スカイライン ~征服~

2011年06月26日 | 映画
スカイライン 征服

「そのとき、愛も英雄も飲み込まれる」

 地上に降り注ぐ青い閃光。突如現れた異星人船に捕獲される人々。抵抗する軍の攻撃。一般人の視点で語られる3日間。


 超B級映画。宣伝だと問答無用で征服されそうな感じだが、案外軍隊も頑張っていた。
 最近の映画らしく一般人目線のためか何の情報も得られないまま主人公たちはだた翻弄されるのみ。そのため異星人が攻めて来たという割にはなにやらずいぶんこじんまりとした感じに。
 ドッグファイトするステルス爆撃機 カッコいい  無人機の護衛? あれは核攻撃をするからか? 着ぐるみ感も  
 ラストも衝撃!! アレは狙いか  英断か  それとも予算が無くなったからか 
 ネタとして割り切れるかたにはオススメ

映画の日

2007年07月10日 | 映画
もう一週間どころか10日以上も前の話なんだが、7月1日の映画の日に調子に乗って2本も観てしまった
朝一の分から観ようと意気揚々とでかけたが、さすが映画の日、そして日曜日、込んでる。一階でグネグネと並び2階の出入り口までスロープで上がり、そこで折り返す。かえろうかな
30分も並んだせいで20分も遅れて入る始末になった

まずは「アポカリプト」
なにやら意味深なシーンがちりばめられた大作風味な一作
宣伝でおなじみの人狩りから逃げる場面までが相当長い だがそこからが熱い ジャガー・滝・ランボーみたいな罠・他いろいろ 
ラストはイマイチ  その内容の割りにのど越しは悪くない

次は本命「ダイハード4.0」
この脚本書いたやつ天才 敵の詰めの甘さ 政府の無能さ 主人公の不死身さ あの男が帰ってきた
とにかく話が早い 冗長な前半などなく、一気に事件が始まった 
狙撃手・ヘリ・戦闘機 ことごとく打ち倒すマクレーン
リアルさよりスピードと爽快さを求めた傑作。銃撃シーンで笑える稀有な作品 挨拶は撃ってから 敵から情報なんか得ようなんて考えはまったくない 最高だぜ
甘口のど越しスッキリ


映画三連発

2007年06月25日 | 映画
 最近仕事場の近くに映画館があるのに気づき毎週のように映画にはまる

 まずは「ザ・シューター 極大射程」
 ずいぶん前に「このミステリーはすごい」で海外ミステリーの一位を取っていたもの。実際面白くてシリーズ全作呼んでいるんだが、正直映画版はイマイチ
 舞台設定を現在にしたためか何か一味足りなくなっているような。携帯電話を使用するボブに違和感が…。
 尺が短いためかソララトフとかまったく出て来ないし、内容も急ぎすぎて中身が薄い感じ。個人的にはニック役がいまひとつでボブ役ももっといい人はいないだろうか?
 ボブが圧倒的に強すぎてアクションシーンがイマイチだが、ラストの銃撃シーンは圧巻。神出鬼没というか、ブキミさがよく出ていた。悪党死すべし
 総合評価は薄味で喉越しスッキリ

 次は「300」
 ところどころに入るナレーションのせいか、なにやらよく出来た面白い歴史物の番組を見てるような感じ。そのとき歴史が動いたとか
 もっと一人一人が異常な強さを持っていて大軍を圧倒するかと思えば、意外に錬度の高い戦士がチームとしての強さを発揮して抵抗を試みるという感じ
 首が飛んだり腕が飛んだりスローになったり剣戟シーンはすばらしい。字幕版しかやっていなかったのは、あの力強い台詞は吹き替えでは映えないからだろうか?いっそ最後は歴史を無視してやっつけてしまえばいいのに
 総合評価はこってり味やや苦

 最後は「ゾディアック」
 地味だ。地味すぎる。カメラはほとんど犯人であるゾディアックではなく、追いかける刑事や記者達に向けられていて、事件の恐怖や不気味さが意外と伝わらない。何かこうもっと盛り上がるシーンがあってもよかったかな。現実の事件そのものが未解決で犯人も確定していないからしょうがないか
 いろいろ容疑者が出るもサスペンス的にも盛り上がらず消化不良。ポップコーンは弾けていない豆上のものが多く映画館は暑く映画は長すぎた
 総合評価は喉越しはいいが味に深みがない

