世事雑感

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厚労省のリハビリ上限日数に関する実態調査は欺瞞

2006-12-15 22:54:37 | 医療・リハビリ

今日はリハビリに行ってきました。健康保険を使った病院でのリハです。
ご承知のように、今年四月から疾患別にリハビリの上限日数が決められました。 これに対し、
約50万人もの人が白紙撤回の署名をし、新聞・TVなどでも「白紙撤回または内容の見直しをするべきだ」と大きく取り上げられています。 国会でも福島みずほ議員を先頭に上限日数の医学的根拠について追求が進められています。
これに対し厚労省は「リハビリ打切り後の問題点の実態調査を実施中で、この結果により必要なら次回診療報酬改定(H20年予定)で考慮する」といっています。
 しかし厚労省のホームページで「実態調査の調査表」を見ると下記のような内容です。 、これで、『リハビリ打ち切りの実態把握』が出来ますか?
患者が書く、患者向け調査票で、患者が現実に困っていることが把握できると思いますか?
こんな内容の調査でリハビリ打切り被害の実態がわかるはずがありません。 厚労省の「実態調査中」と言う発言は国民の目をそらすための詭弁に過ぎません。 

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リハビリテーション実施保険医療機関における患者実況調査  
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/dl/s1025-7a.pdf 参照

調査項目  
<施設属性および患者状況(施設票)
・病院/診療所区分、開設主体
・病床数、リハビリテーション科の有無と病床数,回復期リハ病棟・亜急性期入院医療管理科・脳卒中ケアユニット入院医療管理料算定の有無
・リハビリテーション専門医および施設基準上の関連医師数、PT/OT/ST数
・届け出ている施設基準
・リハビリテーション対象患者統計(入院/外来の実患者数、1日平均、3月時の退院患者数、算定日数上限除外患者数)

<リハビリテーションに関する医療機関の状況(施設向け患者調査票)
・患者性別・生年月日
・算定対象疾患
・算定日数上限除外の有無、有りの場合にはその疾患
・心身機能向上の見通し、活動レベル向上の見通し
・起算日の状況
・算定の状況(患者別単位数、ADL加算等)
・実施したリハビリテーションの内容
・リハビリテーション終了時の患者の状態
 ⇒終了の場合:終了理由とその際の対応
 ⇒継続の場合:継続理由と継続方法

<リハビリテーションに対する患者状況および意識(患者向け調査票)
・回答日、回答者、患者性別・生年月日
・患者の回答時点の活動レベル
・リハビリテーションを実施した医療施設(調査対象施設)で受けた説明や指導とその時期
・リハビリテーションを実施した医療施設(調査対象施設)で受けた訓練と日常生活における効果
・患者の回答時点のリハビリテーション実施の有無、実施の場合サービスの内容(入院、通院、訪問リハ)
・介護保険サービス利用の有無、有りの場合には介護保険者証に記載される被保険者番号・市町村番号(保険者番号)

(注:患者向け調査票は4月1日以降に算定を開始し11月中(または12月中)に算定を終了する患者に対し、各医師から手渡し、調査機関に直接返送する)