会社の同僚と赤岳行ってきました。
●八ヶ岳について
まず八ヶ岳という名前の岳はありません。八ヶ岳は総称であって単体の岳はそれぞれ名前がついています。
また、八ヶ岳といわれている地方も夏沢峠以南の南八ヶ岳、北八ヶ岳を含む、蓼科を含むなど解釈が異なり地域も曖昧になってます。
神話で富士との背比べがあります。
八ヶ岳の権現さまと富士の浅間(せんげん)さまが競って富士が負け、腹いせに浅間さまが権現さまの頭を叩いたところ頭が八つに割れて今の八ヶ岳になったと言う話です。
地質学的にはこの神話は大筋合っているようです。昔、八ヶ岳地方にはは3000m級の山があり、それが地殻変動により今の状態になったとされています。
神話でも出てきましたが知らない人には八ヶ岳という名前から岳は八つあると思われていますがこれも違います。
実際には山をあわせ12、北八ヶ岳を入れると26になります。
逆に純粋な南八ヶ岳の岳は7つしかありません。
なぜ八がついたのかと言えば古来日本では八は沢山という意味を持っていました。また、八は字体から末広がりの意味もあり縁起のいい数字とされていました。
以上の事から八ヶ岳と呼ぶようになったと思われます。
八ヶ岳には神話に出てきた権現岳以外に阿弥陀岳、横岳、赤岳などがあり、ここでは赤岳が一番高く、2899mあります。
●登山ルート
茅野からいく西ルートで行きました。これは清里方面の東側は水場も無く7時間の相当厳しいコースとなり、人も少ないためリスクが高いからです。
ガイドブックに書いてある日帰りコースは普通の人には無理です。よほど歩き慣れた登山家でもない限り日帰りは相当難しいと思います。
泊まりとなると通常テントが必要になりますがここは来る人も多いため中腹に小屋が何件かあります。今回は基点になれる行者小屋に宿をとりました。
また山頂には当然水はありませんので自前で持っていく必要があります。
場所によっては山小屋で500mlで500円ってのもあるようです。
西側からの場合、行者小屋で水が汲めるので他の山にくらべ軽装でいけます。
今回のルート
茅野→バスで美濃戸口→南沢→行者小屋で一泊→赤岳→文三郎尾根→行者小屋→南沢→美濃戸口→バスで茅野
●装備
ハイキングのようなナップサックでいけるほど甘い山ではありません。
ザックは必須です。
装備類は全てできるだけ軽いものを。
水は1L(500ml×2)ぐらいが妥当だと思います。
歩き慣れた人なら水場の行者小屋まで500mlで行けるようです。自分は700mlぐらい使いました。
逆に水が多いと足の負担が増し、トラブルの原因になります。この水と重量の采配は登山では難しい面でもあります。
南沢ルートは行者小屋までは登山用の伸縮する杖は必須で、それから上は軍手が必須です。
これは杖があるのと無いのでは足の負担が全然違うのと山頂付近は鉄鎖ポイントがあり、両手も使い全身で登っていくことになるため杖がかえって邪魔になるためです。
夏場の行者小屋付近でも朝方は10度まで下がるのでフリースなどの防寒対策は必須です。
あとは普通に下着の着替え、雨具、非常食そして小銭。山小屋のトイレは100円ぐらい取られます。