Urocyon cinereoargenteus

musicとかの紹介

信州おそばくんと裁判員制度

2008年07月03日 23時27分57秒 | Weblog
来年から裁判員制度が始まります。


その中で色々なマスコットキャラが出てきましたが長野地方検察庁のキャラは信州おそばくん

ナニコレ?
…そばのPRですか?

正直これみて検察というより観光課で作ったキャラとしかみえません。
そばと裁判がどう考えても一致しませんね。
妙に安っぽいし。


●裁判員制度
企業の休暇制度に組み込まれて着実に整って来ていますが、正直時期尚早だと思います。

一般の人が裁判にかかわる事からアメリカの判審員をイメージしている人が多いですが、日本の方がずっと重いです。

それはアメリカでは「有罪」「無罪」を決めるのに対して日本がこれからしようとしている事はその先の罪状、刑罰まで決める所までです。

その部分まで確定するには六法、判例、法例、風俗慣習などを相当理解しなければなりません。


●日本の法律の背景
日本国憲法は大日本帝国憲法を元にGHQによって作られました。

敗戦、占領、東京裁判等の状況でできた憲法のため「日本の慣習をアメリカナイズされたモノに牙を抜く要素をエッセンスした」したもやっとした憲法になってます。

憲法9条はよく言われる事ですがそれと冒頭以外の部分は一般の人にはあまり知られていません。

それは成立の過程と穴がありすぎるため政府が国民浸透に対して消極的だった事、理解が難しい(昔のカタカナ表記や専用の言い回し)ため相応の理解力が求められる事などがあるように思います。



●問題点
「法律を知っている人が少ない」これにつきると思います。


ロースクールなど作られ準備が整ってきているようにも見えますがそれは一部のインテリジェント層。
絶対数が足りません。

本当にする場合、中学あたりの教育からやっていくぐらいではないと間に合わないのではないかとおもいます。



現状の死刑執行に判を押した大臣を「死神」などと騒いでいる国には正直厳しいと思います。

この件に関して個人的には死刑は裁判官が決めたことだし、その裁判官も心理的重圧の中でや更正の機会の是非なども考慮し心証を形成していったわけで誰も殺したいと思ってやっているわけでありません。


むしろ問題は審理中に散々「あいつは悪い奴だ」と囃子たて死刑が決まると「良かった良かった」と話をクローズし、実際執行されると「なんで殺したんだ」と騒ぎ立てる節操のないマスコミとそれにつられる人々に問題があると思います。


そんな人たちに自分の運命を左右される事は当事者たちとしては心配で仕方が無いでしょう。
下手をしたら逆恨みからくる晒し行為や威力、妨害など二次的被害が出るかもしれません。


正直、そばのマスコット作っている当事者意識が薄いように思います。
とは言ってももやっと始まるんでしょうね。

大体千人に一人ぐらいの割合だから当事者意識が薄いのは仕方がないかもしれませんが。