日々の寝言~Daily Nonsense~

フィット4のホンダセンシング

フィット4の運転支援機能
「ホンダセンシング」について少し調べてみた。

衝突軽減ブレーキなどの運転支援機能は、
各社出しているが、その機能はどんどん更新されているため、
同じ「ホンダセンシング」といっても、時期や車種が変わると
別物になっていたりする。

フィット4のホンダセンシングはまさにその例で、
それまでのカメラ+ミリ波レーダーベースのシステムから、
広角カメラ+超音波ソナーベースのシステムに
完全変更されている。

ホンダセンシングは、初期のシステムは、
カメラが日本電産、ミリ波レーダーはデンソーと
どちらも国産のパーツを使っていたが、2018年頃からは、
カメラについては、ドイツのボッシュのものを使っている。

それに対して、今回のシステムは、
カメラがフランスのヴァレオで、画像処理用チップは
イスラエル発のベンチャーでインテルに買収された
Mobileye の EyeQ4 になっている。

Mobileye の EyeQ4 は、BMW のシステムや
日産のプロパイロットにも使われている画像処理チップで、
最新の機械学習技術であるディープラーニングなども使って、
人や車、道路、などを検出する能力が高いらしい。

最近、トヨタも採用したというニュースがあった。
トヨタは、カメラはドイツの ZF 社のものを使っている。

ただし、このチップがリリースされたのは 2018年頃で、
技術的に最新というわけではない。
Mobileye の技術の中では、ある意味、枯れたものだ。

ホンダと Mobileye は、世界で初めて
レベル3自動運転の認証を受けた
レジェンドの自動運転機能でも協力しているので、
それがフィットにも波及したということなのだろう。

新しくなったホンダセンシングの機能については、
以下の記事が詳しい。

新型フィットにはもれなく付いてくるホンダセンシング、使ってみたらどうだ?

衝突軽減ブレーキ(CMBS:Collision Mitigation Brake System)〇
誤発進抑制機能 〇
後方誤発進抑制機能
近距離衝突軽減ブレーキ
歩行者事故低減ステアリング 〇
路外逸脱抑制機能 〇
先行車発進お知らせ機能 〇
標識認識機能 〇
オートハイビーム

渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC) 〇
車線維持支援システム(LKAS:Lane Keep Assist System)〇

という 11の機能をまとめたものになっている。
上の 9機能は、ON/OFF の選択はできるものの、
基本的には一度決めたらそのまま使うタイプ。

一方、下の 2機能は、運転中に作動させたり
作動を切ったりしながら使うものだ。
また、下の2機能は、(一般道ではなく)
高速道路や自動車専用道路でのみ使うように、
取扱説明書で「警告」されている。

ちなみに、これまでのホンダセンシングでは、
〇をつけた8つの機能だったようだが、
同じ名前の機能も、センサデバイスから変わっているので
動作性能がかなり違う可能性がある。

ホンダは安全装備の普及に積極的で、
フィットの場合、全グレードに標準装備されている。

その分、当然車両の価格が高くなってしまうので、
多くのメーカーは一部の機能だけが標準装備だったり、
グレードによって機能が異なったりするのだが、
こういうところに手を抜かないのはさすがだ。

しかし、逆にそれが、システムのコストダウンへの圧力になり、
今回ミリ波レーダーがはずされたのではないかと思うが、
センサ間のクロスチェックが効かなくなっているはずで、
そのことが安全性の低下につながっていなければ良いのだが。
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