思い出をあける鍵

ダブルディスクのエンピツマフラー再生記

思い出をあける鍵 part9

2013年02月18日 | 思い出をあける鍵

その頃はKM90の修理は終わってて、しばらくしてから売ってたんやね。
(後輩がどうしても欲しい言うし、ただ同然の値段でね。)
そろそろ新聞配達もやめよっかなぁ、ローンもとっくに無いしなぁ・・思うてたとこへ。
「ひで~、ナナハン買わへんか?」
「いやぁ、急に言われても、免許ないし、第一お金が無いし。」
(そのときはまだ限定解除に挑戦中で中型免許やったね)

話を要約すると、別の販売所の販売員が車の免許を取りに行くお金を作るのに
ナナハン売る言うてる、お金は立替たるさかい、給料から天引きしたらええ。
と言う事らしい。

「ふ~ん、どこのナナハン?」(今、借りたらしばらく新聞配達、続けなあかんな・・・)
「確か・・・スズキのナナハンや、見るだけみたらええやんけ。」
「わかった、そうするわ。」
その時は程度がよかったら考えようって思うくらいでね、どっちでもよかった。
(1974年、B3になって以降、僕の心の中にG7はもう無かった、全く興味が無くなって
たね、500SSが欲しかった。)

次の日、朝刊配って新聞屋に帰ってきたらオレンジ色のB5が置いてあった。
5000kmも走ってなかった、ピッカピカ、新車みたいにきれいで車検が半年残ってた。
「うっわぁ~、きれいやなぁ」(欲しいなぁ・・・どうしょっかな・・・)
「今日、乗って帰ってもええ言うとたったど。」
「今日って・・・いくら?」
「25万欲しいけど、金なかったら20万でもええ言うとった」
「乗って帰るわ!!」
1977年、高校3年生の時、家までのほんの数キロ、初めてG7を自分で走らしたんだな。
「自2車は中型に限る」・・やったけどね。
新聞屋の真向かいは交番でした。(灯台下暗し・・・)