YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

うぶかた とう (この本の作者名)

2013-07-04 21:56:27 | Weblog
『沖(サンズイじゃなくてニスイ)方 丁』 って書くの。
勿論初めての作者。

『天地明察』上下巻

どこから来た本なのか…
といっても、多分ニム氏しかいないんだけどね(笑)

目茶苦茶面白かった!!

『大和暦』を作った 『渋川春海』と言う人の実話に基くフィクション。
もう、もう、グングン吸い込まれていった(笑)

若い作家さん(77年生まれ)らしく、スッキリ爽やかな書き方で、気持ちよく読ませてもらいました。


『だがそうなればきっと、本当の喜びを知らずに死んでいく。一生が終わる前に、今生きているこの心が死に絶える』

『咄嗟に受け止められず、この言葉がぽろっと取り落としたように零れた。
てんてんとその言葉が転がって沈黙の中に消えるのを感じた』←この表現、素敵!

『ことは幸せ者にございます。』←春海の奥さんが言った言葉。 奥さんにこんな風に言わせちゃうなんて!!!

『座相というのは、武士や層や公家を問わず、一生の大事であり、日々の修養の賜物である。
座ったときの姿勢作りに、品格や人徳までもがおのずからにじみ出る。』

『今日が何月何日であるか。その決定権を持つとは、こういうことだ。
宗教、政治、文化、経済…全てにおいて君臨するということなのである。』

『「ことはうれしゅうございました。」「ことは幸せ者でございます。」そう繰り返し、最後の時にも、その言葉と弱々しい微笑を残して目を閉じた』←私、こんな風に人生を終わりたい。

初めての作家さんで、それも若い人だったので…
あまり期待をしないで読み始めたのですが…

本当に素敵な一冊(本当は2冊だけど…笑) に出会えました!

にむ氏、ありがとう!