映画でお喋り♪猫とひなたぼっこ

もと映画少女の”猫”のお喋りです♪

『 シンプル・シモン 』

2014年08月03日 | 映画感想(欧米)
先月半ば
名古屋シネマテークから 2014-7通信が 送られてきた時点では
ちょっぴり観たいな~と 心にひっかかった作品だったけれど
尾てい骨打撲や ベイでのフリーパスや 忙しくなった仕事のせいで
すっかり シネマテークに行くこと自体を忘れていた・・・

が 映画鑑賞の達人 Sさんのお勧めがあり
奮起!
今年度 はじめて 1日お休みをいただき
どうか 夕方まで 台風が来ませんように・・と 祈りながら
シネマテークに籠った。

ここ シネマテークでは 最初の作品と次の作品の 上映の空き時間が
極端に 短く ( 15分以内 )
連続して 観るには 非常に疲れるのが 難点。
( トイレが混んだら 軽食を取る暇もない )
でも わざわざ休みを取ったし レディスデーなので 三作品鑑賞に挑戦しました! ( 苦笑 )
ちなみに
この作品は 2番目に観た作品です。




観終わって 初めて スゥエーデンの作品だったと 気が付いた。
納得!
私は 北欧の映画と しごく相性がいいのだ。
・・・ってことで
とても楽しめました。
今年の 外国語映画の ベスト10には 入れたい作品です♪


福祉が充実しているからなのか?
国民性なのか?
はたまた 監督個人の個性なのか?
映画自体が ポップで キッチュで 明るい!
アスペルガー症候群の シモン が
自分で自分を理解してるし
両親は 手を焼いている ( どう接したらいいかわからない ) けれど
年の近い兄が
さりげなく ( けれど 多分に努力して ) シモンの面倒を見ている。
シモンの 特性を理解し
きちんと 決められた 日課をこなし
” シモンには 僕が必要なんだ ” と 理解し
彼女がいながら 彼と 一緒に 生活をする。


映画を観ているだけで 
われわれ観客は 今まで知らなかった 
或は 
知っているつもりでも 体感していなかった
アスペルガー症候群の特性 ( ただし 皆が皆 同様の特性ではないだろうが )

理解できる。
触られることが そんなに嫌なんだ・・ とか 
スケジュールが ちょこっとずれただけでも ダメなんだ とか・・・・
理解しようと
1冊の本を読むより
ずっと 頭に入ってくる。
おまけに
いろんな 場面で
何度も 何度も 笑わせていただきました。


映画では 兄の彼女が 
シモンとの同居を嫌がり 出ていき
シモンが 替わりの彼女を探そうと 四苦八苦。
数学が 得意なだけに
理論的になりすぎて 失敗するんだけれど
なんとか ある女性と知り合う。
その結果
シモンは 行動範囲が広がり
いろんな人 ( フツーの人 ) と知り合うようになる。
彼らは
シモンをフツーのように接する。
( もちろん 触っちゃだめだけど )

それって 多分にいいことなんじゃないかな?って 
私は 思った。


実際には 映画のように
行動範囲が広がって・・ ということは ないのかもしれないけれど
アスペルガー症候群の人と 
かかわっている人からは
” そんなもんじゃないよ ”
って お叱りをうけるかもしれないけれど。


世の中には
いろんな人が 住んでいるんだから。
いろんな人と
わかりあえると 嬉しいと思う。

私も シモンと お友達になりたいな♪
と 思わせてくれた映画です。



  2014.07.10  「シンプル・シモン」  名古屋シネマテークにて鑑賞  ★★★★☆



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