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なぎのあとさき

日記です。

sad vacation

2007年10月17日 | 映画の話(ネタばれ)
コバルトセージ、2年目の株。
穂が伸びて窓から見えないところにいって咲いている。

チェリーセージの伸びた部分を切って、
花瓶5個に分けて家中に飾る。
花瓶を手にとって花と葉の匂いをくんくん嗅いでいたら、
鼻から喉までスーッとした。

先週末あたりからまた一段と涼しくなり、
殿はすっかり膝上の猫になった。
ダーにだっこされた殿を見て、
「殿は猫らしいねぇ。
ライオンにもトラにも似てるねぇ。
猫科を代表する猫だねぇ」といっていたら、
殿はみるみる晴れがましい顔つきに。

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sad vacation

まるでそこは地の果て。
龍造はいない。母がいる。
大きな憎しみを抱えていても、
けんじは当たり前に優しい。
特に変わった人ではなく、
誰もがけんじになりうる。
雨の日、あめ、と子供に教えるシーンが印象的。
いろいろな感情がからみあって、人になる。
時に感情なんてまるでないかのように許し、
守ろうとする母は、偉大で、怖いくらい。
大雨の日、母を確かめに行くシーンも印象的。
大切なのは、書類に書かれたことでも、
血でもない、人間の関係だということを思い出す。
自分の身の回りの人が、とても大切だということも。
ウサギがかわいい。
オダジョーも第2のウサギみたいにかわいい。
ラストのしゃぼん玉も本当によかった。
まるで至上の時。

いつのまにか3部作の北九州ものの第3部。
役所さんはどうしてるんだろう。

こんな映画はダーと一緒に観れてよかった。
帰り、渋谷で24時間のお寿司。
おいしかった~。

エヴァ序

2007年09月18日 | 映画の話(ネタばれ)
(ネタバレあり)
エヴァ序は初号機も使途たちも機械類もかっこよくなってて、
ほこりっぽさ、というか空気感がよく出ていて、
スクリーンで見ると迫力があってよかった。
件の綾波笑顔も納得の出来ばえ。
初めてシンジが人のために戦うことで救われるシーンなので、
序のラストにふさわしく、収束していた。
あのアニメをやってた90年代は、
シンジその他のキャラの閉塞感が時代にマッチしてたけど、
今作り直すなら、キャラをもっと成長させて、
わかりやすく救ってあげて欲しいところ。
最低なのはゲンドウだけに的をしぼって…。
好きにならずにいられないキャラが一人もいないのに、
好きなアニメってのも珍しい。プラモ作るまでに。
萌えポイントは、ゼロ号機の後頭部が、
どことなくビーの後頭部に似てること。

監督ばんざい

2007年07月09日 | 映画の話(ネタばれ)
近所の梔子。
今年は花つきも香りもとてもよかった。

金曜から買い物づいて、セールのワンピや下着、レギンスなどゲット。
土曜も渋谷で、パルコ、ビームスなど。
やしまでうどん。列がさらに長くなった。うなる美味しさ。

シネセゾン渋谷で、「監督・ばんざい!」
短編のバイオレンスシーンはかっこいいし、
小津風の武もなかなかよかったし、
30年代風のは、ヒットした某作よりぐっときたけども、
いで博士が出てきたあたりからついていけなくなり、ちょっと寝る。
バイオレンスものを撮らなくても撮ってもいいから、
かっこいい男の生き様映画をまたみせて欲しいなぁ。
帰って「BROTHER」を観てすっきり。
ボーっと吸い込まれるような映画が好き。

日曜はCと久々に三宿ボエム、テラスでトマトのパスタ。
世田谷公園のプールものぞいて、アイス食べる。

ララララランララ~♪

2007年06月06日 | 映画の話(ネタばれ)
最近CSで観た、申し分のない夏映画。

菊次郎の夏

風にそよぐ緑、真夏の白い光、明るい色の海。
縁日、プール、ひま人ども。
夏の空気に包まれる。
ただ二人が並んで歩くシーンはそれだけで感動的で、
おまけにここぞってとこで久石「Summer」がかかるので、
涙がぽろぽろ止まらない。
武のしゃべり方も歩き方も、
そのまんまな感じでかっこよくて、
役者としてもこの上ない。ラストは特に泣き。

冬冬の夏休み

子供の夏休みの空気が、生々しいまでのリアリティ。
台湾の田舎の、豊かな緑の中で過ごす兄妹の、
男の子と女の子で違う、それぞれの夏休み。
妹が本当にかわいい。すべてのシーンがすばらしい。

ロメールの緑の光線やクレール、夏物語もそりゃもう大好きだけど、
アジアの夏映画は空気が濃くて、自分の記憶の夏景色によくしみる。

スパイダマン

2007年06月04日 | 映画の話(ネタばれ)

