映画でお喋り♪猫とひなたぼっこ

もと映画少女の”猫”のお喋りです♪

『 マッチポイント 』

2006年09月12日 | 映画感想(欧米)
途中までは よくある浮気物語だと思っていた。
これが ウッディ・アレンの作品・・???
ところが
賛否の分かれるラストに向かっての 残り30分くらいで 
ひとひねり・・どころかふたひねり・・いや それ以上の展開に
お~~~!!
思わず 感嘆!! さすがは アレン。 やってくれましたねっ!!

   最初は 難しいかな? と思ってやりだしたジグゾーパズルが
   思ったより簡単だったので チェッと舌打ち・・
   しょうがない。 でも完成させよ~ と ピースをはめ続け
   あとちょっとで完成! ってとこで
   手が滑って バシャッとひっくり返ちゃう~!! 涙!!
   と思いきや
   最後の1ピースが キチンと納まったら
   出てきた絵柄が 
   つまんない 絵じゃなく
   最初の想像をはるかに超えた 美術品だった・・・
   っていう感じ。

そうか~~!!!
だから 冒頭の本が 「ドストエフスキー」だったのね!
と 最後の1ピースで やっと気づいた私・・・汗

この映画のマイヤースに 不快感を持つ方もお見えになると思うけれど
彼の気持ちは 実によくわかる。
確かに
ヨハンセンの唇は官能的だ。
そりゃま・・ 一度美味しい思いをしたら
なかなか手放せないよ。
モラルだなんだ・・って言ったって
欲しいものは欲しい・・ 好きなものは好き・・手放したくないと「思う」のは
人情でしょ~~
しかも・・最初は可愛かった奥さん・・
顔を合わすたびに
「子供子供こども~」 といわれたあかつきには
俺は 「種馬か!」といやんなっちゃうのも
「おつとめ」をしたくなってしまって
逃げたくなるのも わかるよ。

で もって さ・・
いくら ほれてほれてほれまくった女だって
あれだけ 責められ
自分の身が脅かされそうになったしまったら
おまけに 顔まで夜叉のようになってしまった ら
そりゃ ま 逃げたくなるでしょ・・
逃げれないと思ったら
あとは ・・・・・・ 

自分の好きなことを 好きなだけやって 責任を負わない のは 本当にラクだもん
そして ラクな方へと
流れていきやすいのが 人間なんだもん。
(実は 隠れジョナサン・リース・マイヤースファンの私)← 爆笑
マイヤースと ヨハンセンは 実に見事な演技をみせてくれました。

・・・・・
だからといって
あのおばぁさんには 何の罪もなかったじゃないの??
・・・・・
私は 幽霊となってあの二人が出てくるシーンで
もしかしたら・・
アレンは このシーンが描きたくて
あの言葉をいわせたくて この映画を撮ったんじゃないか??って 思えたのです。
「戦争では・・ まったく 罪のない人が 殺されている」

アレンは この反戦の思いを ドストエフスキーに絡ませて
覆ってしまっているけれど・・ね。

しかし・・
あの波止場で 投げたリングが跳ね返って
海に落ちなかったとき
あっ!!これで・・・・・・・ !と 
見事に 騙された私・・
皆さんは 騙されませんでしたか?? (笑)


  2006.09.05  「マッチポイント」  伏見ミリオン座にて鑑賞  ★★★★☆


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2 コメント

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騙されました◎ (banjamine)
2006-09-13 09:47:37
はじめまして。

”マッチポイント”で飛んで来ました。

私もすっかり騙された観客の1人です。

指輪が跳ね返って、あぁもう終ったな・・・と(笑)。

幸か不幸か、あのラストでしたね~

楽しめました♪

楽しいレビューありがとうございました。
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コメントありがとうございます ()
2006-09-14 22:41:40
banjamineさんのブログを覗いてきました。

写真が素敵でした。

あとうちにも箱入り息子猫がいます(笑)

またUPしますので よかったらまた遊びに来てください。
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