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ipsで筋ジストロフィー病態を再現、新薬開発へ

2013-05-07 | 健康・病気

 京都大学ips細胞研究所(所長・山中伸弥京大教授)の桜井英俊講師らのグループは、筋肉が萎縮する難病”筋ジストロフィー”の病態の一部を再現することに、世界で初めて成功した。
 三好型と呼ばれる”筋ジストロフィー”患者の皮膚からips細胞を作り出し、細胞の運命を骨格筋に変える遺伝子”MyoD”を導入して骨格筋細胞(筋肉の細胞の一種)に変えることに成功した。この培養した筋肉細胞は病気特有の異常が表れ、病変を再現していた。これにより、種々の試薬の治療効果を確認でき、新薬開発の手掛かりが発見できる可能性がある。研究内容は米電子版科学誌「プロスワン」に掲載された(4月23日)。
 iPS細胞は皮膚細胞からどんな人からでも作成でき、様々な細胞となれる。病変のある細胞を大量に作り出し、病態再現モデルを構築できれば難病研究が劇的に変わり、新薬開発などがスピードアップされる。ips細胞を世界で初めて開発した山中教授は、「有効な治療法がない病気でも、患者の代わりとなるips細胞を研究して克服の糸口を探りたい」との事。すでに、アルツハイマー病・パーキンソン病・ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの患者でips細胞が作られている。
 ◆筋ジストロフィー
 筋ジストロフィーは遺伝性の神経筋疾患の総称である。国内には約3万人の患者がいると言う。
 特徴は神経・筋骨格系の機能障害により、次第に筋力が低下して筋肉が消耗する。これにより、動く・食べる・呼吸する能力が次第に低下する。
 筋ジストロフィーには多くのタイプがあり、中でもデュシェンヌ型が最も多く、また最も重篤な疾患である。男児の3,500人に1人が罹患するとの事。デュシェンヌ型は、原因遺伝子の変異によるもので、通常は母親から遺伝することが知られている。疾患原因は、遺伝子変異により、ジストロフィン(タンパク質)が身体の中で産生されないからである。ジストロフィンは、日常生活で生じる様々なストレスから筋細胞(筋線維)を守るのに重要な働きをするタンパク質。

 

 曇り・晴れだが4月上旬か中旬なみの寒さ。防寒コートを整理するのはまだ早い・・何時整理すれば良いのだろう。
 コンクリートブロックの塀際で咲いているナガミヒナゲシ(長実雛芥子)を見つけた。ケシ科の植物だが、他のヒナゲシと同じく阿片の原料となる「アルカロイド」を含んでいない・・栽培は問題ない。
 コンクリートブロック際で良く見かけるのは、アルカリ性土壌を好むからと考えられ、セメントなどでアルカリ化した路傍や植え込みなどで大繁殖している。種(ケシ粒)は、一つの芥子坊主から1000~2000もあり、爆発的な繁殖力を示すことがある・・花が終わり次第摘み取り(摘花)、種子拡散を防ぐ注意が必要との事。

Nagamihinagesi305071  ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)
別名: ナガミノヒナゲシ
英名:Long-headed poppy
ケシ科ケシ属
一年(越年)草
原産地は地中海沿岸
1960年代に野生化した
開花時期は4月~5月
花色はオレンジ色、花弁は基本的に4枚(多少の変動がある)


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