NEXの上位モデルとして登場した「NEX-7」。2,430万画素という画素数の向上したAPS-Cサイズセンサーを搭載し、より精細化が図られたということが一番のポイント。実際に撮影して等倍で眺めてみると普段使いには少々オーバースペックとも思える画素数なのですが、通常の利用サイズで眺めたとき、確実に画の違いを感じることができるでしょう。解像感ばかりでなく階調にも優れた結果が現れることは想像に難くなく、またその通りの結果が得られているという印象です。EVFの搭載や2つのダイヤルなど撮影に際してのインターフェイスも練りこまれており、写真を撮るための道具としてしっかりと進化を見せたモデルと言えるのではないでしょうか
センサーを作れるメーカーということもあるでしょうか、ソニーの画づくりの上手さはNEX-5Nなどでも舌を巻くものでしたが、画素数を増したセンサーは次世代の幕開けを感じさせるものと言ってもよいでしょう。正直なところNEXという軽快なパッケージを考えれば「こんなに高画素必要なの?」という印象を持っていました。撮影してみれば当然のことながら解像感に優れ、レンズの描写を一層そのままに表現してくれるポテンシャルをはっきりと感じさせてくれます。単純に画素数の問題ではなく、よい画を得るための進化なのです。
例えば豊かなトーンも見逃せないポイント。左の写真、黒塗りのハイヤーのペイントや表面の肌触りまで想像できるような、質感溢れる描写と感じませんか? 画素が増えたからといって100%まで拡大してにらめっこするのはやめて、鑑賞サイズや出力サイズに整えたときの画で違いを感じてみてください。きちんと撮影した写真を、追い込んで仕上げていく。そういった写真の面白さを追究したいとき、NEX-7は懐の深い画を見せてくれます。
SONY ミラーレス一眼カメラ α NEX-7 ズームレンズキット NEX-7K 新品価格 |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます