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将棋界では、親子九段棋士は二組しかいない。その二組が伝える「崖」と因果と冷酷。

2020-08-03 16:24:01 | 東海地方
『野田洋次郎の “遺伝子”ツイートに批判殺到「優生思想?」』

 にて、藤井聡太 棋聖(棋士番号307番)の話が出ていたので、少々。

棋士番号制度開始以降、
棋士番号を持つ将棋棋士は、
323人。 
そのうち、九段棋士かつ
親子関係にある者は、二組だけ。
一組目は、

藤井聡太 棋聖
師匠・杉本昌隆八段(棋士番号197番)
師匠・板谷進九段(棋士番号84番)
その父親かつ師匠・板谷四郎九段(棋士番号29番)

板谷親子は、タイトルには手の届かなった親子(故に東海地方には、タイトルが素通りし続けていた)。
特に、板谷進九段の場合、最期の対局が棋聖戦の挑戦者決定トーナメント進出を決めた対局。

もう一組目は、
板谷四郎九段(棋士番号29番)
師匠・木村義雄十四世名人 (棋士番号2番)
その息子・木村義徳九段(棋士番号82番、加藤治郎名誉九段門下)。

木村義雄十四世名人は、将棋史に欠かせない人物(最初の実力名名人ですから)。
一方、木村義徳九段は、将棋史に造詣が深い方。

ちなみに、木村義徳九段の師匠、
加藤治郎名誉九段は、初の大卒棋士。

そもそも、木村義徳九段が棋士への道に進むきっかけは、
大学時代にアマチュア名人・学生名人を得たこと。
偉大なる父君ではなく、
同じ大学出身の加藤治郎名誉九段の門下に入った遠因。

そして、現在、
最も若い棋士番号を持つ谷合廣紀 (棋士番号323番)は、
東大工卒・東大院在学中。

情報工学の著作も出している研究者
(研究者続ける意向)、
という一面もある。


知的能力と遺伝の関係については、
今更言うまでもない事ですけど……
棋力と遺伝との間には、
今に至るまで、明確な関係は見受けられません。

(プロ棋士になるための最後の関門「三段リーグ」のエグさを思うと、、、)

そうそう、
米長邦雄永世棋聖 (棋士番号85番)は、

「兄たちは頭が悪いから東大へ行った」

と。

東大入学者は学部で、年二千人超。
(前述した)三段リーグを経て四段(プロ棋士)になる者は、

三人

遺伝で押し切れる世界では、ない。

(ちなみに、主要大学の将棋部には概ね、奨励会出身者がいます。しかし、将棋部にプロ棋士がいる、という話は殆ど聞いたことないです。)

(追記、九段になっていない棋士親子を含めると、親子棋士六組。女流棋士についてはそもそも、省いています。)

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