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汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 惨劇

2010年04月08日 | 初期中期の詩
烈風に踊らされ 冴え渡る感触に心は酔い痴れ
当ても無く彷徨う少女の耳元で囁いたのは
他でもない真実に満ちた神の声

鮮やかな血飛沫に彩られる和紙の妖艶な表層よ
風のロンドに猛り狂うのは自我が崩壊した病人の悲壮な佇まい

間違いを犯す事の恐怖に脅かされ
断絶された友情に怯えながら 
気が狂う事で慰めを要求する 低劣なお飯事

エネルギーの集合体である分子は
その肉体に込められた宿命を どのように大空へと返すのだろう
物理学が生んだ自然のおぞましい輝きの世界
その優美な舞踏に感嘆符を打つ人間の浅ましさよ
お前の正気に精霊は冷徹な十字架を打ち込むだろう

真実の破廉恥さに明け暮れるのは 小鳥の鳴く朝に木霊した
いつか自分を忘れて泣いている幼子の瞳
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