照明散歩

照明デザインのワークログ

教会の演出?

2005-08-06 23:08:35 | “あかり”は引渡された
いろいろな教会を観てきたが
日本ではやはり商業ベースの教会が多い。
ブライダル需要を前提としたチャペルである。

私は特定の宗教を信仰しているわけではないが
仏閣にいけば手を合わせるし
教会に行けば頭ぐらいは下げる。
鎌倉の大仏などは体内に入ることができたりするが
仏像の中を土足で入ることに抵抗を感じる。

日本のチャペルの灯りをいくつか手がけたが、
やはりブライダルのための教会ばかり
格調高くアミューズメント性を強調していく・・・
なかなか気持ちの整理がつかないが
いつも踏ん切りをつけてプランする

左右の花器に生花が生けられ
新郎新婦がバージンロードをゆっくり歩くと
花器に一つづつ灯りが灯る。

生花を使うということで光源を光ファイバーで運んで
熱でしおれることを回避している。

これはシステムとしての評価は非常に高く
お客様にも人気が高いらしい。
がっ、やはり他国の宗教施設やそこに集う人々の姿をみていると
こんな小手先でいいのだろうかといつも考えてしまう。

まっ、私に求められているのはアートというより
むしろエンターテイメント性のようだから
今はその範囲内で責任をまっとうしようかと思う。

みなさんは
宗教施設にこんな演出
どんなふうに思いますか?

最新の画像もっと見る