白龍のオウム・アーレフで過ごした日々

オウム・アーレフと新団体「ひかりの輪」について考える。

キリストのイニシエーションpart3

2006-10-21 00:54:53 | Weblog
 全ての、希望が破壊され、絶望と失意の底で、あえいでいた私の耳に、暗闇の上のほうから、あの大きな声が聞こえてきた。最初の2,3回は、自己の苦しみに没頭していたので、よく聞こえず、意味も理解できなかったが、その声は、繰り返し「父の名を思い出せ!」と言っていることに気がついた。

 「父の名?」ぼんやりした意識の中で、父の名とはなんだろうと、考え出した。現実の意識が少し浮かんできて、父?父の名は、えーと・・・。しかし、現実世界の父の名では無いとすぐに気づいた。なんだろう、父の名とは?上からの言葉は、相変わらず「父の名を思い出せ!」と繰り返している。分からない・・。考えあぐねていた、まさにその時、突然、タントラヴァジラヤーナの帰依マントラが聞こえ出した。「オーム・ア・フーム・ヴァジラナマシヴァヤ・ヴァジラナマブッダヤ・ヴァジラナマ・・・・・・ニヤ・マヤ」

 個室の外で、今まで途切れることなく、かかっていたマントラだが、死の体験が始まってから、今まで一度も聞こえてこなかったのである。それが、突然聞こえ出した。逆に言うと、それ以外の外界の音が全て消え、マントラのみが私の中で鳴り響いた。けっして、大きな音ではなかった。それなのに、私の絶望を癒すように、そして調御しているかのように、静かに深く、その音は私の中に染み込んできた。

 その時、私の中で突然、「父の名はシヴァだ!」と気づいた。鮮烈な気づきだった。「そうだ、父の名はシヴァだった!分かった!分かった!」私は、少しづつ身体を起こすことが出来た。「父の名はシヴァなり!」とそっと言ってみた。身体が軽くなった。身体を起こしながら、「父の名はシヴァなり。父の名はシヴァなり。父の名はシヴァなり・・・・。」とマントラのように繰り返していた。しっかり、蓮華座を組んで、その言葉を唱え続けた。

 そうしたら、突然闇が裂け、とてつもなく美しい空間が現れた。それは建物の中であった、人間界と同じような建物の造りだが、ものすごくゴージャスに造ってあって、中二階くらいの階段から、一人のそれはそれは美しい女性が降りてくるところだった。私は彼女が降りてくるのを、待っていたのかもしれないが、下から見ているような感じだった。この世界はこの世のものとは、思えない美しい世界であった。

 その世界の特徴は、全てが微細な光の粒子で出来ているような感じで、それぞれの粒子が光って美しいのである。トランプなども置いてあったが、それも光の粒子で出来上がっていて大層きれいなのである。おそらく、私の好きな世界であったのだろうが、皮膚に当たる空気が、石綿のようにチクチク痛いのである。おそらく、その世界に住む魂の思念が、現象化しているのかもしれない。その世界は、どうも、一応はシヴァ神を崇めているようなのだが、中には「いよっ!シヴァたいっしん!」みたいな神を揶揄するような声も聞こえてくる。おそらく、批判や揶揄の強い世界なのだろう。それを不快に思った私は、その世界を去ろうと、さらに意識を上に向け、「父の名はシヴァなり。」のマントラを唱え続けた。

 そうすると、今度は、暗い宇宙空間に2本の輪廻の帯が現れた。果てしないほど遠くまで伸びる帯の一つ一つに、自分の前生が映画のフィルムのように、それぞれのコマの中に入っていることが分かった。その数は、無限に近いくらい膨大であった。それが、なぜか2本あった。あるいは行って戻って一本だったのかもしれない。そして、いつの間にか、黒っぽい二つの生命体が、私の左上に現れて、まだ目覚めさせるなとか、どこを見せるかとか話をしていた。

 私は、コマの一つ一つを見ていたが、自分の気になる、コマの絵を凝視したら、そのコマの中にスーと入っていった。そこは、どうも、戦闘をしている場面らしく、映像よりも、音声が中心だった。私が、何か重要な役割を任されていたらしく、女性の声で、「まだよ。まだよ。まだだからね!」と言われ続けていた。「まだダメ!まだよ!」と言われていたが、しかし、私は、待ちきれなくなって、何かとてつもない武器を発射してしまった。その時、女性の悲鳴にも似た、「まだ!だめーー!!」と言う金切り声があがったと思ったら、宇宙空間で、巨大な爆発が起き、全てが消滅した。そして、テレビのスイッチを切ったように、声も、音も、ビジョンもプツンと消えた。おそらく、私の失敗によって、多くの犠牲を出した、大きな後悔の残った生だったのだろう。

