古本ハンター東奔西走

2005年03月22日 | 
古本求めて東奔西走。古本屋4件をハシゴして30冊近くの本を購入

[シェワード・ワールド・ノベル 百鬼夜翔シーズ] 著:友野詳 他 現代に生きる妖怪達
蒼ざめた森の怒り・空から奴がやってきた・暁に散る翼・黒き蟲のざわめき・霧が惑う暗夜・霧が閉じる黄昏・昏い霧に眠る街・真夜中の道化師 以上シリーズ8冊

[宇宙海兵隊ギガース3] 著:今野敏 スペースロボットオペラ

[ZOKU] 著:森博嗣 講談社のS&MシリーズやVシリーズでお馴染み

[インディゴの夜] 著:加藤実秋 第十回創元推理短編賞受賞 東京創元社のレーベル「ミステリ・フロンティア」は案外侮れないぞ

[龍の黙示録シリーズ] 著:篠田真由美 講談社の建築探偵シリーズでお馴染み
龍の黙示録・東日流妖異変・唯一の神の御名 以上シリーズ3冊

[少年名探偵 虹北恭助のハイスクールアドベンチャー] 著:はやみねかおる シリーズも高校編に突入

[貴賓室の怪人] 著:内田康夫 説明不要の浅見光彦シリーズ

[エンジェルハウリング5] 著:秋田禎信 富士見ファンタジア文庫の魔術師オーフェンはぐれ旅シリーズでお馴染み

[VS3] 著:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫の初期の名作ザンヤルマの剣士シリーズの作者 イチオシ

[襲撃!異星からの侵入者(下)] 著:デイヴィット・ファインタック 名作SF小説 銀河の荒鷲シーフォートシリーズ最新刊 シーフォートが若かりし頃撃退した異星生物”魚”が再び襲来する やっと下巻購入 これで読める

[沈むさかな] 著:式田ティエン 第1回このミス大賞 優秀賞受賞作

[夜のピクニック] 著:恩田陸 ファンタジーミステリーの旗手? 実は読んだ事が無い

[マジシャン] 著: 松岡圭祐 催眠、千里眼でお馴染み

[鏡姉妹の飛ぶ教室] 著:佐藤友哉 問題作クリスマステロルから3年 遂に刊行

[スタートレック エンサイクロペディア ニューエディション] 著:マイケル&デニス・オクダ デビー・ミレック  スタートレック大辞典 定価8000円 でかい!重い!

他漫画5冊 いったい何時読むんだ

原 著 「愚か者死すべし」

2005年03月18日 | 
横浜で起きた暴力団組長、銀行支店長銃撃事件。なりゆきで関わる事になった渡辺探偵事務所の沢崎。銃撃反を狙う銃口、奇妙な誘拐事件、謎の男との接触、暴力団。複雑に絡み合う事件を沢崎が解く

ハードボイルドの傑作シリーズ第二期開幕! 我々は9年待ったのだ!一時は絶筆かと思ったよ、原。帰って来た私立探偵 沢崎。両切りのピース・W形の灰皿・TAS・ブルーバード。いや、やっぱり良いねえ沢崎は、日本一の私立探偵だよ。ちなみに日本二は佐久間公、日本3は永久欠番だ。

9年分の思いが詰まったのか複雑すぎる内容に一部辟易したが、まあ戻ってくれただけで良しとしよう。佐久間公が戻った時もこんな気持ちになった。第二期シリーズ第二弾は早期刊行と書いてあったからきっとすぐに出るでしょう。5年以内には…たぶん



STDS9を書かずに1週間たちました。 別に飽きた訳ではないですよ

有川浩「空の中」 馳星周「長恨歌 不夜城完結編」

2005年02月20日 | 
最近読んだ本教えてくださいトラックバック練習板利用

有川 浩 著「空の中」 メディアワークス
~200X年、2度の航空機事故が眠れる秘密と接触させた~ 第10回電撃小説大賞受賞作家の第二弾。何故かいきなりハードカバーでの出版、売れるのか? しかし内容はお墨付き、2度の航空機事故により発見された空に浮かぶ謎の生物。生物の剥離した一部と少年の交流。生物に復讐を誓う航空機事故の遺族。生物とコンタクトを取る政府関係者。いわゆるライトノベルの類ですか十分楽しめます。俺:の本100選に入選。保存版をもう1冊買わねば

