咲乃 月音

『さくら色』

日本に来て、やっと読み終えた一冊。
なんだか、なんだか忙しくて…なかなか読めないのです　

でも、久々のヒット　

『食べる時にこんな幸せそうな顔してもうたら、板さん冥利につきるな』

『おじいさんはいっつも魚さばく前は必ず手合わせてて、おじいさん何してんのんって聞いたら、食べるっていうことは命を分けてもらうことや。大事な命を分けてくれておおきにって感謝のしるしでこうやって手を合わせるんや。ケン坊もな、たべるまえにはちゃんといただきます、食べたあとはごちそうさまって手を合わせるねんぞ。命を分けてくれたもんと、それを作ってくれたもんに感謝の気持ちを忘れたらあかん、ほんで、食べ物をそまつにしたらあかん。』

『分けてもうた命に感謝せい！』

『入院って言うたらおさげ髪よね、お母さんいっぺんやってみたかったんよね。』←わたしも、入院した時にどうしてもやってみたくて…エミに編んでもらったの　

ここに出てくるオカンって、私とだぶる。
私はこんなにかっこよく生きられていないけど…考え方が…良いね　

なんか、ほっこりと心が丸くなれる本だった。

でも…
にむ氏に聞いたら、このお話はもう映画になってたのね。
だから…
日本の人たちはほとんどの人が知ってるお話だったのよね。
…今まで知らなかった私が…ちょっと悔しい　


ホッコリした目でテーブルの上に活けてある山茶花のお花を見たら…

本と同じピンクの花びらは…
綺麗なハート型だった。

ちょっと嬉しかった