あなたはどの系統の病気になりやすいか
人間は動物であり、動物の特徴は動くことだから、人間は動かなくてはいけな
い。こういう考え方があります。別に間違っているとは思いませんが、自分の
もって生まれた体質や個性を無視して、人と同じように朝ジョギングをやらなけ
ればならないと思うのは、どこかで体を動かすということを誤解しています。
動くことが好きな人は動かないとストレスがたまる。そういう人が、一日中会杜
のデスクに座っていたら、それだけで病気になるかもしれない。しかし動かな
いのが好きな人は、あまり動かないほうがいい。動かない生き方で体のバラ
ンスが調節されているので、動け動けといわれると、かえって体の調子を崩し
てしまいます。
これは制限によるマイナスですが、一方で過剰によるマイナスもあります。
動くのが得意な人が動き過ぎる。動かない人が動かな過ぎる。これは意外と
落ち込みやすい落とし穴で、動くのが得意な人は心臓系、腎臓系の病気、動
くのが苦手な人が動かな過ぎると、糖尿病、肥満などの成人病になりやすい
のです。
もうひとつ、すぐにカツカする感情の激しい人がいます。このタイプの人は消化
器系の病気にかかりやすい。ただカッカするタイプはあるていどはそれを発散さ
せないと、内にこもって大きな病気をつくる原因になります。
このように人間と病気の系統は大きく分けると、だいたい以上の三タイプに分
類できます。病気は気のバランスの乱れから起きるので、自分のタイプを知っ
て過剰にも過少にもならないようにバランスをとることです。
こういういい方をすると、動くタイプの人は「適度に動くとはどのていどか」と具
体的な指標を求めるかもしれません。でもそれは個人差があって一概にはい
えない。そういうとらえ方ではなく、心と体のバランスをとることを考えたらよい
と思います。
心と体のバランスがとれていれば、自然に自分の体質にあった運動量になる
。動かな過ぎると思えば、心が命令して動くように仕向ける。動き過ぎだと思
えば、自然にセーブする。理屈で考えるよりも自然にそうなるようにするのが
いちばんです。
心と体のバランスがとれているかどうかの判断は、日々の生活のなかでの自
分の心理状態をみればわかります。たとえば朝起きるとすつきりしていて目
覚めがよく、庭に出たら思わず深呼吸がしたくなる。空の青さが目に染みる。
なんだか浮き浮きした気分になる。心と体のバランスがとれている人は環境
に適応し、周囲にあまり不満は感じません。
一方、空を見るとオゾン層の破壊が気になる。雨が降つていると酸性雨が気
になる。道を歩いていると排気ガスが気になって息がつまる。こういう人は科
学的に理にかなっているようですが、実は心と体のバランスが崩れる可能性
があります。環境への適応カうまくいっていない証拠なのです。
カッカするタイプの人は、たとえば新聞を見ると戦争の記事ばかりが目に入る
。読んで暗い気持ちになる。 政治動向の記事を読んで腹を立てる。こういう
傾向が強いときは決してバランスがよいとはいえません。それ一見社会のの
出来事のようですが、実は自分の葛藤やイライラを写し出しているのです。
突然死が増えているといわれていますが、私が救急に携わつた経験からい
えば突然死というのはまずありません。 ただ救急車で運ばれてくるのは、そ
の直前まで元気だつた人です。だから、「どうしてあの人が…」ということにな
ります。
、
見かけは「なぜ」「どうして」であっつても、体はそれまでにいくつもの危険信号
を必ず出しています。それに気がつかないのは、自分の体質となりやすい病
気の系統を知らないからなのです。
心はウソをつくけれど、体はウソをつかないことを早く知るべきなのです。
人間は動物であり、動物の特徴は動くことだから、人間は動かなくてはいけな
い。こういう考え方があります。別に間違っているとは思いませんが、自分の
もって生まれた体質や個性を無視して、人と同じように朝ジョギングをやらなけ
ればならないと思うのは、どこかで体を動かすということを誤解しています。
動くことが好きな人は動かないとストレスがたまる。そういう人が、一日中会杜
のデスクに座っていたら、それだけで病気になるかもしれない。しかし動かな
いのが好きな人は、あまり動かないほうがいい。動かない生き方で体のバラ
ンスが調節されているので、動け動けといわれると、かえって体の調子を崩し
てしまいます。
これは制限によるマイナスですが、一方で過剰によるマイナスもあります。
動くのが得意な人が動き過ぎる。動かない人が動かな過ぎる。これは意外と
落ち込みやすい落とし穴で、動くのが得意な人は心臓系、腎臓系の病気、動
くのが苦手な人が動かな過ぎると、糖尿病、肥満などの成人病になりやすい
のです。
もうひとつ、すぐにカツカする感情の激しい人がいます。このタイプの人は消化
器系の病気にかかりやすい。ただカッカするタイプはあるていどはそれを発散さ
せないと、内にこもって大きな病気をつくる原因になります。
このように人間と病気の系統は大きく分けると、だいたい以上の三タイプに分
類できます。病気は気のバランスの乱れから起きるので、自分のタイプを知っ
て過剰にも過少にもならないようにバランスをとることです。
こういういい方をすると、動くタイプの人は「適度に動くとはどのていどか」と具
体的な指標を求めるかもしれません。でもそれは個人差があって一概にはい
えない。そういうとらえ方ではなく、心と体のバランスをとることを考えたらよい
と思います。
心と体のバランスがとれていれば、自然に自分の体質にあった運動量になる
。動かな過ぎると思えば、心が命令して動くように仕向ける。動き過ぎだと思
えば、自然にセーブする。理屈で考えるよりも自然にそうなるようにするのが
いちばんです。
心と体のバランスがとれているかどうかの判断は、日々の生活のなかでの自
分の心理状態をみればわかります。たとえば朝起きるとすつきりしていて目
覚めがよく、庭に出たら思わず深呼吸がしたくなる。空の青さが目に染みる。
なんだか浮き浮きした気分になる。心と体のバランスがとれている人は環境
に適応し、周囲にあまり不満は感じません。
一方、空を見るとオゾン層の破壊が気になる。雨が降つていると酸性雨が気
になる。道を歩いていると排気ガスが気になって息がつまる。こういう人は科
学的に理にかなっているようですが、実は心と体のバランスが崩れる可能性
があります。環境への適応カうまくいっていない証拠なのです。
カッカするタイプの人は、たとえば新聞を見ると戦争の記事ばかりが目に入る
。読んで暗い気持ちになる。 政治動向の記事を読んで腹を立てる。こういう
傾向が強いときは決してバランスがよいとはいえません。それ一見社会のの
出来事のようですが、実は自分の葛藤やイライラを写し出しているのです。
突然死が増えているといわれていますが、私が救急に携わつた経験からい
えば突然死というのはまずありません。 ただ救急車で運ばれてくるのは、そ
の直前まで元気だつた人です。だから、「どうしてあの人が…」ということにな
ります。
、
見かけは「なぜ」「どうして」であっつても、体はそれまでにいくつもの危険信号
を必ず出しています。それに気がつかないのは、自分の体質となりやすい病
気の系統を知らないからなのです。
心はウソをつくけれど、体はウソをつかないことを早く知るべきなのです。