貴方にふられて
意気消沈していたけれど
もっと
素敵な恋を
いつかできたらと
思っていた
そんな時
出逢ったのが
病院の職員の人だった
周りの人は
その人のことを
先生と
呼んでいたけれど
私は、名前で
呼んでいた
足のケガをして
リハビリに通うことになり
週に、２、３回は
顔を合わせる日々が続いた
最初は
堅苦しい会話しか
していなかったけれど
いつしか
お互いのプライベートな
話も
するようになった
鈍い私は
この時も
その人の気持ちに
気付かずに
通りすぎてしまったけれど
あともうちょっと
タイミングが合っていたら
その人と
付き合っていたのかもしれない
結局
そういうことなんだ
失恋した直後は
もう
恋なんてしないとか
恋なんて
出来ないって
思うけれど
いつも
予期せぬ場所から
私の恋は
始まっている
だから
今、ひとりきりで
ちょっと
寂しい気もするけれど
何かのタイミングで
恋が
始まるかもしれない
そんな
期待くらい
してもいいはず
いいはずだって
思いながら
日々を過ごしていきたい
未来での
出会いに期待を込めて……
