にかかっていませんね~。

>空室になった理由がすべて「天国への移転」だった。

なるほどですね。

>・・・食堂へ来なくなったと思ったら寝込んでいて、あっけなく・・

なんだか想像つきます。

>階が違うと抵抗ないのかな?と思ったり、私の心情がおかしいのかも・・と思ったり。

いや、ごく自然な気持ちだと思いますよ。

「木枯しへわが痩身の体当たり  KUMI」

どうぞお大事になさって下さい。

有難うございました。
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Unknown (ふきのとう)
2023-11-14 06:56:58
kumiさんの感情は人として当然ののものです。この辺りでも、真新しい家が売りに出されても、返済に困窮した家を購入したり、故合って売り出す土地などは売買にてまどっています。「老衰」私の理想の人生の理想の閉じ方です。
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小父さん、あれ? (KUMI)
2023-11-14 15:27:10
登山趣味の人たちは、天気図をよく見ていましたけど・・
私の周りの山好きの人たちの話ですが。
小父さんもてっきり、天気図に詳しいかと・・

今日は小春日のようで、悔しいこと。
干し柿は昔のように個人で作る人も少なくなったでしょうね。
兄は生前、作って送ってくれました。
有名産地の商売はまだまだ続いているようですが。

老衰でパタリ・・あれ、そういえば見えないわね・・
と思ったら彼の世へ行っていました。
そんな最期になれれば、100歳まで生きたいですね。
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ふきのとうさん、畳の上で・・ (KUMI)
2023-11-14 15:33:56
もう死語になった「畳の上で」ですが、ベッドであれ、自宅で最後まで・・は理想ですね。ふきのとうさんは持病がありませんし、多分、今の暮らしのまま長く生きられそうですよ。お子さんたちに元気で頑張ってもらわないと・・。
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