以下、平成19年11月29日のiZaより引用。
東国原知事が徴兵発言で釈明も…今度は「徴農制」
21:13更新宮崎県の東国原英夫知事は29日、徴兵制に賛意を示したとされる発言について「徴兵制を容認していない。戦争に直結するものでは全然ない」と弁明した。同時に、若者に一定期間、強制的に農業を体験させる「徴農制」などの仕組みが必要との考えを強調した。
東京都内で開かれた「道路整備の促進を求める全国大会」終了後に報道陣に答えた。
東国原知事は「徴兵制」発言について「社会のモラルハザード、規範意識の欠落、希薄化はどういうところで補うのか。学校教育が補えない中で、心身を鍛錬する場が必要ではないかと言いたかった」と釈明。
「この国の道徳観の崩壊を心配しての発言と解釈してほしい」とした上で、知事は「例えば徴農制とかで一定期間、農業を体験するとか、介護、医療、災害復 興の手伝いなどをある程度強制しないと今後の担い手不足、社会構造の変化に付いていけないと危惧(きぐ)している」と強調した。
東国原知事は28日に宮崎市内で開かれた県民との座談会で宮崎市内で開かれた県民から直接意見を聞く「県民ブレーン座談会」で「僕は徴兵制はあってしか るべきだと思っている。若者は1年か2年ぐらい自衛隊か、ああいうところに入らなければならないと思っている」と発言していた。
徴兵制を実施したからといって国民の規範意識が上がるとはかぎらない。実際に徴兵制を採用している韓国を見たらいい。軍隊生活を経た韓国人男子の道徳的水準は高いのか。私はそうは思わない。
でも、日本で徴兵制を採用したら、まちがいなく社会のモラル水準は上がるだろうと思う。日本だからね。
昔と比べたら相当色あせたとはいえ、社会全体の基本的な道徳水準はまだ韓国などとは比較にならない。日本人には、まだ、磨けば光る素地がある。それが無ければ軍隊でしごこうがどうしようが光りようがない。
しかし、道徳・規範意識といったものは、徴兵される年代になる前に家庭・地域・学校・社会が身に付けさせるべきものだ。道徳問題を是正する為に徴兵制というのはどうもピントがずれているとしか思えない。
徴兵制を採用するか否かというのは、国防の直接の担い手をどういう方法で採用し育成するかというだけの問題で、東国原知事の「弁明」にある通り「戦争に直結するものでは全然ない」。徴兵制が実施されればすぐにでも戦争が始まるようなことを言う連中は、日本の軍事的・政治的守りを薄くして日本を良いように操ろうと画策している個人・集団・国家の手先だろう。(だから、連中は他国の徴兵制を批判することはない。)
そんな怪しい連中から批判を浴びそうになったとたん、「徴兵制を容認していない」などと「弁明」を始めるとは、東国原知事も肝がすわってない。
知事という責任ある立場にある者が一旦口に出したのなら、「国防という重大問題に関する提言をして何が悪い」と主張を続けるべきだろう。
がっかりだよ。