来週は映画の日「アポカリプト」とか「ダイハード4.0」が観たいな

  

映画「10億分の1の男」

2006年04月17日 | 映画
 飛行機墜落事故の唯一の生残りのトマスは謎の男に導かれ、その強運を賭けた命がけのゲームに参加する
 他人の運を吸い取り自らの強運を作り出す、能力者達が集まり繰り広げられるゲーム。その頂点には30年無敗の男が君臨していた

監督・脚本: ファン・カルロス・フレスナディージョ
出演: レオナルド・スバラグリア/ユウセビオ・ポンセラ/モニカ・ロペス/アントニオ・デチェント/マックス・フォン・シドー

もっとこう命がけのゲームが繰り広げられ緊張感に包まれたかった
 ゲーム自体が運を試すものでギリギリの緊張感がなく、ただ無駄に長く感じてしまう。事故で1人だけ生残ってしまうなど、周りの運を取って自らの強運に変えてしまう人達。手を触れることで運を吸い取る能力などアイディアは良いんだけど、なんか上手く使えていないような。大事なところに説明が不足しているような。はっきり言ってしまえばゲームがつまらないんだが
 映像は暗く音響は静かで雰囲気はとても良いが、何か物足りない。ラストの対決は自分としては好きだ

映画「犬神家の一族」

2006年04月16日 | 映画
 大富豪・犬神佐兵衛が死に莫大な遺産の相続を巡り揺れる一族
 弁護士から依頼を受けた金田一は那須へ向うが、その依頼人が毒殺されてしまう。奇妙な遺言によって巻き起こる一族の確執と連続殺人に金田一耕助が挑む


角川映画第1弾
 人数が多いわりに意外と解かりやすい人物相関図。心に響くテーマ曲。斧・琴・菊を見立てた連続殺人。因習。怨念。血と金。いつも通りのみどころ満載。やはりこれが原点

観てから読むか 読んでから観るか

映画「CUBE2」

2006年04月09日 | 映画
4次元立方体 ハイパーキューブ

 謎の立方体に閉じ込められた数人の男女が脱出を図る。いくつかの罠らしきものと時間のずれ、重力変化などが行く手を阻む

製作・共同脚本: アーニー・バーバラッシュ
監督・撮影: アンドレイ・セクラ
出演: ケリー・マチェット/ジェラント・ウィン・デイヴィス/ニール・クローン/マシュー・ファーガソン/バーバラ・ゴードン/ブルース・グレイ/グレース・リン・カン

前作「CUBE」と比べても仕方がない。6つの扉のある立方体と簡単な初期プロットを使ったまったく別種の物語。その辺気にせず観ればそれなりに面白かった。いかにもB級だがけど
 こむずかしい量子力学だとかは気にせず、とにかく部屋には時間のずれが生じているということだけを理解して観よう。まあ、時間のずれがあったりなかったり、罠があったりなかったりなかったりなかったりするが
 部屋に入ると罠が発動したりはしないのと、とにかく明るく白い無機質な部屋が焦燥感をなくし部屋移動に躊躇なく取り組め追いつめられる感じがなかった。もっと早く探偵がおかしくなればよかったのに

映画「CUBE ZERO」

2006年04月08日 | 映画
第1問 あなたの名前は 第2問 あなたは神を信じますか

 説明不要の立方体に閉じ込められたレインズ。出会った数名の男女と供に脱出を図るが張り巡られたトラップが行く手を阻む
 一方CUBEの管理者ウィンは罪の意識に耐えかね脱出を図るが、エレベーターの先にあったのはCUBEへ続く道だった


CUBEの良さは、何なのかわからない場所へ、なにも知らずに押し込められ、命を賭けたゲームに強制参加、閉塞感と焦燥感に悩まされながら脱出を図り、トラップによって次々と犠牲者を出し、仲間割れを起こし何もわからないまま終わっていくという不条理なところだったんだが
 天才的な頭脳を持つウィンがヒントをもとに出口を探すと思いきやあっさりヒントは崩される。CUBEの操作を外部の人間が行うことで死のゲームという側面はなくされ、管理者の存在が不気味さを薄めてしまった。管理者と被験者という言葉が管理社会の片鱗を見せ世界観が中途半端に画かれCUBEの存在理由がわかってしまう
 冷静なレインズと頭の良いウィンの持ち味を、CUBEを外部から動かすという反則技で活かすことができなかったのが惜しい。CUBEからの脱出というテーマから外部の管理者との戦いというつまらないテーマに変わってしまった
 CUBEという秀逸なアイディアの使い減りした分に新たなものをあてがい、良くも悪くも尖った所のない普通な映画にしてしまった感じ
 あのラストは1に繋がるのかな?

