ドアを開けると獣臭い。
急いで猫トイレ掃除。ビーの下痢治らず。
食欲と元気はいつもどおり。
蝉が鳴いて狩りシーズン本番なのに
外に出れないストレスから下痢に?
ビーは病院が大嫌いなので、もう少し様子を見ることに。
新しい羽のおもちゃを出すと、
珍しくモンチをふっとばしてビーも遊び出した。
久しぶりに、何度もビージャンプ。
前足を広げながらびよん、と真上に飛ぶのが迫力満点で、
夜中なのに大声で歓声をあげてしまう。
ジャンプの後は走ってどこかへ。
モンチもいつまでも飽きずに、
タワーとソファとベッドを行きつ戻りつして遊んだ。
もう羽が2枚に。殿は私の外泊が気に入らないのか、冷たい。
コミケ最終日、ダー帰らず。
高橋留美子『赤い花束』
どこにでもいそうなおじさん、おばさんが主人公のホームドラマ短編集。ごくごくふつうの、むしろ地味なくらいの人々の、日常のちょっとした切なさ、そして幸せ、ところどころに笑い。
「赤い花束」で旦那が死んでも泣けない妻が、「なんだかど~でもよくなっちゃったのよね~」という時の顔、「ヘルプ」の寝たきりのおじいさんが這う絵、髪型をどんどん変えるおじさんの〝ふぁさ~〟感、などなど、留美子さんにしか描けない絵だ。
漫画は、あざといくらいのケレン味がないと面白くない(ダー談)、なんていわれがちだけど、ここまで普通の人の話がこんなに面白いのは、やはり天才のなせる業。
あちゅいー
空腹に耐えかねて外に出ると、夏の陽射し、熱風。
隣の雑草畑の雑草の背がだんだん高くなる。
バイクで駅まで。
暑さが気持ちがいい(私だけ)ので、
一度戻って水着を持って世田パのプールへ。
蝉が全力で鳴き、抜け殻、蝉の穴を見つける。
ベンチで少し待って、子供だらけのプールへ。
子供軍団が騎馬戦を始めると、
監視員が「ピーッ」と笛を吹いて子供軍団は集合、
「今日は人が多いから」と注意されてた。
すごい腹の目立つ色白の男が、
仰向けでぷかぷか浮かんでる姿が面白かった。
その人、はしゃぐ子供軍団の輪にこらえきれずに割って入り、
一人ひとりをバックドロップ。子供軍団は水をかけて反撃。
私も隙間を見つけては、
仰向けになってぷかぷか浮いて、
白い夏空を見ていると意識が遠のく。
プール帰り、公園のベンチでパピコ。噴水に虹。
鳩に混じって夏痩せした雀がポップコーンをもらって食べていた。
家に戻ると隣の家の三毛猫がいたので話しかけると、
「邪魔すんな」という声で鳴いた。
部屋の窓からその猫を見ていたら、
蝉をつかまえて遊んでいた。
尼さんのテレビを見てるうちにうとうとして少し眠り、
空が暗くなって、半月過ぎの太った月が、橙色に光る。
モンチはタワーに飽くことなく遊んでくれる
猛暑続くなか、表参道へ。
涼しいヘアサロンでカット、カラー。
美容師さんたちに夏休みのことをきくと、
皆1泊で実家に帰ったという話。
担当の甘木さんは、実家の後金沢の
現代?美術館に行き、
そこは行くだけでも面白くて1日遊べるそう。
終わって外に出ると雨。セットがだいなし。
一度家に帰り、猫のトイレ掃除とご飯。それから三茶へ。
「火垂るの墓」
ドロップの缶に入れた水を、
兄ちゃんにもすすめるセツ子と、
全部飲んでいいよという兄ちゃん。
暑い夜、寝てるセツ子を抱きしめようとするシーンも切ない。
ラストの、誰もいなくなった二人の家を写す
(小津っぽい)シーンで(BGMまで小津っぽい、
この兄妹がだいたい「お早よう」の兄弟とカブる)、
二人が生き生きと生きた夏の日々を思い出す。
食べかけのスイカ、卵のお粥。
そのシーンが終わった後も、二人の姿がいつまでも残り、
DVDを消してから大泣き。
日本が戦争をやめてよかった。
罪の無い子供が、
計り知れない重い哀しみを背負ったまま、
ただ衰弱して死んでいく。
いまだに戦争を止めない国があるのは悲しくて、涙が止まらない。
ブッシュはこの映画を見たことあるのかな。
【百先生「東京焼盡」、その年の8月18日の日記より】
何しろ済んだことは仕方がない。「出なおし遣りなおし新規まきなおし」非常な苦難に遭って新しい日本の芽が新しく出てくるに違いない。濡れて行く旅人の間からはるる野路の村雨で、もうお天気はよくなるだろう。