マイクロメートルの世界

生物の観察を楽しんでます。花が咲く植物の多様性と進化が現在のテーマです。マイクロメートルレベルまでを目標にしています。

黄砂を偏光で見る

2021年05月12日 | 
 先日採集した黄砂に偏光を透過させてみました。黄砂の粒が90°に交叉した偏光を通過することが分かります。
鉱物観察用の顕微鏡は持っていませんが、偏光フィルムを東急ハンズで安く手に入られるので、簡単に試すことができます。
  
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黄砂の鉱物

2021年05月10日 | 
 5月9日から10日にかけて久しぶりに黄砂が関東に襲来しましたが、飛散量は少なめでした。車の屋根に積もった飛来物を観察しました。
 拡大して観察してみると、何種類かの鉱物の存在が色やへき開による形体からわかります、不勉強なので同定はできませんが、最後の画像などは雲母ではないかと思います。50㎛位の直径の球形に見えているものはマツの花粉です。
      
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モクレン(もくれん科 モクレン目)

2021年05月04日 | ②モクレン類
 庭で毎年春に一か月近く花を咲かせてくれるモクレン(もくれん科)です。花弁は長さ10cm~12cmのものが6枚。ガクは6cmほどの大きいものが3枚(開花後にすぐ落下)と4cmほどの小さいものが3枚あり、小さいほうの3枚は画像のように花の下に付いています。
  

 開花直後の花の手前の花弁を取り除くと花柱の下部に多数の細長い雄ずいが見えてきます。多数の花粉を内側に出しています。その後中央から花柱に多数の雌ずい(40本~50本ぐらい)がついて伸びだします。
  

 やがて雄ずいは落下して雄性期が終わり、雌性期に入ります。次の画像は多数の子房がつながった果実の様子です。
  

 1っか月たつと果実は3倍ほどに成長しました。モクレン類の花粉は中生代のジュラ紀の地層から発見されるそうですが、この花では長径が50~60μmほどの立派な花粉です。種子植物の先祖といえるモクレン類の観察は興味深いです。
  

神代植物公園で開花していた、同じモクレン科のホオノキの花です。

 
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