GREEN Library

2019年は書店員としてのお仕事のめくるめく素晴らしい日々を。時々エレカシ・ミッシェル・Suchmosなど

アラジンと魔法のランプ

2007-10-08 | 絵本読み聞かせなど

  LUPICIA   (http://www.lupicia.co.jp/ )  の小さな瓶に、昨夏、実家の島でとってきた貝殻をいれてます

  センニチコウのぽっちりとした赤、かわいい  

 

夏に購入した「天文手帳2007]」 (天文手帳 2007 (2007) 浅田 英夫 石田 智)  というものを日々、つかっています。

通常のスケジュールを書き込むスペースもあり、天文に関する情報が満載のものです。

9月の星空 10月の星空 の項目を読んで、ちょっと笑った

 

9月の星空

「天頂では夏の大三角形が輝き、ここでハデな夏の星座とジミな秋の星座が、ちょうど区切られている。

南西の地平線には夏バテ気味のさそり座が横たわり、西の空には9月だというのに、季節をまちがえたように、うしかい座のアルクトウルスがオレンジ色の光をはなっている。」

 

10月の星空

「夏のギラギラした星座たちがようやく西に傾き、代わって、しっとりと落ち着きのある秋の星座たちが・・・(略)」

 

夏の星座は、ハデでギラギラしていて、秋の星座はジミでしっとりと落ち着きがあるんだ~。 

9月にはさそり座は夏バテなんだねぇ

 

 

 

一昨日から秋の夜長の読書は・・

アラジンと魔法のランプ

   
 

物語もル・カインの絵もじっくり味わいたいので、毎晩2、3ページずつゆっくりと読んでいます。

これまで数冊読んできたル・カインの作品のなかで、ひときわ力が発揮されているような気がして・・  

 

1枚1枚の絵をもっちと一緒に、時間をかけて眺めては 「ここ、水辺にきれいに召使たちが映ってるね」   「木の枝にきれいな鳥がたくさんとまってる。 羽のきれいさが全部ちがってるよ」   「このお姫様、中国のお姫さまみたいだ」

などなど、感想を述べ合って、なかなか物語を読み進められずにいたりします。

 

中でも、ふたりで感心したのは、白い人、黒い人たち、80人のしもべの姿を描いている場面。

 

細かくてきれいな柄をつなげたパッチワーク作品のようで、そのひとつひとつの図柄が微妙だけど、違っているような。

本当に絵を描くことが好きで好きでたまらなくて、描き続けてきた人生を送った人なんだなぁ、と思いました。  

ル・カインさん、これからも1冊1冊じっくりと愉しませていただきます。 素敵な作品をありがとうございます

 

まだ「アラジンと魔法のランプ」、最後まで読んでいないのですが、あと3日くらいかけて、しみじみ感じ入りながら、もっちと読んでいこうと思います。

 

訳者のことばをちょっと引用してしまおう。

 

「ル・カインは、イスラム美術のモチーフや遠近法などをじつに鮮やかに自分の絵筆にとりこみ、幻想的で、 なおかつ遊びのある空間をつくりだしました。

生涯をとおして、東洋に強く魅かれていたファンタジー界のル・カインにとって、時空を壮大に超えた千夜一夜物語に絵を寄せる仕事は楽しいものだったにちがいありません。

暴君シャリアール王は、千と一夜を紡いだシェラザード姫の巧みで奇想天外な語りに心の傷をいやしたそうです。

現代のわたしたちもまた、ル・カインの絵筆に誘われて贅沢にアラベスクな夢を見ようではありませんか。」 (中川 千尋さんの言葉より)

 

あと数日、ル・カインの世界を愉しんでいきたいと思います。

次は、レオ・レオニ作品を読もうかな・・

 

 

                 

               シルクのような雲  天使の雲だ

 

  

今日、午後2時頃、さてでかけようかな、と思いながら、その前にちょっとヨガのポーズを・・・   横になってヨガのポーズをとりつつ深い呼吸に励んでいたら、なんと!ぐっすり眠り込んでいた

目覚めたら、こんな夕暮れの空が広がっていました

金色の雲     明日は快晴になりそうですね。

(下に山の稜線もいれたかったのですが・・・ はいってないですね。残念) 

 

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万年筆で書かれた手紙

2007-10-08 | 徒然なること

    なぜか・・ ばらを買うとき、黄色を選んでしまう

 

 

 

手書きのものは、温かいものだな、と改めて思いました。

映画「クローズド・ノート」で、伊吹先生は万年筆で日記を綴っています。

もうね・・  それがとてもレトロでお洒落。 

 

何より、「真摯な気持ちが綴られているんだな」 としみじみ感じられるのです。

 

 

昨晩は、「クローズド・ノート」のパンフレットの1ページ、 伊吹先生の日記を読みながら、手書きの温かさを思っていました。

 

 

そして・・ 今でも毎年、年賀状をくれる学生時代の友達のはがきをひっぱりだしてきました。

この友達とは、私の結婚式で会って以来、会うことはないのですが、毎年、年賀状を楽しみにしているのです。

 

         

 

必ず、手書き。  おまけに自分で作った版画の図柄が添えられています。

万年筆なので、文字のひとつひとつに微妙な色合いの違いがあり、芸術的だなぁ、と思うのです。

 

この友達は、書道のサークルにいました。(テニスサークルにも所属してて、すこぶる人気者)

大学に入る以前から学んでいたらしく、とにかく達筆。

 

普通に美しいペン字、みたいなのではなくて、とても個性的な文字を普段から書いていました。

で、お付き合いをしていた彼は、個展を開くほどの書道の腕前を持った人でした。(全国区の賞を毎年のようにとるような)

 

彼女は、書く文字だけが個性的なのではなくて、人柄がまず、非常に個性的で、かわいらしい人だった。

 

大学の4年間、私は友達として長い時間を共有していたけど、いつも、「自分とは違う世界で生きてるよね・・この素敵な人」 と思いながら過ごしていました。

 

折れそうなほど細い体で、顔がちっちゃくて、声が透き通っていて、みとれてしまうくらいかわいくて、芸術家みたいな話をいつもしてくれて

 

ひとつだけ、鮮明に覚えている会話があります。

 

「私、前世は木だったと思うんだよね。 

すごく落ち込んでるとき、大きな木にだきついていると、すごく励まされるんだ。

時々、木に話しかけちゃうしね・・・(そして、ほほえみ)」   

 

 

常々ダンナに「学生時代の友達で妖精みたいな人がいるんだよ」と話していたのですが、「んなのいるわけないじゃん!」と、いつも否定されていた。   

私の結婚式のとき、それを証明できました。

 

その友達が「結婚おめでとう」と言いに来てくれて、にっこり微笑んでふわりと、また席にもどったとき、

「あの人が妖精さんだよ」

「なるほど・・・(ダンナ)」 

と納得していましたから

 

昨晩は、この友達からの手書きのはがきを1枚1枚、読み返しながら、眺めながら、学生時代のことを懐かしく思い出していた。

 

私も来年の年賀状、手書きにしてみよう

万年筆・・・  10数年ぶりにつかってみようかな

 

 

「クローズド・ノート」で、沢尻さんがマンドリンを弾くにあたり、指導を受けた先生は、この方です。

青山忠さんというプロのマンドリニストの方。  演奏は言葉で表せないほど素晴らしい クリスタルな音色です。   

演奏会で、客席から拝見したことしかないのですが、優しそうで紳士的な人だな、と思いました

 

青山忠 弦色浪漫 〜マンドリン四重奏の地平〜 
弦色浪漫~マンドリン四重奏の地平~ 青山忠 (CD - 2004)

 

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