 次に現れたのは、雲の上であった。どうも神々の世界のようである。ここも、戦いの場面であった。どうも、私は、戦いの世界ばかり歩いていたみたいである。その世界では、尊師が、総司令官であった。失礼だが、今生の教祖とは比べ物にならないくらい、威厳に満ち美しい顔立ちであった。その世界では、実は、尊師軍は劣勢であった。古い神々が、次々に負けて戻ってきていたようである。しかし、戦っている相手が誰なのかは、分からなかった。その時に、この戦いに勝利するためには、哀れみの救済がなされないと、勝利できないことを直感した。それを、学ぶためその世界から離れることになったようである。

 その後で、面白い生が現れた。その世界は、鈍い金色の光に満ちた世界であった。それほど、高い世界ではないが、天界ではあっただろう。家の中に入って行くところなのだが、身体がものすごく重いのである。一歩歩くたびに、ズシャッ、ズシャッと音がするくらいの重量なのである。しかし、それが、自分自身の重さなのだ。吐く息も尋常ではない。フーー!!フーー!!と、とんでもない呼吸なのである。身体の大きさは、さほどでないようであった。その時、巨大な身体を小さい身体に変化させたということが分かった。しかし、小さくなっても、凝縮された重量とエネルギーは変わらないようである。おそらく、この生は龍ではなかったかと思われる。私が、HNに白龍を使ったのも、この生の経験からであった。

 それはさておき、巨大な身体に満ち溢れていたエネルギーを、小さな身体に詰め込んだのである。そのため、エネルギーが身体から溢れ出し、周りの空気を振動させていた。まるで、巨大な発電機のようであった。私の身体の周りの空気がブーンと音を立てて振動しているのである。さらに、部屋の中に入っていくと、一人の美しい女性が、横たわって寝ていた。私の母であった。まるで、古代のエジプトの女性が着ていたような、薄い布地を腰に巻いており、上も同じような薄い布を巻いて胸を隠していた。

 母は目を覚まし、私を見て笑いかけた。私は、嬉しくてエネルギーを母に向けた。そうすると、空気の振動がさらに強くなり、母は私によって作り出された、空気のバイブレーションに全身を包まれ、身もだえ始めた。全身がしびれるような感じらしく、足をくねらせながら、気持ち良くて言葉を発することも間々ならないほど悶えていた。この時、この母がケイマ正大師であることが分かった。尊師が、ケイマと縁があると言ったのは、この世界での事だと理解した。この世界では、親子で愛し合うことのタブーがない世界ではなかったかと思われる。あれだけ、巨大なエネルギーを持っていれば、身体を触れ合わずに愛し合うことが可能なのだろう。それを理解した途端、その世界からは離れてしまった。

 その後、また私の、心にひっかかっている生が現れたようである。私はどこかの生で、シヴァ神の4番目の息子だった生があるらしい。息子が4人いて、4番目という認識があった。しかし、どういういきさつか分からないが、シヴァ神に、邪悪心を向けたようだ。そうしたら、途端に、地面に叩き落された。その時肩口から落ちたらしく、肩がものすごく痛かった。その肩の痛みを、その後何生も引きずっていたようである。毎生肩が痛いのは、そのためなのかと、なぜかそこで納得している自分がいた。私は、今生では、肩など痛くなかったが、なぜかその時は、肩の痛みがあったことを妙に納得していたのだ。実は、現在50肩で、肩が痛いのであるが、私の50肩の予言だったのだろうか?それではあまりにしょぼい話になってしまう。(笑)

 しかし、その後、シヴァ神に対する恨みからか、多くの悪業を積み続け、多くの魂を傷つけたようである。アストラルの世界は、時間や空間を超越しているので、意識を向けるだけで、瞬時に全ての物事が把握出来てしまうようだ。自分が、どれほど多くの悪業を為し、どれほど多くの魂を傷つけて来たのかを瞬間的に知った私は、大変な慙愧の念に駆られた。その申し訳なさから、涙を流して身悶えた。今生あんなに苦しく泣いたことは一度もなかった。まさに、慟哭である。「ウオォォ――!!」という感じで、のた打ち回って泣きじゃくった。

