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日々の寝言~Daily Nonsense~

パンデミック関連作品

パンデミックに関連した
小説、映画、などのメモ。

ボッカチオ「デカメロン」
読んだことはないのだが、Wikipedia によると、
> ペストが猖獗を極めた十四世紀フィレンツェ。
> 恐怖が蔓延する市中から郊外に逃れた若い男女十人が、
> 面白おかしい話で迫りくる死の影を追い払おうと、
> 十日のあいだ代わるがわる語りあう百の物語。
という設定だったのだ。
松岡正剛さんの紹介がこちらにあった。

カミュ「ペスト」
言わずと知れた、パンデミックものの元祖的作品。
カミュは、いわゆる実存主義文学の作家で
「異邦人」などの作品でノーベル文学賞を受賞している。
NHK の100分で名著も、一括再放送されていた。
これも、松岡さんの紹介がある。

小松左京「復活の日」
日本におけるパンデミック小説の嚆矢だろうか。
イギリスで開発していた細菌兵器によって
破滅した世界の後を描いた作品。
amazon の SF でベストセラー1位になっている。
小松左京さんのディテールの迫力は未だに
それを超える作家が見当たらない感じだ。
角川映画にもなっている。

高嶋哲夫「首都感染」
作品紹介によると、
> 二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。
> しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の
> 強毒性インフルエンザが出現! 中国当局の封じ込めも破綻し、
> 恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。
> 検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、
> 空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。
ということで、今の状況と酷似していると思われる。

篠田節子「夏の災厄」
> どこにでもあるような町にミクロの災いは舞い降りた。
> 熱にうなされ痙攣を起こしながら倒れていく人々。
> 後手にまわる行政の対応。現代生活のもろさを
> 20年も前に予言していた、警鐘を鳴らす書!
これも未読だが、社会派的なアプローチのようで
読んでみたい。

浦沢直樹「20世紀少年」
コロナウィルスとの関係ではあまり話題になっていないが、
謎の結社「ともだち」が細菌兵器とワクチンで自作自演する
という設定が含まれている。
今年のオスカーを獲った映画「パラサイト」の
ポン・ジュノ監督が、この作品に言及しているという。
この漫画も一部が映画化されている。

Peter May "Lockdown"
Peter May というイギリスの作家の SF クライムホラー。
殺人事件と、インフルエンザで都市閉鎖パニックに
陥ったロンドンの様子を描いている。

Kindle で読めるものが多いのがありがたい。
あまり読むと精神的につらくなりそうだが。

4/18 追記:
科学的な解説書としては、
ブルーバックスの「インフルエンザ・パンデミック
が良いようだ。COVID そのものではないが、
インフルエンザのウィルスの変異の仕組みなどについて
わかりやすく解説されているという。
宣伝的なさわりのサイトはこちら

もう一つ、押谷先生と瀬名秀明さんによる
2009年の岩波新書「パンデミックとたたかう」も良さそうだ。
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