孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

判断ミスだったかも...

2024-05-10 09:48:40 | 3歳から

きのう、ろう学校担任と面談したときのことです。

 

いつもは娘母子を校門そばで乗降車させるだけなのですが、久しぶりに構内に入りました。

いつも思うことですが、

何てきれいな学校!

 

ろう教育トップエリート校と言われるだけのことはあります。

広々と緑いっぱいの美しいエントランス。

大きな敷地内に、校舎も校庭もゆったりと配置されています。

 

幼児教室棟も、明るくてとにかく広いです。

 

生後6ヶ月から2年半通った学校。

いつも「こんな良い学校に通えている」といううれしさと楽しさでいっぱいだった。

先生たちも親身で良いひとたちばかり。

 

この学校とお別れするとは...。

 

もしかしてわたし、重大な判断ミスをしたのかも。

今年一年は、ここに通いつづけてもよかったかも。

週2回だけなら、ちょっとくらい遠くても送り迎えできたかも。

なじんだ学校に通いながら、地域の幼稚園をさがしたほうがよかったかも。

(すべてが激変するよりは、娘やマメのストレス解消になったかも。)

 

そもそも、「もうダメだ、ろう学校には通いつづけられない」と見極めた理由は何だった?

 

<1.遠い>

何度も何度も実踏を繰り返したっけ。

渋滞が常態化しているルートで、1時間半かかるのがつらい。

(でも今、年度当初で渋滞がほぼなく、1時間で行かれている...。)

 

<2.来年以降のことを考えた>

来年幼稚部に進んだら、毎日登園になる。

その送迎はさすがに無理だろう。

その時になってから難聴教室にかわるより、早いうちにかわったほうがいいのでは?

(毎日送迎、やってやれないことはない...。)

 

新しい難聴教室の受給者証取得手続きもすべて終わったし、今になって全部をひっくり返すなんてできやしない。

でも、でも、でも...。

 

苦しくなってしまった。

誰にも相談できない。

すべてをわたしひとりで決めているから。

娘も婿さんも夫も、わたしの指示に従って動いているだけだから。

 

今ならまだ(5月中ならまだ)、難聴教室に頭を下げて通園を取り消し、ろう学校に残留することができる。

でもそんな不義理をしたら、難聴教室には今後二度と頼れない。

ろう学校に通いきれなくなったとき、もう受け皿がない。

 

ああどうしよう...。

 

 

 


ろう学校担任に相談

2024-05-10 08:42:48 | 3歳から

「うるさい」と言って補聴器をとってしまうマメ。

 

1歳2ヶ月ほどで常時装用の域に達してからほぼ2年。

こんなことは一度もなかったのに。

オロオロ...。

 

パニックの中で助けを求めたのは、ろう学校幼児教室の担任です。

たまたま翌日(きのう)が登園日だったため、娘のラインを通じて「相談」を申し込みました。

教室終了後に時間を取ってもらえることになりました。

 

相談室に通されて待っていると、娘とマメが合流します。

マメはすぐ、部屋にあるおもちゃで遊び始めます。

ほがらかで優しい担任の先生(50代くらいの女性)が入ってきます。

「どうされましたか?」

 

ここひと月ほど「うるさいうるさい」の連発であること。

きのうはついに補聴器をとってしまったこと。

などを前のめり気味に話すと、ニッコリ笑った先生、

「それって補聴器あるあるですから、そんなに心配いらないですよ」

「え、そうなんですか?」

 

先生からのアドバイスは

*引越し後の新しい環境で、今までとちがう(大きな)音が聞こえてストレスなのでは?

*何だかわからない大きな音は、3歳児にとっては、不快であると同時に不安でもある

*音の正体を教えてあげると、その不快と不安は軽減する

*実物を見せたり言葉で説明したりして、ていねいに音の説明をしてほしい

 

な〜るほど。

帰宅して、さっそく実践してみました。

 

娘の新居は幹線道路沿いの高層マンションです。

窓を開けると、車の騒音が下からわーっと上がってきます。

(わたしたち大人はあまり気にならないレベルなのですが、マメはいやそうです。)

 

ベランダで抱っこして下の道路の様子を見せ、道行く人・自転車・バイク・車などについておしゃべりします。

そのあと、

「車の音うるさいねえ、トラックがとくに大きい音だねえ」

などと言います。

つぎにベランダから部屋に入り、

「車の音がここまで聞こえるねえ、ちょっとうるさいねえ」

と言います。

 

「うん」とマメ。

 

<不快な音の正体を教える>

という良いアドバイスをもらって感謝です。

「補聴器あるあるだから心配しないで」

と言ってもらえたことも安心しました。

 

心も軽くろう学校をあとにしました。

が...。

(次記事につづきます。)

 


緊急事態!

2024-05-10 07:39:36 | 3歳から

連休が明けるとともに、娘のしつこったらしい風邪は完全に治りました。

5割増しになっていた娘の「トロさ」が通常値に戻り、わたしのイライラも収まりました。

 

いよいよ新たなタスク(幼稚園探し)に乗り出そうと思っていた矢先、緊急事態発生!

 

補聴器です。

 

ここひと月ほど(つまり引っ越してから)、

しきりに「うるさいうるさい」と口にするマメです。

トイレの流す音がうるさい。

車で聞く音楽がうるさい。

開けた窓から入る車の通行音がうるさい。

などなど。

 

以前はこんなことはほとんどなく、唯一、スタバで時々コーヒーマシーンから出る(?)ガガガーみたいな音に耳をふさいでいたくらいです。

 

3月にイヤモールドの作り変えで担当STさんに会ったとき、

「補聴器の設定をもう少し上げられないか」

「騒音が気になってマメちゃんが嫌がると思う」

という会話を交わしたことを思い出しました。

 

もしかして、あのときSTさんが設定を少し上げてくれたのかも。

 

確認のためSTさんに電話すると、ノーとの回答。

 

それじゃあこの「うるさいうるさい」は何なの?

気になっていた矢先のおとといのことです。

家で遊んでいる最中に、とつぜんパッと補聴器を取ってしまうマメ。

「ん??」

 

「どうしたの」と訊いても

「お耳さんつけないとよく聞こえないよ」と促しても

頑として拒否です。

でも、何となく不安そうで、ゴロゴロ床に寝ころがっています。

「本を読んで」と言うので、耳元で大きな声で読みました。

 

けっきょく補聴器をつけないまま2時間近く過ごしました。

おつかいなどに出かけている間に気分が変わったらしく、帰宅後はまたすんなり補聴器をつけました。

いつもの快活な笑顔も戻ってきました。

 

でも、内心すっかりビビってしまったわたしです。

補聴器を自分で取るなんて。

補聴器を嫌がるなんて。

今さら、あってはならないこと。

いったい、マメの「聞こえ」に何が起こっているの?

 

不安で不安で、

おなかの中で蝶々が跳ね回っているようです。

 

こういうとき、不安の中でじっとしていることのできないわたしです。

すぐに行動にうつりました。

(次記事につづきます。)