待ってた甲斐あって、たくさん咲いてくれた八重ゼラ子。

ペンステモン、「スモーリー」だったっけ?
咲き始めは花が小さくて地味かなーと思ったけど、
花はどんどん大きくなって、
パープルと白のツートンできれい。

バラの花が少なくなったら、
草花が目立ち出して、
そんな庭もかわいい。
6月に入っても、いい気候が続く。

「スパイダーマン」

前半は、ドキドキするし、スパイディかっこいいし、
笑えるところもあるし、面白かった~!けど、
後半はちょっと納得いかない点も多かったな。
もっとゴブリンJrにしっかり焦点あてて欲しかったというか!ひどい!

ダーとごっきげんで渋谷に行き、HMVをチラッと見てから、
マック買って映画館へ。けっこうすいていた。


ブリアリ

2007年06月02日 | 映画の話(ネタばれ)

4月からのフレンチローズブームで行き着いたマダムフィガロ。
新苗だけど、蕾が色づいて大きくなってたので、
一輪だけ咲かせてみた。
こんなマダムでいたい、と目標にしたいバラ。

雨が止んで、6月。
午後の陽射しに、緑がまぶしい。

「クレールの膝」
エヴィアンが湧いてそうな山々と湖水の碧、
夏の盛緑が織り成す景色の中、
誰もが恋にうつつをぬかす素敵な映画。
結婚を控えたブリアリと友達の作家さんのでたらめっぷりは、
ブリアリの暑苦しいヒゲとあいまって
20代前半の頃観たときは「なんじゃそら」と思った気がするけど、
今観ると非常にナチュラル。エクリュ!
クレール姉妹はとてもかわいい。

昨日から今日にかけてたまたま観ていて、
今朝になってブリアリが逝去した、と甘木くんからメール。
近くに行く用事があったので穴場テラスでココナツのアイスティ。
ヌーヴェ談義しながらパリに思いを馳せる。
そのうち小津の話になり鎌倉にも思いを馳せる。
ビル風が少し冷たい。
その前に会った甘木兄は、彼女に結婚するか別れるか?
と迫られてブルーになっていた。
ナチュラルの対極にある二択。


Paris,je t’ame

2007年05月14日 | 映画の話(ネタばれ)

バラと同時期に咲き出した、八重のゲウム。
写真よりもっと濃いオレンジ色で、
茎を長く伸ばして咲く姿がのびのびして気持ちいい。
全く手のかからない宿根草。

”Paris,je t’ame” in品川プリンス

パリのあちこちを舞台にした18話のオムニバスで、
エピソードのあいまあいまに朝焼けのパリやら、
きらめくエッフェル塔と花火、夜景などが映ってパリを満喫。
愛がテーマで、一つ一つ胸にしみるような、
ほろっとくるお話が多くてよかった。
中でも、ファニーの「パリの街が似合ういい女ぶり」は、
格が違った! ブラヴォ!
ラシューズ墓地のお話は、パリならではの奇跡という感じで好き。
私にはプルーストが出てきてくれるかしら。
盲目の男の子の恋のお話、
アラブの女の子に一目惚れするお話もかわいかった。
サニエのお話は、ふだんのパリっぽくてよかった。
ブシェミは、出てくるだけで面白い。メトロで絵になるなぁ。
カウボーイデフォー、男の子の後姿に涙。
2杯のコーヒーにも涙。
イライジャの話はフロドっぽかった。
ガス監督のかわい子ちゃんズにはダーも感心。

映画の前、ウイングのオープンテラスでご飯。
春野菜のパスタ、真鯛のグリルなど。
さらにポップコーンもキャラメル味と塩味両方買う。


鉄コン筋クリート

2007年01月09日 | 映画の話(ネタばれ)
大輪のエリザベス。

「鉄コン筋クリート」
ため息ものの美しいアニメーション。
宝町の色がきれいで、
板やコンクリートなどの質感もそれぞれで、
一度には見切れないくらいの濃い絵。
アクションもバイオレンスシーンもかっこいいし、
キョンシーみたいなやつは怖いし、
楽しませてもらった。
シロとクロのふたりには、
ところどころ、うるっとさせられる。
欲をいえば、もっと若い頃、
そうね90年代の終わり頃に見たかったけど。
ねじが足りてなかった頃。

久々の渋谷東急で、
帰りは通りすがりのねぎしでご飯。
安飯でそんなに美味しくもないんだけど、
ダーと向き合ってご飯を食べつつ、
映画の余韻にひたって、
黙っていても同じことを感じてるような、
なんだか幸せな夜だった。

