おはよう御座います。
当ブログは、日々のニュース・バルチック海運指数・SKEW指数・VIX指数をもとに、東証1部(1482:米債ヘッジ・1552:VIX短期・1679:NYダウ・2561:日本国債)…の始値を予想するブログです。
<今日の私的材料>
- マーケットのワクチンに対する受け止めに変化が。
…新型コロナウイルスに対するワクチンの普及がゲームチェンジャーだという流れで、”上昇主流の今までのマーケット”でしたが。(ワクチン接種が行き渡れば経済は回復し、FRBをはじめ各国中央銀行は「出口政策」を模索し始め、「株価は下落する」というシナリオ)
⇒これが「ワクチン接種で、経済急回復」という流れに突然変わってきました(イエレンさんで)。
現実、中央銀行にはもう打つ手のない今。①ETFの柔軟化、②長期金利に柔軟性を与える、くらいしか日銀にはもう手が無く。故に、マーケットは「ワクチン普及」材料出尽くし後は「ペーパリング」に移ってきた潮目ニュアンス感。
…昨夜のイエレンさんの上院での承認公聴会。「巨額の経済対策出動」が事前に報道されていたことから、実際の発言後にはマーケットの上昇は小幅なものとなりましたが(「コロナ終息後に、大企業への増税を実施する」と”増税”に言及したので、国債が買われ始めた)。
FRB議長時代では利上げを実行していた方なので、バイデンも今回のイエレン財務長官時代にはインフレ対策をしてくると見られてます。
JPモルガン証券の方は、年央5月までに日経平均も「3万円をつける」と仰っていました(来期、再来期の業績改善をマーケットが早期に織り込んでの)。しかし、6月のFOMCで「年末から買いオペの減額を示唆する」とマーケットで見られていることもあり、年央がピークとも。
また、イエレンさんは「”増税”は長期視野で前向きに検討する」の他にも、「50年国債etc. の超長期債(=長期の借り入れ)を発行する」とも言及していたので(国債発行で財政資金を確保しておこうとしている)(「今ではない」としたも) 。
& 米国従来の「強い$は国益」には言及は無く(慢性的経常赤字なので)。貿易赤字を解消する為にはドル安にしたいはず。しかし、「ドル安誘導介入にはHand off」とも言っていたし。2013年のバーナンキFRB議長発のペーパーテントラムの二の舞は踏まないよう(この時は$インデックスが上昇した)、イエレンさんはマーケットとコミュニケーションをとっていくと見られているので、ドイツ証券の小川さんは「年央に一時的に105円、その後は年末には100円割れ」と見ていました。
…しかし、バイデン新大統領の上院運営が不安視されているとの見方も出てきたマーケット。掲げる”グリーンニューディール政策”に、石炭の州の上院民主議員が離反する(民主離脱)と見られており(50 vs 50がどうなってくるか)。
- FRB内が割れている今。①パウエル議長「出口急がない」と明言、②理事(ハト派)までもが「資産購入プログラム(買いオペ)の減額」示唆複数
…しかし、「2013のバーナンキFRB議長発の”ペーパリングショック”のようになってはいけない」というのが共通認識、とも(イエレンさんも)。
①《今後のFRBの出口政策予想》(東短リサーチのアナリストさん)
STEP1:「ペーパリング(正常化)」…量的緩和の縮小。(2013年時は1年を費やした)
STEP2:一旦様子見(マーケット失速していないかどうか)
STEP3:利上げ開始
STEP4:FRBのバランスシートの縮小(=保有債券の縮小) (2013年時は3年9か月後だった)
②《今回、パウエルは出口政策をいつ始めるか?》(任期は2022.2月まで)
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- インフレ目標:2023年末までに「2%」(オーバーシュートOKで、±2%らへん)
- 2022年後半には、資産購入プログラム買いオペ額を減少させるとしているFRB(~2022年末まで)。
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⇒故に、2023年後半には「やる」と見られている”出口政策”。⇒2024年には実際に動くとマーケットは見ている。
③バイデンの”前倒し”があると見ているマーケット。
⇒「2022年の第3Qにやる」とみているドイツ証券etc. 複数有。
⇒故に、2023.24年に大企業への増税を開始すると見られているので、米景気のスローダウンが始まる、と。
(しかし、”様子見”が慎重すぎて、逆にサブプライムをはじけさせる因となったグリーンスパンFRB議長) (”出口政策”は円高になりづらくなると見られています)
よろしくお願いいたします。
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