隔週刊Xファイル第16号 ♯315 海底

2005年11月02日 | 隔週刊Xファイル
人間は死者と供に生きる

 フランスのサルベージ船パイパー丸が緊急入港する。乗組員は一人を除き全員致死量の被爆をしていた。パイパー丸の航路を調べたモルダーはUFOを回収したサルベージ船タラパス号(♯309 二世)の航路との符合を発見する。パイパー丸を調査するモルダーとスカリー。しかし船のどこにも被爆の痕が見られなかった。黒いオイルでヌルつく潜水服。残っていたビデオに写る海底の戦闘機ムスタング

 唯1人被爆を逃れた乗組員ゴルティエを訪ねるモルダーだが、そこには全身黒いオイルにまみれ昏倒するゴルティエがいた。
 P51ムスタングの正体を知るため父の友人ジョハンセン中佐を訪ねるスカリー。しかしジョハンセン中佐は高齢のためか詳しいことは忘れていた
 
 J・カレンチャック社? ゼウス・フェーバー? 原爆を積んだ爆撃機? 
 
 謎を追いモルダーは香港へ飛び。ジョハンセンから過去の事件の経緯を聞き出すスカリー。

 そしてその謎の事件の陰でスキナー銃撃事件が発生する


ドキュメント超常現象 光り輝くUFOが起こした悲劇 C&L事件の全貌part1
 ♯315「海底」では、深海に眠っていた謎の生命体が強力な放射線を浴びせて人間を殺害した。目撃者が放射線を浴びたと考えられる事件が数多くぞんざいしている。そのなかでも「もっとも不運なUFO接近遭遇事件」といわれる「キャッシュ&ランドラム事件」を検証してみよう

 姉メリッサ射殺事件が捜査打ち切り。FBIのやり方に憤るスカリー。そのスカリーのため何とか捜査継続しようと動いたスキナーが最後に銃撃される。今回の事件とは繋がりが無いように見えるが…
 一方香港へ飛んだモルダーの目の前に現れた宿敵クライチェック。それを追う政府の情報組織、そして謎の生命体。更にはまたしても言及されるMJファイル

物語は♯316 アポクリファへ続く


隔週刊Xファイル第16号 ♯314 グロテスク

2005年11月01日 | 隔週刊Xファイル
敵を知ろううと思うのならその心の中には入れ

 連続殺人犯モストウが逮捕される。しかし逮捕拘留中に同じ手口の犯行が重ねられる。共犯者か? 模倣犯か? スキナーより要請を受けたモルダーとスカリーは捜査に着手する。モストウの尋問をする二人。モストウは魔物(ガーゴイル)が殺ったと繰り返す。
 尋問中モストウを逮捕した行動科学課のパターソンがやってくる。過去に因縁のあるモルダーとパターソン。二人は対決姿勢をとる

 敵を知るためモストウの身辺を探り、心の中に入ろうとするモルダー。しかしそれはモルダーの心がモストウの狂気に触れる行為でもあった。そしてもう1人、3年間モストウを追い続けたパターソンも…

 単独で捜査を続けるモルダーは犯人と遭遇。しかし周囲はモルダーの動きに疑問を持ち疑惑の目を向けるのだった


ドキュメント超常現象 人間の心に棲む怪物を追ったFBI捜査官 ロバート・K・レスラー
 ♯314「グロテスク」には、モルダーの訓練生時代の教官であるプロファイリングの専門家パターソン捜査官が登場した。実在のプロファイラーとして真っ先に名前が上がる人物といえば、FBI捜査官のロバート・K・レスラーだろう。数々の凶悪犯罪を解決に導いた彼の素顔に迫ってみよう

 モストウに噛まれたネムハウザー刑事に霊魂でも乗り移ったのかと思ってしまった。あやしすぎるパターソンに対しちょこちょこ出てくるネムハウザーの方がより怪しいと邪推してしまった。噛まれた傷から”何者か”が入りこんだと考える方がよりXファイルっぽいと思ったんだけどなあ。すっかり制作側の罠にはまった俺。真相は見てのとおり
 おなじみのロバート・K・レスラー。ベストセラーになったFBI心理分析官だが、当時馴染みのなかったプロファイリングの手法にも感心したが、あの桁外れな殺人犯の存在の方が印象的だった。あんなのがうろつき歩いていたんじゃサスペクト・ゼロなんて話が出来てもおかしくないよな
 

 我々は日々社会の裏側に暗躍する悪と戦っている。この仕事を選んだ以上戦いは避けられない。しかし、時にはその重責に押し潰され、心に隙が出きることがある。そこに怪物が入りこんだら最後、我々がまっさかさまに落ちる場所は狂気が口を開ける奈落の底だ