にゃんこままの部屋

その時々に感じたことを、日記風につづります。

「汚れちまった悲しみに」中原 中也

2006-05-25 22:46:04 | 日常 雑感
汚れちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れちまった悲しみは
たとえば狐の皮衣
汚れちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる

汚れちまった悲しみは 
何望むなく願うなく
汚れちまった悲しみは
倦怠のうちに死を夢む

汚れちまった悲しみに
いたいたしくも怖じ気づき
汚れちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる

(シフさま。中也は、これしか知らんのよ。)
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4 コメント

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中也のリズム (シフ)
2006-05-26 02:12:19
1人っ子の父の友だち?のシフといいます。

ええと、中原中也のその詩ですが、正確には

「汚れつちまつた悲しみに」です。

これはですねー、すごく間違えやすいんですよ。

中也を描いたTVのドラマでさえ間違えているのを見たことがあります。

中也のリズムは一筋縄ではいかないんですねー。



若い頃よく詩を読みました。その頃は理解できかなったものが、今読むと若者らしい気負いを感じたり、インテリらしい難解な言葉による武装を感じたり、別の意味で面白いです。

歳を取るのも、そういう意味では楽しいですね。
むずかしいです~ (tatti)
2006-05-26 10:12:32
真夜中にコメントいただきましてありがとうございました。

よくご存じなんですね。

学生の頃、学校で習った詩で、中原中也の詩では、これしか覚えていないんですよ。

それも全部は暗記していなくて、パソコンで検索したんですが、正確ではなかったようですね。



学生の頃、国語の授業で、詩は一番苦手でした。

詩の裏の意味が難解で今でもよくわかりません。

詩歌管弦 (1人っ子の父)
2006-05-27 09:42:53
っていうくらいで、歌の歌詞なんだと思うと、詩は急にわかりやすくなります。

まあ音読に向いた詩と、黙読に向いた詩がありますけどね。でも基本的に詩のリズムは大切だと思います。

ちなみにシフ君の4月26日付けのブログの詩は、女性ファンが多い?詩です。こういうのもいいんじゃないんでしょうか。
素敵な詩ですね~ (tatti)
2006-05-27 11:38:23
詠んできましたよ。

素敵な詩をご存知なんですね。

砂浜をどこまでも続く足跡って、永久に続く男女の愛を象徴しているよう。



私も、波に関する詩を見つけました。

今日の投稿で見てみてね~

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