一体、秋篠宮ご夫妻は皇室制度をどのように考えて来られたのであろうか。
皇太子時代の今上陛下皇后陛下が男子に恵まれず、政府が女性天皇の可能性について検討を始めるやいなや、秋篠宮妃は高齢出産になるにもかかわらず、唐突に男子のお子様を妊娠された。
次に、2017年小室圭という青年を眞子内親王の配偶者とする流れの中で、女性宮家創立を目指しているとしか思えない動きをした。すなわち、婚約内定会見の中で、皇室制度を理解しているとは思えない若者小室圭氏に「宮号」を持たない眞子内親王を「宮様」と呼ばせ、女性宮家創設目的としか考えられない発言をさせた。
出産や結婚の機をとらえて、皇室制度の行方を左右する意図が見え隠れしているような気がしてならない。秋篠宮ご夫妻だけのお考えなのか、それとも皇室全体、宮内庁の考えなのか。
皇太子夫妻に男子が生まれないのであれば、それを機に、素直に、新しい時代に向けて制度を見直せばよかっただけである。男子さえ生まれれば良いのだと言わんばかりに母子ともに危険となる高齢出産に敢えて挑む前時代的行為が理解できないし、今回の眞子内親王の結婚問題も、本人の意思を尊重するのは結構だとしても、後に続く内親王方のことを考えて対応したとは思えない。果たしてこれが秋篠宮家だけのお考えであったのだろうか。
秋篠宮ご夫妻のお考えが那辺にあるのかは知る由もないが、どうも一貫性を欠いているように思われる。
憲法、皇室典範によって皇族が基本的人権を著しく制限されている不自由さは理解できる。
開かれた議論を行う素地を作ってこなかった皇室とその周辺、政府のやり方に時代錯誤を感じるのは自分だけであろうか。
眞子内親王のご結婚問題を機に国民は皇室の意義についても真剣に考える必要があると思う。またまた、喉元過ぎれば熱さを忘れる、では困る。
ちなみに、皇室には日本古来の伝統文化の継承者としての立場を堅持して頂き、今後、天皇の行う国事の中で政治にかかわる部分については憲法の一部見直しも視野に入れるべき時期なのではないかと考える。当然、女性皇族の「降嫁」という考え方についても検討されるべきであろう。