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なぎのあとさき

日記です。

日曜 PM10:00~

2005年08月15日 | 日々のこと



ドアを開けると獣臭い。
急いで猫トイレ掃除。ビーの下痢治らず。
食欲と元気はいつもどおり。
蝉が鳴いて狩りシーズン本番なのに
外に出れないストレスから下痢に? 
ビーは病院が大嫌いなので、もう少し様子を見ることに。
新しい羽のおもちゃを出すと、
珍しくモンチをふっとばしてビーも遊び出した。
久しぶりに、何度もビージャンプ。
前足を広げながらびよん、と真上に飛ぶのが迫力満点で、
夜中なのに大声で歓声をあげてしまう。
ジャンプの後は走ってどこかへ。
モンチもいつまでも飽きずに、
タワーとソファとベッドを行きつ戻りつして遊んだ。
もう羽が2枚に。殿は私の外泊が気に入らないのか、冷たい。
コミケ最終日、ダー帰らず。

高橋留美子『赤い花束』
どこにでもいそうなおじさん、おばさんが主人公のホームドラマ短編集。ごくごくふつうの、むしろ地味なくらいの人々の、日常のちょっとした切なさ、そして幸せ、ところどころに笑い。
「赤い花束」で旦那が死んでも泣けない妻が、「なんだかど~でもよくなっちゃったのよね~」という時の顔、「ヘルプ」の寝たきりのおじいさんが這う絵、髪型をどんどん変えるおじさんの〝ふぁさ~〟感、などなど、留美子さんにしか描けない絵だ。
漫画は、あざといくらいのケレン味がないと面白くない(ダー談)、なんていわれがちだけど、ここまで普通の人の話がこんなに面白いのは、やはり天才のなせる業。


プール

2005年08月15日 | 日々のこと



あちゅいー



空腹に耐えかねて外に出ると、夏の陽射し、熱風。
隣の雑草畑の雑草の背がだんだん高くなる。
バイクで駅まで。

暑さが気持ちがいい(私だけ)ので、
一度戻って水着を持って世田パのプールへ。
蝉が全力で鳴き、抜け殻、蝉の穴を見つける。
ベンチで少し待って、子供だらけのプールへ。
子供軍団が騎馬戦を始めると、
監視員が「ピーッ」と笛を吹いて子供軍団は集合、
「今日は人が多いから」と注意されてた。

すごい腹の目立つ色白の男が、
仰向けでぷかぷか浮かんでる姿が面白かった。
その人、はしゃぐ子供軍団の輪にこらえきれずに割って入り、
一人ひとりをバックドロップ。子供軍団は水をかけて反撃。

私も隙間を見つけては、
仰向けになってぷかぷか浮いて、
白い夏空を見ていると意識が遠のく。
プール帰り、公園のベンチでパピコ。噴水に虹。
鳩に混じって夏痩せした雀がポップコーンをもらって食べていた。

家に戻ると隣の家の三毛猫がいたので話しかけると、
「邪魔すんな」という声で鳴いた。
部屋の窓からその猫を見ていたら、
蝉をつかまえて遊んでいた。
尼さんのテレビを見てるうちにうとうとして少し眠り、
空が暗くなって、半月過ぎの太った月が、橙色に光る。


カット~火垂るの墓

2005年08月15日 | 映画の話(ネタばれ)



モンチはタワーに飽くことなく遊んでくれる



猛暑続くなか、表参道へ。
涼しいヘアサロンでカット、カラー。
美容師さんたちに夏休みのことをきくと、
皆1泊で実家に帰ったという話。
担当の甘木さんは、実家の後金沢の
現代?美術館に行き、
そこは行くだけでも面白くて1日遊べるそう。
終わって外に出ると雨。セットがだいなし。
一度家に帰り、猫のトイレ掃除とご飯。それから三茶へ。

「火垂るの墓」
ドロップの缶に入れた水を、
兄ちゃんにもすすめるセツ子と、
全部飲んでいいよという兄ちゃん。
暑い夜、寝てるセツ子を抱きしめようとするシーンも切ない。
ラストの、誰もいなくなった二人の家を写す
(小津っぽい)シーンで(BGMまで小津っぽい、
この兄妹がだいたい「お早よう」の兄弟とカブる)、
二人が生き生きと生きた夏の日々を思い出す。
食べかけのスイカ、卵のお粥。
そのシーンが終わった後も、二人の姿がいつまでも残り、
DVDを消してから大泣き。
日本が戦争をやめてよかった。
罪の無い子供が、
計り知れない重い哀しみを背負ったまま、
ただ衰弱して死んでいく。
いまだに戦争を止めない国があるのは悲しくて、涙が止まらない。
ブッシュはこの映画を見たことあるのかな。

【百先生「東京焼盡」、その年の8月18日の日記より】
何しろ済んだことは仕方がない。「出なおし遣りなおし新規まきなおし」非常な苦難に遭って新しい日本の芽が新しく出てくるに違いない。濡れて行く旅人の間からはるる野路の村雨で、もうお天気はよくなるだろう。