獅子座

2006年12月16日 | 映画の話(ネタばれ)
寒くなってピンク色が濃くなったフレンチレースの蕾。

朝9時に渋谷のハロワへ。
ハロワが世田谷にあったら、
どれだけありがたいか。
せっかく渋谷まで来たので、
まんキツで少し時間をつぶして、
(地下で空気がよどんでるわ、
ポテトが異常にまずいわ)
ヌーベルバーグでしきりなおし。
でも睡眠不足がたたって、
少し寝ちゃった。

「獅子座」
アパルトマンから見下ろすセーヌ川、
車から正面に見えるアンヴァリッド、
カフェの中から見た舗道、
夜の凱旋門、
俯瞰で見るパリの全景などなど、
またまたパリを思うさま堪能。
夏の太陽の下、
セーヌ川のほとりでばったり行き倒れたり。
お金はなくともコメディタッチで面白かった。
最初のシーンから胸毛がすごかった。

ロメール&シャブロル

2006年12月12日 | 映画の話(ネタばれ)
雨あがり、用事で渋谷へ。
New黒ブーツは歩き心地がすごくいい。
用を済ませて、コンビニで食料を調達し、
シネマヴェーラでヌーベルバーグ特集。
新しくなったユーロスペースは初めて。
きれいで見やすくて2本立ても快適。
どっから見ても映画好き達でほどよく混んでいた。

「モンソーのパン屋の娘」
パリの街を一人うろうろしながら、
女の子たちのことを考えてる学生くんの話。
パリの街並みを思うさま堪能。
ごちゃごちゃしてても、
センスのいい看板、シックな店構え、
露店ですら小粋で、
調和のとれた美しい街。
偶然すれ違う美人も、
毎日行くパン屋の女の子も、
多少うぬぼれ屋の男の子も、
本で読んだイメージそのまま。
パン屋の娘を誘うときの手つきが…。
男の子はヒドイといえばヒドイけど、
自分の心(モラル)にしたがって、
何が「卑劣」かを決めるのは、
いいと思う。

「シュザンヌの生き方」
自尊心がない、といわれて、
確かにその通りなシュザンヌだけど、
かわいいからいいじゃない。
ギヨームにめろめろしてるシュザンヌはかわいいし、
主人公に惜しげもなくお金をあげるシュザンヌもかわいい。
結局、ばかな男子たちは、
そんなシュザンヌにかなわない。

ロメールのこの2本は、
ふつうの日常会話ばかりで、
フランス語が結構聞きとれた。

「嘘の心」
ミステリーなストーリーも最後まで楽しめたし、
夫婦の愛、危ういときもあれば、
確かなときもある…もよかった。
絵を見た後の妻の反応や、
最後の海辺のシーン、
サン・マロの青い海、
青で統一されたキッチン、
青いワンピース、青っぽい絵、
濃い青のジャーマンアイリスなどなど、
青色が印象的。

フランスの映画に心をひたして、
外に出ると道玄坂ってのは、
わかっていても興ざめ。
センスのかけらもない看板、
ゴミがちらばる舗道。

Ruffn’ Tuff

2006年11月21日 | 映画の話(ネタばれ)
手をとりあって向き合うお二人。

「Ruffn’ Tuff」
スカからロックステディ、
レゲエにいたるまでを描いたドキュメント。
もう、すべてのシーンがかっこよかった。
ジャメイカンオヤジは皆さん、
なんてなんてかっこいいの~!
グラディのあの笑顔、
アイルトン・エリスの変わらないいけめんぶり、
ボブ・アンディや、U-ROYの、
自信まんまんのバイタリティ、
見てるだけで幸せ。
皆がロックステディを作ったのは俺だぁ~、
といいながらも、お互いや、
当時のプロデューサーへのリスペクトが、
びしびしと伝わってくる。
アイルトン・エリスだけはジャメイカンにしては珍しく、
俺は当時4番手くらいかな?なんて
謙虚なところがまた素敵。
当時ラッパーはいなかった、って話は面白かった。
老いてなおギャグもいかしてる!
黄昏のビーチでの、
アイシャルビーリリースドは感動もん。
オヤジたちが唐突に歌いはじめる歌も、
なんて厚くて、熱くて、ソウルフル。
グラディが親友と歌い出すところも、
アイルトンエリスがスカとロックステディの違いを
口頭ドラム&ベースで語るところも、
在りし日のキング・タビーも、
そのほかいろいろ、
目頭の熱くなる鳥肌シーンの連続で、
ギブタンクス!
キングストンの街並みや、
美しいビーチの映像もあっていうことなし。
次はダブに焦点をあてた、
ダブ三昧のドキュメントが見たいです!

