1978年式、ハーレー・ダビットソン FXS1200ローライーダー。
雑誌の写真で、ローライダーをはじめて見た時は衝撃でした、
ハーレーで、こんなカッコええモデルが出た。
翌、1979年式ハーレー・ダビットソン FXS1340ローラーダー。
このツートンのカラーリングを見た時、もう・・一目惚れ。
カッコ良すぎ、低めに構えたハンドルが新鮮でした。
当時、車体だけで145万くらいやったかと、
高校出たての19歳の若造には天文学的な数字で。
憧れたけど、遠い遠い雲の上の存在でした。
好きな女の子と二人して赤いハーレーの帽子をかぶった、
Gジャンの背中にハーレーの「イーグルマーク」のでっかいワッペンを
縫い付けてもらったりして満足してたね。
30歳になった頃、フツフツと、そんな昔々の思いがよみがえり、
1994年、FXTC1340、ソフテイルカスタムのオーナーになった。
左から「つねさん」「俺」「くぼちゃん」
「つねさん」はDUCATIを新車で買った時からのお付き合い、
「くぼちゃん」は「つねさん」の片腕的な存在で。
「トレジャー・バイクショップ」は、「つねさん」が独立して始めたお店でした。
「キャブ、どうする?」
「乗りやすい方がええ」
「ミクニのHS40がええよ」
「ほしたら、それにして」
「イグニッションコイルは、2個にした方がアイドリングが安定するし、トルクが出るけど、どうする?」
「ほな、そうして」
「マフラーは?」
「変える」
純正のオイルクーラーを付けて、
指示器を小ぶりな物に交換した。
1994年2月、納車の日には全てオーダーどおりの部品に交換されてた。
納車に間に合わなかった、薄めのシートに交換。
ピッカピカの新車の頃。
この頃、昔一緒に走った仲間はとっくににオートバイを降りてた、
一人で、フラッと走りに行く事が多かったね。
週末、よくトレジャーに遊びに行ったもんだ。
2年後、車検が切れる前にプチカスタム。
ネックをほんのちょっとだけ寝かせて、インナーチューブを4インチロングに、
ハンドルを、高さ幅、共にしっくりくる物に交換、
ケーブル類も合わせて交換、
ガソリンタンクは叩いてもらい、エクボを作った。
構造変更をかけてもらい、マフラー以外はこのままで車検が取れるように。
塗装以外は「つねさん」に全部お任せ、見かけによらず仕事はすっごい丁寧で、
信頼できる、プロのメカニックでした。
そんな、絶大な信頼があった恒川さんでしたが、今はもう、この世の人ではありません。
ある日の事、信号待をして停まってる横に、ヤマハのスクーターに乗った「おねぇさん」が停まり、
「きれいなブルーですね」。
と一言、
「ありがとう」。
と一言、
たった一言の会話でしたが、嬉しかったな。