 あまりに、大声で、泣き叫ぶものだから、看護婦さんが、ドアを開けて、「○○さん、静かにしてください。」と注意された。今まで、アストラルに突っ込んでいた意識が、その時だけ戻ってきて、涙でぐしゃぐしゃになった顔で「すみましぇん。」とか言うのだが、いなくなるとまた、「ウオーー!!」と大声を上げて泣き出して、しばらくは身をよじりながら泣き続けていたようだ。

 その後、キリストの体験の最終段階へと入っていった。続きはまた明日書き込むことにする。


13 コメント

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こんばんは (ルナ)
2006-10-21 02:12:29
白龍さん、こんばんは。

毎日頑張られていますね。

その努力に敬服致します。



私も毎日拝読するのが楽しみで、

一つの日課となっております。



過去のナルコ系のイニシエーション

(と、呼ばれていたもの)や、

現在のお父様のことなど、

過去・現在…と大変な苦労があると思います。

けれど、日々、慈愛・慈悲の実践etcを目標とし、

励まれている姿(ネット上ですが)をみると、

きっと、未来は素晴らしいだろうなと思っています。



ご自身に無理なく、一日一日過ごされて下さいね。

白龍さんの行なっていらっしゃることは、

きっと、後に実を結ぶことだと思っています。



なんだか、お別れの挨拶のように、しめっぽくなってしまいましたが(笑)、

当然のことながら、またお邪魔させていただきますね。
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ルナさんへ (セイラ)
2006-10-21 02:26:24
はじめまして。



ルナさんは別スレで、

上祐氏が、辛い選択をしたとは思えない、

本気で救済を考えているとは思えない、と

書かれていた事がありましたね。



それは上祐氏と話してのお考えでしょうか?

それとも彼の一連の行動を見ていてのご判断でしょうか?

メールを頂けたら嬉しいのですが。

よろしくお願いします。



seela_001@mail.goo.ne.jp
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ルナさん、こんばんは (白龍)
2006-10-21 02:48:37
お久しぶりです。

自分でも頑張りすぎていて、びっくりしています。

教祖には70%しか力を出していないと言われていたのに、

ちょっと頑張り過ぎですね。(笑)



最近ほとんどワークのようになっていますが、

私には何か別な意志が働いているような気がしています。



次々にいろいろな人が、集まってこられて、

私の意志と関係ないところで、

大きく動き出しているような気がしてなりません。



ルナさんも、しめっぽくならずに、

明るくコメントしてくださいね。

いつでもおいでください。お待ちしています。
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セイラさんへ(私信失礼します) (ルナ)
2006-10-21 02:55:52
こんばんは、はじめまして。

お言葉ありがとうございます。

気になる発言を公の場でしてしまい、申し訳ありません。



せっかく、メアドを載せて下さっていますが、

現在は、メールをする気分に非ずですので、

またの機会に・・・

すいません、なにぶん当方、相当な気分屋なもので。



質問の答えとしては、

個人的見解の一つとして、総合的にみて、

判断をしたまでのことですので、お気になさらず。



それでは、また。
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白龍さんこんばんは (ルナ)
2006-10-21 03:05:02
ははは(笑)

先程はしんみりしちゃいましたね。



自分とは別の意志…

そうかもしれませんね。

その時その時の流れに、乗っていくのも良いと思います。

自分の指針を見誤ることなく、翻弄さえされなければOKかと。



と、いうことは…

私も少なからず、この流れに乗っているのでしょうか。

なんだか少し面白いですね。

この船はどこに辿り着くのか、とても興味深いです
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それもまた一興 (白龍)
2006-10-21 03:16:07
今まで、教団にさんざん一定方向に、

引きずられてしまいましたから、

自然体で、

流れに委ねてみるのも、

一興かもしれませんぜ。
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いちおう (白龍)
2006-10-21 03:32:16
一応私もメルアド貼っておきますね。



hakuryuu_001@mail.goo.ne.jp
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はい^^ (ルナ)
2006-10-21 04:14:06
ありがとうございます。
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オウマー西村さんのリンク集 (yasu)
2006-10-21 13:02:46
の横に、わたしの制作中のブログ日記も勝手に載せられてしまいました。

白龍さんの横です。(藁)



わたしは掲示板書き込みが主なんですけど。





そのうち、シヴァナンダさんのブログも加わることでしょうね。

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ほんとだ (白龍)
2006-10-21 13:22:40
西村さんのところに、いつの間にか私の名前が・・。



yasuさんブログデビューおめでとうございます。



きれいなブログですね。

ちょく、ちょくのぞきに行くことにします。



yahooブログも良いですね。yahooでもブログ作ろうかな。
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