馳 星周「長恨歌 不夜城完結編] 角川書店
~劉 健一を殺さなければならない~ あの不夜城の完結編。これを読む為に不夜城と鎮魂歌も読み返した。やはり不夜城は傑作。現状打破にため動けば動くほど悪くなる状況。追い詰められ転落していく人々。こんな終わり方で本当によかったのか。 俺:の本100選不夜城のみ入選

お薦めの本 石黒燿著 ”死都日本” ”震災列島”

2004年12月25日 | 
隊長殿:  災害を扱わせたらこの人に優る者はない。石黒燿著 ”震災列島”大地震を利用した復讐劇  ”死都日本” 破局的噴火、その時君は生き延びる事が出来るか

俺:  この人の文章には圧力がある。下手なパニック映画では太刀打ちできない迫力! 迫り来る災害、地震、津波、噴火、メルトダウン、まったく日本から移住したくなる。

隊長殿:  噴火の仕組だの津波のメカニズムだの説明文が多いのに苦もなく読めます。

俺:  必要な時に必要な説明文が、素人として読めるレベルで出てくるから読みやすい。

隊長殿:  前半ちょっとたるい処もありますが、其処を乗り切れば後は一気読み。大災害のとき、人はどう動くべきなのか、どうあるべきなのかを問いかける傑作長編。

俺:  いつか来ると感じている大災害がリアルに書かれ、読んでて背中が寒くなります。とにかくすごい圧力で迫ってくる。 ちょっと不謹慎だがタイムリーな内容。 発売時期がずれていれば発売自粛ものです。

隊長殿:  読んで損無し、地震を持ってお薦めします。


辻村深月著「冷たい校舎の時は止まる」

2004年09月12日 | 
辻村深月著「冷たい校舎の時は止まる」

隊長殿: 謎の現象で学校無いに閉じ込められることになった8人の高校生。謎の検証をするうちに学園祭で起きた自殺事件の思い出すも誰が死んだのか思い出すことが出来ない。誰がこの現象を起しているのか?自殺したのは誰なのか?1人また1人と消えていく中で過去と対峙する事になる。

俺:青春学園ホラーミステリー辻村深月著「冷たい校舎の時は止まる」の感想をお送りします。
上中下巻と月一販売で時間を置いて読まされたことで、すっかり作者の思惑に嵌り解決編まで真相がわからなかった。解決編を読んでから考えるとそれぞれの台詞の不自然さが無くなりました。

隊長殿: 生徒会長の台詞とかね。それぞれの過去を語る部分では物語の本筋と離れたところが多く、多少蛇足的な所が感じられましたが、閉じ込めたのは誰か?自殺したのは誰か?と言う本筋とは別に、青春群像劇として見ると非常に良い作品でした。

俺: 8人以外にも生徒会長や担任教師榊など多少漫画チックですが魅力的なキャラクター達です。台詞も軽妙かつ論理的ですが、特に担任教師榊の生徒に対する一言一言がとても印象に残ります。ホラー的要素がありますが最後はホッとさせてくれる落ち着いた良い終わり方をします。

隊長殿: 上巻の導入部、中巻のホラーパート、下巻の解決編と続く物語は謎の現象を越え、現実世界で更なる物語を紡ぎ感動のエピローグを迎えます。

俺: 31回メフィスト賞 辻村深月著「冷たい校舎の時は止まる」珠玉の一品是非ご覧ください。

奥田英朗著「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」

2004年09月09日 | 
読んだ本の話をします。

隊長殿: 奥田英朗「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」です。さまざまな悩みを抱えた患者達が精神科医伊良部との関わりの中で癒されていく物語。

俺: ものすごく軽く読め、読後感もとても良い。精神科医の話といっても、実際には奇人変人の伊良部に振り回されているうちに状況が好転して治っていく感じ。

隊長殿: 患者の悩みも重苦しくなく、伊良部の行動や言動を観ているうちに悩んでいるのが馬鹿馬鹿しくなっていくようです。

俺: そもそも伊良部は治療らしい治療もせず自分のやりたいことをやるだけ、その自然体が患者を癒します。といっても伊良部は正真照明の変人なので考えが有ってやっているわけではない模様。癒しと言うよりまんまコメディです。

隊長殿: 「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」共に短編集で読みやすく万人向けの面白さ。直木賞をとるだけのことはあります。

俺: 本当に面白くて人に勧めたくなる本です。感動巨編や長編ミステリーに飽きたあなた! 一読の価値有り、ぜひご覧ください。