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教務日記

山の小学校の教務主任です。学校の様子をお知らせします。

19年3月18日(日) 『教育力』(斉藤孝:岩波新書)

2007年03月18日 | 個人・読書・教育一般
斉藤孝先生は「力」とつく著作が多数あります。
数年前の『読書力』(岩波新書)もそうでした。
教員の力量・資質が話題となる昨今であるから、今日的ともいえます。

今回の著作は、教育に携る者に求められる力・資質、教育に臨む心身の構えと具体的な教育方法について言及してみえます。教職につく学生を教えてみえる斉藤先生からの教師論です。
◆斉藤孝ホームページ http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/
◆『教育力』(岩波新書:斉藤孝)
http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?hdn_if_lang=jpn&txt_docid=NCID:BA80061214

今年、初任者担当をさせていただきました。それは、自分自身の教師として歩みを振り返り、意味づける活動でもありました。自分なりに教師として大切にしていること、初任者の先生に伝えたかったことは、子どもの側に立つということ、子どもとともに歩む教師であること、子どものために汗をかく教師であることでした。

本校の初任者K先生は、「子どもと一緒に」を第一にこの一年間を過ごしました。毎日、一人一人の子どもの様子を記録しつづけました。また、授業のビデオの記録をワープロで打って授業記録を作りました。学芸会は、子どもたちの発案を元に創作劇に挑戦しました。そして、何よりも、普段、できる限り子どものそばにいて、子どもをとらえ続けてきました。「子どものために教師が汗をかく」ということを肌で学んだ一年だったと思います。

斉藤先生は、どんなことを教師の資質としてみえるのだろう?そんな問題意識からこの本を読みました。

斉藤先生が力説してみえるのは、教師が魅力的な学ぶ姿を持ち続けることでした。
教師と子どもが学び合い刺激し合う関係を持つということでした。「学ぶことはすごく楽しいことなんだ」としう自覚を持った教師であることでした。

納得できる一冊でした。
足りないところだらけ、日々勉強という私にはぴったりの一冊でした。

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
齋藤孝さん (つぼみ)
2007-03-19 21:12:17
もうだいぶ前、・・・まだメディアに出始めのころ、齋藤孝さんがこちら伊豆の大仁というところで講演をしてくださいました。おもに教職員向けだったのですが、我が家は都合のつかなかった夫をのぞき、義母・息子・娘・わたし、で出かけ、その後コメント力、段取り力、質問力がしばらく我が家のキーワードになったほど、パワーのある講演でした。
 
 先日は、貴重な教育実践の資料をありがとうございました。今日、来年度の研修の仮テーマを決めましたが、「子どもがつなぐ、子どもがつなぐ授業づくり」となりました。わたしも、初任者の気持ちでがんばりたいと思います。
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はじめまして (単身赴任のYH)
2007-03-20 11:02:51
はじめまして。

記事を数本、読ませていただきました。
暖かい学校の様子が伝わってきます。幸せな気分で読ませていただきました。

・1石⇒1000合⇒1年間の1人分

分かりやすいです。私の子供にもこのように話してみます。

また新任のK先生の話もいいですね。
児童の生活を克明にメモする。それを元に、児童に伝える。シンプルですが、とても大切なことだと思いました。

私の次男(5年生)が、先日、「学級通信」を持ち帰りました。その中に、先生が次男を紹介するコーナーがあり、詳細に誉めていました。これなども、普段からの見守りの結果だな、と感心しました。

長くなりました。
またお邪魔します。
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★つぼみさん、こんにちは (カワセン)
2007-03-21 11:22:46
すごーい!斉藤先生のご講演をお聞きになったのですね。しかも家族で!

本校では、斉藤メソッドを声作りに取り入れています。
◆教務日記18年4月21日声作り http://blog.goo.ne.jp/goonorisada/e/f83ad7cb3ae90e68edd853d3e439e626
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★単身赴任のYHさん、こんにちは (カワセン)
2007-03-21 11:36:56
YHさんのブログ、訪問いたしました。
幅広い見識をお持ちですね。

私の今の仕事は、
子どもたち、そしてスタッフの先生方が、やりがいを感じてくれる条件づくりです。
いろいろ教えてください。
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