はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

政治家の実行力とは

2007年04月04日 | 仕事

 都知事選関連の報道を読んでいると、現職候補の“行動力”を評価するパーセンテージが高いようです。
 政治家の実行力と言ってもなかなかその評価を得ることは難しいと思います。
知事や市長など直接選挙で選ばれる公務と政務とこなす政治家と、国政から地方までのいわゆる議員となっていく政治家では“実行力”にも違いがあります。
 マニフェスト導入とも関連するのでしょうが、有権者にとって分かりやすいのは、何を公約とし何年間でそれを仕上げるかという数値目標を訴えられるところが首長選挙です。
ですからその実績が積み上げられて期数を重ねれば“実行力”があるという印象も強くなってきます。もちろん知名度も上がりますね。
 現在、第二陣の地方選挙に向けていろいろなお手伝いを進めているのですが、いわゆる議員の方が“実行力”という評価を得るのが難しいところです。より身近な行政単位での選挙ですから、有権者からの評価も厳しくなって当たり前でしょうか。
 「何をこの四年間したのか」という質問に答えるのがとても難しいのです。「街灯を付けました」、「舗装をしました」、「保育園に入れました」といった類のことは特定の人へ利益をもたらしてはいますが、議員として住民のためにどれだけ貢献してきたかという評価がとてもしづらいのです。
 あくまで議会は行政のチェック機能であって、議員たちのやりたいこととすべきことにはかなりのギャップがあると思います。
あくまでも首長の決めた方針や予算・決算の承認をするだけになりますから、議員個人の実績を積み上げるものではありません。
こうした状況下で四年間の議員活動を過ごすと次の選挙が回ってきます。そのときに突然、「何をこの四年間したのか」と問われる苦しさが付いて回るのも現実です。
 「何をこの四年間したのか」との質問に答えようとするとき、四年間、予算が執行され行政サービスが続いていることを評価してほしいと思うのですが、なかなかこの点は理解してもらいにくいところです。
それぞれの有権者個人個人の利益につながらないと、支援を確約してくれる人はほどんどいませんね。厳しいです。

 今イチ、後援会活動が広がらない議員の姿を見ながら感じていることを記してみました。

応援のクリックをお願いします。