名称 |
アマチャヅル |
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概要 |
アマチャヅルはウリ科に属する多年生、つる性草本植物で、茎は4~5 m、根茎は横走する。花期は8~9月。6~8月に葉を採集して日干しにし、薬用部分として使用する。北海道~九州、朝鮮半島、中国、インド、マレーシアに分布。中国語名は絞股藍で、古くから咳や慢性気管支炎の民間療法に使われていた。アマチャヅルの葉や茎から薬用人参と同じ構造をもつサポニンが多く同定されたため、第二のニンジンと呼ばれその健康効果が注目されている。俗に、「滋養強壮作用がある」、「抗ストレス作用がある」、「胃、十二指腸潰瘍に効果がある」といわれているが、ヒトでの有効性については信頼できる十分なデータが見当たらない。妊娠中の使用は危険性が示唆されているため使用を避けること。アマチャヅル粉末によるアレルギー発症の報告がある。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。 |
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法規・制度 |
アマチャヅル (コウコラン) 全草が「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。 |
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成分の特性・品質 |
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葉にはダンマラン系サポニンである20 (s) -プロトパナキサジオールを基本骨格とする多くのギペノサイド類を含むことが報告されている。これらはオタネニンジン (Panax ginseng C.A. Meyer) のサポニンに類似し、同一の化学構造のものも数種見出されている(29)。 |
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数十種類のサポニンが分画、精製、構造決定され、加水分解後に、構成糖であるグルコース、キシロースがガスクロマトグラフィーにより分析されている (101) 。 |
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有効性 |
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ヒ |
循環器・ |
高コレステロール血症患者に経口摂取させたところ、総コレステロール値を低下させ、HDLコレステロール/総コレステロール比を上昇させたという報告があるが、この現象については更なる検証が必要である (66) 。 |
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消化系・肝臓 |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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糖尿病・ |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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生殖・泌尿器 |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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脳・神経・ |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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免疫・がん・ |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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骨・筋肉 |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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発育・成長 |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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肥満 |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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その他 |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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参 |
試験管内・ |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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安全性 |
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危険情報 |
・アマチャヅルを短期間、適切に経口摂取することは安全性が示唆されている。予備的ではあるが、30日まで安全に使用出来たという報告がある (66) 。 |
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禁忌対象者 |
調べた文献の中で見当たらない。 |
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医薬品等との |
・理論的には、アマチャヅルと抗凝固作用や抗血小板凝集作用のある薬剤を併用すると、紫斑や出血のリスクが高まる可能性がある (64) (66) 。そのため、抗凝血薬や抗血小板薬を服用している人がアマチャヅルを利用することは危険性が示唆されている (94) 。また、血小板凝集を阻害するハーブと併用すると、一部の人に出血のリスクが増す可能性がある (64) 。 |
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動物他での |
1.LD50 (半数致死量) |
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AHPAクラス分類 |
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総合評価 |
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安全性 |
・アマチャヅルを短期間、適切に経口摂取することは安全性が示唆されているが、重篤な吐き気を引き起こし、腸運動が増す可能性がある。 |
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有効性 |
(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。) |