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電子機器と次亜塩素酸水と

2020-06-16 22:58:22 | 技術
『渦中の「次亜塩素酸水」 普及目指す団体に、噴霧反対の医師や科学者が“再反論“』

もし本当に新型コロナウイルスに効くのであれば、たとえば集中治療室(ICU)で、集中治療を受けている患者さんの部屋で噴霧しているといった話になっているはずです
 という記述が目に留まった。

ICUに設置されている医療機器は概ね、電子機器です。
しかも、取り扱いデリケートな電子機器です。


噴霧した次亜塩素酸水による湿気のせいで、
動作不良を起こしそうな予感。
動作不良の心配をしない不可思議。

ちなみに、日本集中医療医学会は
「集中治療部設置のための指針―2002年3月― 」
放置している。
しかも、
(2)空調設備
集中治療部は、適切で安全な空気質条件を常時維持しなければならない。空調能力は基本的には部屋の容積と施設の要求仕様、換気回数によって定められる。空気感染防止を目的とした隔離のための個室は別空調を設置しなければならない。
a.空気清浄度
集中治療部にはISO(国際標準化機構)基準によるクラス7、NASA基準によるクラス10,000~100,000程度の清浄空気が供給されることを推奨する(感染防止対策の項参照)。
b.温度、湿度
オープン病室と個室は、それぞれで調温調湿装置を設けることを推奨する。冷暖房および加湿度の調整は患者の快適性に選択基準を置き、良好な室内環境を保持すべきである。

という、緩い記述しかない。

ちなみにISO(国際標準化機構)基準によるクラス7の目安は、
0.5 µm以上の粒子が立方メートル当たり352,000個以下。
米国209Eのクラス 10,000 に相当。 
数値が大きいほど、緩い。
そもそも、空気清浄度は、粒子のサイズ・個数に着目した指標であり、微生物の活性・不活性に着目しない指標。

ガイドラインの類に書かれていない上、
「次亜塩素酸水」を常時噴霧するとなれば、
相応のコストと手間(補充)が掛かる。
ICUにいる各位、余計な仕事をしたくないでしょう。

そもそも、
次亜塩素酸水噴霧への賛否は、
医学界vs食品衛生界・公衆衛生界
の対立の構造。

記事に登場する
福崎智司教授は、食品微生物(ここではウィルスを含む)の専門家。 
玉城英彦名誉教授は、公衆衛生界の方。

で、その加勢に、原子力工学の奈良林直。
 
ちなみに、冒頭記事では、なぜかこれら三名の専門分野が伏せられていた。

微生物・ウィルスは、
医学系だけではなく、食品系・公衆衛生系でも扱われる。

医学系は他分野からの追及に対して、酷く弱い。

その一例なのでしょう。この対立は。

この医学系の脆弱性に、
強弁と強情のパッチを当て続けても、
医学系への人々の信頼を毀損し続けるだけです。

万人の生命身体を人質に取っているから、我々医学系は未来永劫、安泰である
と高を括っていると、早晩
漢方医やAI、食品産業、サービス産業に、
白衣も高給も剥がされるでしょう。




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