日々の寝言~Daily Nonsense~

三浦九段に不正行為の証拠なし

プロ棋士のソフトカンニング疑惑の
第三者委員会による調査結果が発表されて、
疑惑をかけられていた三浦九段に対して、
不正をしたと言えるだけの証拠はない、
という結論が下された。

当初から、不正の証明は難しい
と言われていたので、特に意外性はない。

一方、将棋連盟の処分については、
やむを得ない措置としているが、
これはちょっと連盟に甘いだろう。

実態としては三浦九段に処分を下した
将棋連盟側の完全な敗けで、
谷川会長が謝罪した。

三浦九段側の会見が、NHKの9時のニュースで
かなり長く取り上げられていたのを見たが、
今後は賠償問題になりそうな感じだ。

竜王戦の開幕に間に合わせるために、
拙速に処分したことが完全に裏目に出た形。

他山の石とするための後知恵としては、

違約金は発生するものの、
竜王戦の第1局を延期するなどして、
もう少し慎重に検討したほうがよかった。

不正の証明は難しい、ということを考慮して、
疑わしきは罰せずの原則に従うべきだった。

などが思いつく。

時間のない中で追い詰められたら、
自分でも間違った判断をしない自信は全くないわけで、
判断ミスの代償がこんなにも大きくなってしまう
というのは怖いことだ。

さらに、順位戦の不戦敗を指し直しにしないで、
A級残留を決めるというのも、なんというか、
これまた拙速という感じで、勝負にこだわる
将棋指しらしからぬ決定に思える。

自ら、棋戦の価値を毀損している感じ。
何を守って、何を犠牲にするべきかが、
訳が分からなくなっているような印象。

告発したと伝えられている、久保さんや
渡辺さんにも影響が及ぶだろうし、
とても味が悪く、いろいろな意味で、
長期に亘る後遺症が残りそう。

将棋というゲームの価値は変わらないとしても、
コンピュータの台頭ともあいまって、
「プロ棋士」という存在の価値が
大きく変わってしまうような感じがする。

逆に言えば、そういう時代を
象徴したような出来事、なのかもしれない。

 * * *

判断ミスと言えば、東芝の
原子力事業の損失もすごい。
これもまた、判断ミスなのだろうなぁ・・・

日本人はどうしても、
その場の空気で
決めてしまうからなぁ・・・

東芝は、家電でもPCでも、
いい製品作っているのになぁ・・・
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