キャンプ&オーディオ&トレッキング

趣味のブログで気ままな独り言を日記として綴っています。

アンプの故障~交換

2018-05-11 22:41:00 | オーディオ
  
パワー感たっぷりでグイグイ聞かせてくれるオールドSansuiのAU-7700がついに故障してしまった。
草食系の他のアンプに比べて音が硬くて男気があり、大変お気に入りだったので非常に残念。

  
外観も漆黒パネルにアルミ無垢のツマミはオールドSansuiならではのマニア心を擽るデザイン。ある日普通に聞いていたら突然スピーカーが壊れてしまうほどの大ノイズが発生、素人で何とかできるレベルではないと判断し、即刻取り外すことに。

  
本当に気に入っていたので、修理も視野に入れてSansui専門の修理業者にネットで見積もりを依頼した。メールのやり取りで症状と入手時期を聞かれ、ノイズの状況と数年前にオークションで購入と伝えると、修理は5~6万円かかり、直してもまたすぐに他の箇所が故障する可能性が高いとの返事。ハッキリ言って寿命だと体よく断られている感じ。長く使っていて愛着があり、何としても直して使いたいというユーザー向けの修理業者なのだなと思った。

  
そこで代替機として着目したのがNECのA-10シリーズ。リザーブ電源という強力な電源を採用していて、濃厚な中低音を聞かせる今も人気が衰えない昭和の名器。若干高めの買い物ではあったが、オークションで実用機を入手した。

  
NECがオーディオ業界に参入する目玉として開発された採算度外視の物入りアンプで、重量は25㎏もあり、内部は強力なトランスとコンデンサでほとんどのスペースが占められている。見ての通りAU-7700とほとんど同価格帯にも関らず、内部の作りが全く違う。作れば作るほど赤字になるというのも頷ける。
入手したアンプはそのタイプⅢで、実用機だけあって寸前まで使用されていたらしく、ガリなど接触不良もなく内部もきれいな状態であった。

  
「音」は素晴らしいに尽き、低域がボンつかず締っていて良く出る。中域はホーンやボーカルが厚く前に出る。高域はガサツでも雰囲気がある。全く持ってハードバップにぴったりの音質でjazz好きには堪らない。豊かで深い低域はトランスの容量に比例すると言われているが、まさにそれを実感した。
このアンプを聞いてから好みの路線が変わった。というよりSaxophoneで言えばStan GetzやZoot Simsのソフト路線に比べてPepper AdamsやGerry MulliganのBaritoneSax、Sonny Rollins、Johnny GriffinなどいったゴリゴリのTenorSaxの良さが判ってきた。