レンズ越しに
私を見る
眼差しは
優しさに
溢れていたように思う
年下の
私が
ちょっと
失礼な事を
言ったとしても
怒ったりすることもなく
いつも
いつも
穏やかな人だった
年上の人と
ずっと
意識してたわけじゃないけれど
包容力みたいなのが
ある人だった
でも
お兄さんみたいな
貴方だから
好きになったわけじゃない
寧ろ
貴方が時折みせる
無邪気な表情や仕草に
惹かれていた
帰りたいな
あの頃に
戻れないのを
分かっているから
いつまでも
未練がましく
思ってしまうのだとしたら
この恋に
一生
終止符が
打てない
きっと
ずっと
貴方のことを
忘れられない