ギタッチー☆ノート

楽しいことや美味しいことなど、、、☆

ショルダーアタック事件 6

2013-10-01 | 事件&事故
「ビデオの確認をしましたが、、、」☆
「はい、いかかでした?」☆
「たしかに二人のやりとりは鮮明に映っていましたが、襲われたと思われる場所は死角になっていまして、、、」☆
「えっ?ホームはすべてを映しているんじゃないんですか?」☆
「はい、実は、、、襲われた場所がカメラの真下になるんです」☆
「えーっ!ウソでしょー!」☆
「なので、ぶつかってきた決定的な瞬間が無いんです」☆
「そんな~、、、」☆
「今、所轄の刑事部の上司にも相談したのですが、証拠がないと何もできないんです」☆
「ということは、被害届も受理されないんですか?」☆
「本当に申し上げにくいのですが、受理は難しいかと、、、」☆
「なんということだ、、、、」☆

「最初の現場で目撃者がいればまた話は違ってきますが、犯人を追いかけられたので目撃者捜しは非常に困難になると思います」☆
「このあと病院で治療をしても、その治療代は私持ちってことですか?」☆
「はい、、、私たちもなんとかしたいのですが、相手が特定されなければ、、、」☆
「はあ~、、、、、」☆



こういう事件の場合、最初の現場は離れてはいけないという事が分かりました☆

相手を追いかけて返り討ちにされたりして、再度の危険を被る場合もありますし、重要なことは『証拠』を取っておかないとならないという事なんです☆


警官は私が落ち込んでいる姿をみて、慰めてくれましたが、最後にこう言いました☆

「大変悔しいと思いますが、後日犯人を見つけたといって手を出しますと、逆に立場が不利になります、、、ですので、くれぐれもそういう事はしないでください」☆

それは当然ですよね、どこかで線を引かないと先に進みませんから☆

ただ、ビデオ画像が残っているので、パトロールの際は注意しますとこ事でした☆



東京で何十年と生活をしてきて、このようなトラブルに巻き込まれまれたのは初めてでした☆

ニュースなどで同じような事件、事故を見聞きしていましたが、その時はまさか自分がそのような事には巻き込まれないと思っていましたしね☆

まさに他人事でした☆


突然被害者になってしまい、なおかつ犯人を捕まえることができなかったという悔しさ、、、胸の痛みはまだありますが、命を落とさなかった事がラッキーだったのかもしれません☆


『自分の身は自分で守る』☆

改めてこの言葉の重さを感じました☆




最後に、犯人捜しを一生懸命にしていただいた池袋警察署の警官の方々、事件当時の証言、ビデオチェックの協力をしていただいた東京メトロの社員の皆さま、本当にありがとうございました☆



ショルダーアタック事件 5

2013-09-30 | 事件&事故
10分ほどして指定された場所に、二人の巡査がやってきました☆


「ここです!」☆

手を振り、私の存在を知らせます☆


「どうされました?」☆

もう一度、ことの流れを説明します☆

「はい、副都心線のホームですれ違いざまに暴力を振るわれ、『110番』へ通報しながら追いかけていたんですが、電話に出られた担当の方に、危険だから後追いはしないでくれと言われたので追跡をやめ、それで犯人を取り逃がしました」☆
「相手の特徴は?」☆
「身長は165~170センチぐらい、白髪で短髪にしてました」☆
「服は?」☆
「濃紺の上下スーツ、ワイシャツは白、ノーネクタイで銀縁のメガネをかけてます」☆
「年齢は?」☆
「そうですね~、40代~50代ですね」☆
「他には何か特徴はありますか?」☆
「上半身はガッチリしてました、、、柔道でもやってそうな、、、」☆
「そうですか、、、」☆
「現場からここまでの間には監視カメラが数多くあるはずですからそれで調べてもらえますか? ひょっとしたら常習犯で指名手配中かもしれませんからね」☆
「では、現場から見ますので、地下鉄の事務所へ行きましょう」☆


警察官はこの時点で、どちらが正しいことを言っているのかは判明してないため、私の様子も監視されているという雰囲気は感じましたが、ビデオを見ればすぐに分かることなので、事務所までは無言でした☆


