観音菩薩のかぎりない慈悲の心は白処に住むとするところから,白処尊菩薩とも呼ばれて信仰されてきたが,とくに補(普)陀落山(ふだらくせん)(ポータラカ)中の清流岩上に身をゆだねて思索する瞑想の世界は,白衣に象徴される清澄な境涯とともに禅的境地の顕現として禅宗にとり入れられた。そこでは過去の儀軌にとらわれることなく,三十三身に変化して一切の苦悩を消散せしめ,不吉を転じて吉祥となす観音のもつ自在性が尊重されたのである
古くからインドで崇拝され、仏教に取り入れられてからは阿弥陀如来の明妃とされ、
観音菩薩の母ともされました。
観音様のなかでは、もっとも女性的な優しさを持っています。
そこから、息災除病、救児、安産の本尊ともされています。胎蔵界曼荼羅(まんだら)では、
観音院の一尊で1面2臂(ひとつの顔に二本の腕)の像で蓮華座の上に座り右手は与願印で、左手に蓮華を持つ形となっています。白衣を着け、白蓮華の中にいる白は清浄菩提心を表します。
また、白衣観音様は兵乱天変の防止の役割があると記されています。
世の中が、戦争・天変地異等で不安定になると白衣観音様が出座されるようです。
正に現世に深く因縁のある観音様ですねラブラブ
弘法大師(空海)の真言宗では、心静かに合掌し、白衣観音様ご真言(梵語:サンスク
リット語) 「Om svete svete Pandara -vasini svaha」
「オン・スヴェティ・スヴェティ・パンダラ・ヴァシニ・スヴァーハ」 (音訳)
又は~「オン・シベイテイ・シベイテイ・ハンダラ・バシニ・ソワカ」
と唱えれば、一切の災難は消滅し、不吉祥は吉祥になるといわれております。
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