KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

吟行句会・「武蔵野探勝」狭山

2012年05月30日 | 俳句
天気 晴

虚子一門の「武蔵野探勝」を辿る吟行、今日は西武池袋線の武蔵藤沢駅に近い狭山のお茶農園へ行った。11人も参加者があってびっくり。
昭和6年の5月31日に行った記録によると、とてつもなく田舎の駅だったらしいが、今の武蔵藤沢駅は近代的な設備の、なかなかの駅。駅の周囲は住宅が密集している。そこから歩いて10分ほどで、茶畑が見えてくる。


幹事さんが製茶工場に交渉してくれて、工場見学と所有の茶畑をとても親切に案内してくれた。一番茶(いわゆる新茶)の工程はもう終わっていて二番茶まで端境期なのだそうだ。もっとも、一番茶の製茶時期は深夜まで作業があるというから、対応してもらえなかったろう。
新茶の最初はやはり手摘みで、高級茶になるのだという。
茶摘み~蒸す~揉む~乾燥、と今は機械化していても、その工程は手仕事だった頃とまったく同じ方法と時間がかかるそうだ。機械化は、人手の簡素化でしかなく、機械の動きが人間と同じことをしている、というのにちょっと感動した。新茶も淹れていただけた。

さて、この「宮岡園」の若い社長さん、とっても親切で気持良く対応していただいた。
こちらは、店と工場のある母屋の入り口。


本当は企業の宣伝をブログでしたくはないけれど、去年の放射能騒ぎで出荷停止になってしまった狭山茶を今年こそは安心して買っていただきたい。今年の出来はとても良いのだそうだ。ただし、今日の見学では「放射能」という話題は一切ださなかったし、出なかった。
狭山茶は我が家に近いこともあって、良く買う。味も香りもとっても良い。今日も、お礼の意味もあって茎茶と上煎茶を買った。今飲んでいる鹿児島の新茶は今ひとつ美味しくないので、明日からは美味しい狭山茶が飲める。
一年の丹精と生産者の苦労を思って味わいたい。

両の手につつむ茶碗の新茶の香 KUMI
コメント (4)
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