事務所に着くなり、すぐに東京メトロ社員の方立会いの下、監視ビデオのチェックが始まりました☆

20分ほどのチェックのあと、警官が私を呼びます☆


そこで言われたことに、私はとてもショックを受けたのです☆

ショルダーアタック事件 4

2013-09-29 | 事件&事故
「警察を呼んでください!」☆


駅員にこう告げたあと、犯人の中年男性と話をつけるために後ろを振り返りました☆


すると、どうでしょう、犯人は一目散に改札口の外へ出て早足で逃げるではありませんか☆


「こらっ!待て!」☆


私もあとを追いかけます☆


しかし、犯人は「警察」という言葉に動揺し、信じられない速さでJR線方面へ逃げます☆



すぐに『110』へ電話です☆


「事件ですか?事故ですか?」☆

私は歩きながら状況を説明します☆

「はい、副都心線ホームで暴行を受けたので、犯人を追いかけてます」☆
「今はどちらになりますか?」☆
「東武デパートの地下1階をJR方面へ向かっています」☆
「相手はいるのですか?」☆
「はい、10メートル先を早足で、、、」☆
「今、追いかけているんですね」☆
「はい、東武東上線とJR線の間の改札口から埼京線ホームへ向かっています」☆
「これ以上追いかけることは危険を伴いますので、追いかける事はやめてください」☆
「えっ?」☆
「すぐに警官を派遣しますので、待っていてください」☆
「でも、埼京線の新宿行き電車に乗っちゃいました」☆
「とにかく身の安全が優先ですから、追いかけないでください」☆

あと一歩のところで犯人は電車で逃げてしまいました☆


この時点では、私にはまだ余裕がありました☆

現場から逃走した経路は、何ヶ所にも監視カメラがありますので、、、☆

ショルダーアタック事件 3

2013-09-28 | 事件&事故
エスカレーターの踊り場の、それも監視の目が届かない死角を知っているとすると、この中年男性はもしかすると、こういう事件を起こす常習犯なのかもしれません☆

私は金品には細心の注意をしていました☆



エスカレーターを乗り換えて、改札口へ向かいます☆

この改札口は自動改札だけではなく、駅のスタッフが常駐しているスペースがある所でした☆

私はこの改札口を以前から知っていたので、犯人の中年男性を誘導していたんです☆




「すみません、こいつに暴力を振るわれました!警察を呼んでください!」☆

私はすぐに駅員に伝えました☆


駅などでトラブルに巻き込まれたら、まず駅員へ通報するのが一番です☆

以前、渋谷駅で電車待ちをしていた時、持っていた手提げカバンを蹴られたことがあったのですが、ホームの駅員が目撃していてすぐに警察への通報をしてくれました☆



さあ、ようやくこの犯人と決着をつける時がきました☆



ショルダーアタック事件 2

2013-09-27 | 事件&事故
その中年男性は勢いを保ったまま、どんどん私に接近してきます☆

(あれ? 凄い勢いだけど、まさかぶつかってこないよな、、、)☆



ところが、その中年男性はそのまま直進して、私目掛けて突っ込んできたんです☆

そして、私の右胸に目掛けて中年男性の右肩によるショルダーアタックを食らってしまいました☆

(うっそだろ~、なんで???)☆


「いってー!」☆

かなりの衝撃でしたので、私は大きな声を発してしまいました☆

付近にいた乗客も驚いたことでしょう☆



ショルダーアタックを食らったあと、中年男性は振り返り再度私の方へ近づいてきます☆

私は当然、「ずみません」という言葉を待っていました、、、、が、、、、☆


「なんだー!お前っ!」☆


ビックリしました☆

自分からショルダーアタックをしてきたくせに、私に向かって威圧してきたんです☆


「そっちからぶつかってきたんだろ!」☆
「うるせー!やったろーか!コノヤロ!」☆

中年男性はかなり興奮しています☆
無抵抗の人間を襲ったことに起因する、凶悪犯特有のエキサイト現象なんでしょうか☆

暴力を振るわれた私の胸は時間とともにズキズキ痛くなってきますが、ぶつかる直前、反射的に胸を引いたのが幸いでした☆

もしそのままやられていたらかなりの重傷を負っていたと思います☆


中年男性はまだわめき散らしています☆

「お前!上へちょっと来い!」☆

エスカレーターへ乗れと言ってます☆

「おう、分かったよ、上だな!」☆

何をされるか分かりませんが、こんな理不尽なことはありませんので、私も話を付けようと思い上へ向かいます☆


ホームからのエスカレーターは一旦踊り場があって、またエスカレーターに乗り換えるという道順になっていますが、中年男性はその踊り場の、死角になる場所へ私を導きます☆

「さあ、来い! お前をぶっ飛ばす!」☆

中年男性はもはや普通の人間ではなく、間違いなく犯罪者の目をしていました☆

「ああ、分かったよ、じゃあここではなくもう一つ上へ来い! このバカヤロー!」☆
「なんだとー!」☆


私には考えがありました☆