映画?「透明人間」

2006年04月07日 | 映画
俺が見えるか

アメリカの極秘プロジェクトによって誕生した透明人間ダリアン・フォークス
“水銀腺”と呼ばれるチップを脳に移殖すると、水銀が光を屈折させる“超可視光線”により、その姿は人の目には見えなくなるのだ
彼は狩猟局を隠れ蓑とした捜査局でエージェントとして活動する


パッケージはそれっぽいがこれは映画ではなくドラマの編集版
 死んだはずの過去の実験体が局へと反乱を起す回と、透明人間プロジェクトの秘密情報が漏れ中国情報部によって狙われる回の2話が収録
 恐ろしいことに透明人間になった経緯は知れず、所属の狩猟局も何なのかよく解からない。雰囲気としてはタイムマシンを題材に7デイズ時空大作戦を作ったように、透明人間を題材にドラマを作った感じといえばわかりやすい。どっちも特別捜査官で局のメインスタッフの少なさも通じるものがある。担当科学者も女性だ
 水銀によって透明になり服はもちろん、触れているものも透明化できるという高性能ぶり。しかし2話とも透明人間エージェントの活躍としては地味だった。このB級っぷりがさすがのアルバトロス社配給

映画「FREEZE FRAME フリーズ フレーム」

2006年04月07日 | 映画
撮影をやめるな 絶対に フレームの外は 無防備だ

 殺人事件の容疑を受けたことで精神的に瑕を負ったヴェイルは、二度と疑いを持たれないように24時間カメラを回し自らの姿を取り続けた 
 事件から10年。ヴェイルは執念深いエメリック警部とシーカー心理分析官によって別の事件の容疑をかけられる。アリバイを証明するためテープを渡そうとするが、何者かによって犯行時間のテープは盗まれていた
 警察の手を逃れたヴェイルは無実を証明しようとするが…

監督・脚本: ジョン・シンプソン
出演: リー・エヴァンス/ショーン・マッギンレイ/イアン・マクニース/コリン・サーモン/レイチェル・スターリング

主人公が警察から逃れて犯人探しをするなどという単純な話にはまったくならない。常に主人公は無力!
 自白強要によって殺人事件の犯人に仕立て上げられた主人公。裁判によって無実を証明されるが、過熱報道によって人生は狂わされる。24時間365日寝る時も外出する時もカメラを回し続ける生活を送る。そして10年後、またも容疑をかけられる
 主人公の意思を無視して周りがどんどん状況を進めてしまい、主人公は翻弄され続ける。執念深い警部、10年前の事件の関係者、陥れようとする心理分析官。追いつめる警察。無力な主人公の武器は唯一つ、自身を映したテープのみ

定石を打ち破った見事なアイディア。二転三転するシナリオは最後まで目を離せない。どいつもこいつも信用ならないなか映像だけが真実を語る
 

映画「亡国のイージス」

2006年04月05日 | 映画
 最新鋭の護衛艦いそがぜが反旗を翻した自衛官と北朝鮮の工作員に乗っ取られる。化学兵器グソーを搭載し東京湾へ向ういそかぜ。東京へ向けられたミサイルの弾頭は通常にあらず


説明不要のベストセラーの映画化
 読んでいない人には説明不足で読んでいる人には満ち足りない。長編小説の映画化にありがちな、みんなを満足させようとしてみんなに少しずつ不満を持たせてしまったパターン
 冗長で激しく熱い男達のやり取りが少ないのは不満。原作は何度も読んでいるので人物説明は不要だが削るなら徹底的に削ればいいのに中途半端に残された解かりずらいエピソードが展開を遅くさせてしまった
 護衛艦同士の戦闘シーン自体は秀逸。ホ・ヨンファ役の中井貴一の存在感はさすが。原作イメージを気にしなければ仙石役の真田広之もいい。撃つべき時に躊躇うシーンが良い。なんだかんだ言っても見終わったときには熱くなった
 宮津が副長になっていたのがまったく理解できず、寺尾聰の弱弱しさはいかにもミスキャスト