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紀伊半島を南北に貫く五條新宮道路の整備状況(その1)

紀伊半島の道路整備状況は沿岸部・山間部とも以前に比べるとかなり進みましたが、まだまだ未整備の区間が少なくないのが現状です。このブログでも何回か取り上げているように(直近では2023/7/10付「熊野川河口大橋の新宮市側の状況(2023/7時点)後編」)紀伊半島の海岸沿いを一周する高規格幹線道路は未着工区間がなくなったとはいえ、全通のめどは未だ立っていません。

県土に紀伊半島を含む3県(奈良県・和歌山県・三重県)では、以前から国と協力して「紀伊半島アンカールート」の整備に注力しています。近年は防災面を強調しています。

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/020100/_kiihantoutijikaigi/31kiihantoutijikaigi_d/fil/04-8.pdf

https://www.pref.nara.jp/36732.htm

https://www.bosai.yomiuri.co.jp/biz/article/6043

具体的には以下の道路から構成され、全体の形が船のいかりに似ていることからの命名です。

 ・国道168号(山間部の西側<五條市・十津川村・田辺市本宮町・新宮市>を縦貫)

 ・国道169号(山間部の東側<大淀町・吉野町・川上村・上北山村・下北山村・熊野市>を縦貫)

 ・京奈和自動車道

 ・近畿自動車道紀勢線(紀伊半島の海岸沿いを一周する高規格幹線道路に相当)

さて、このうち国道168号については、地域高規格道路「五條新宮道路」の整備工事が進められています。

https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/jigyou/kaichiku/gojoshinguu.html

https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/jigyou/kaichiku/bval4b0000001v6h-att/gojoshinguu-panf.pdf

整備工事は、区間により「現道に沿って高規格<実質的に自動車専用>の道路を新たに建設」「現道を改良(拡幅あるいはバイパス・トンネルで短絡)」の2種類に分かれ、整備主体も国土交通省(権限代行)・奈良県・和歌山県に分かれています。

先日、この国道168号を延々と走る「日本最長の走行距離を走る一般路線バス・八木新宮特急バス」に乗車してきました。

https://www.narakotsu.co.jp/rosen/yagi-shingu/

国道168号は整備区間・未整備区間が混在していますが、バイパスが完成した区間の場合「旧道沿いに人家がある場合は引き続き旧道を経由し、人家がない場合あるいは旧道が災害などで封鎖になっている場合はバイパスを経由」というのが基本で、結構複雑なルートとなっていました。

これから、「道路の整備状況」を中心として、今後の計画も交えて連載していきます。

(つづく)

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