シアターNにて。
久しぶりにロックステディ師匠の甘木くんにも会って、
なかなか聞けないレゲエ話も聞いて楽しかった。

明日へのチケット

2006年11月21日 | 映画の話(ネタばれ)
マルゴちゃん、この秋も絶好調。

ぎりぎりまで家でのんびりしてから渋谷へ。
駅まで、ハナミズキの赤い葉もほとんど落ちて、
もう寒いのに、
何かがおかしくて笑が止まらず歩く。
何がおかしかったのか思い出せない。

「明日へのチケット」
ヨーロッパを走る電車ムービーで、
3人の監督のリレーオムニバス。
最初のお話は、恋心とともに旅するおじさん。
好きな人のいるシーンをつぶさに思い出したり、
妄想したりしながら、楽しく旅をする。
その恋心が、1杯のミルクになって、
ミルクの白い色が、優しさそのもののよう。
次のお話は、何かにつけて「フィリッポー!」と叫ぶお婆さんと、
そのフィリッポの話で、
お婆さんの傍若無人ぶりは、
最初のうちは笑えて、
ダーも隣でくすくす笑ってたけど、
だんだん切なくなってくる。
二人の関係がはじめよく分からなかったり、
携帯電話のくだりも狐につままれたようだったり、
面白かった。
最後のお話は、
俊介くんのいるチームのサポーターが、
サッカーとは関係のないところでも、
ユニフォームに恥じない熱さを見せる、
爽やかなお話。
最後にはサッカーもあきらめずに、
走り去るシーンは本当に爽やか!

帰りは道玄坂に入ってすぐの、
魚のおいしいお店でご飯。
ダーはふだん飲みメインで来るお店らしいけど、
私はサンザシのお酒一杯でいい気分になり、
次々料理を注文するのを見て、
そんなに食えるの?
と心配してたけど、お茶漬けまで完食。
石がれいのお刺身、生がき、
車えびの塩焼きなどどれも美味しかった。

恋エチュ

2006年10月29日 | 映画の話(ネタばれ)
ヌーベルバーグのポスター展を見に、
渋谷のパルコへ。
アタラント号のメトロ用ポスター、
ジャン・ルノワールの恋多き女、
海辺のポーリーヌ、
「彼女について知っている2、3の事情」
ってタイトルのイベントのアンナ・ポスター
が特にかわいかった。初めて見るものばかり。
コレクター・甘木くんは、
さっそくお店の人と話し込みだしたので、
本屋で立ち読み。
トマトのパスタを食べて帰る。

「恋のエチュード」
BSでお待ちかねのトリフォー特集。
主人公のJ.P..レオーと、
イギリス人姉妹とのきらきらした日々は、
いつまでも続いていきそうだけど、
ふりかえると長い人生で一瞬のこと。
姉は妹を思うあまり、
妹はピューリタンとして生きるあまり、
主人公はいつまでも一人。
それぞれの苦悩があるから、
一瞬でも結ばれたときの幸せは、
深く、切なく、ぶわ~っとくる。
暗くてねちっこくて、
同じヌーベルバーグでも、
ゴダールのヴィヴィッドで軽快な映画とは対称的。

キングス&クイーン

2006年10月12日 | 映画の話(ネタばれ)
「キングス&クイーン」

最初のシーンはパリの街。
画廊で仕事をする主人公の女は、
35歳、息子が一人。
ムーン・リバーをBGMに、
ドキュメンタリー風にカメラに向かって何か答える。
カメラのアングルが動くのが躍動的で、
順風満帆な雰囲気。
でも、その後、
人生にはつきものの辛い出来事が起こる。

前の男、イスマイルの登場は対照的に、
野獣の絵、ヒップホップの響く部屋で、
煙草片手になんか食ってる。
こっちは人生が絡んでほつれて、
精神科に入院させられる。

女は人生が絡んだりほつれたりしないように、
実業家との結婚を選ぶ。そこにロマンスはなさそう。
父の遺稿は、自分や妹に関わる部分は破り捨てる。

イスマイルは、ほつれた人生をなんとかしようとは思ってない。
素直に、茶目っ気たっぷりに、優しく生きている。
車の中で酔っ払って煙草吸っていて、
おまわりさんに注意されるシーンとかよかった。

イスマイルが男の子をつれて、
美術館を歩くシーンもよかった。
大切なのは、紙に書かれたことではないし、
血でもない。

二人が歩いてくるのを、
主人公が本を読みながら待っているシーンでは、涙。
いろんなことがあるけど、
人生にはこんな風に、幸せな時間がある。
終わりにもう一度流れるムーン・リバーは、
はじめに聞いたときより優しく聴こえて感動的。

見た後、自分の足も地につくような、
いい映画だった。

この日は日にちを間違えてハローワークにいき、
うどん食って映画を観て、
帰りにやっとジャンプ見つける。
メリー号とのお別れ、
ルフィがあんなに泣くのは初めて。