ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディションパラマウント ホーム エンタテインメント ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
トニー賞で6部門を受賞した伝説のブロードウェイミュージカルを映画化した極上のエンターテインメント作。コーラスガールの女性3人組が歩んだ成功と挫折の物語を、数々の名曲に載せて描き出す。『シカゴ』で脚本を担当したビル・コンドンが監督と脚本を担当し、コーラスガール役にはグラミー賞受賞者のビヨンセ・ノウルズがふんする。共演者にはジェイミー・フォックスやエディ・マーフィなどの人気と実力を兼ね備えたスターが顔をそろえる。ビヨンセ率いるコーラスガールたちが披露する歌声と魅惑的なパフォーマンスは圧巻。
~物語~
エフィー(ジェニファー・ハドソン)、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)の3人の女性コーラスグループ“ドリーメッツ” 人気歌手ジミー・アーリー(エディ・マーフィー)のバックコーラスを足がかりにしてデビュー。野心家のマネージャー、カーティス(ジェイミー・フォックス) の”美しいディーナをリードボーカルに据え、白人受けする軽いポップスを歌わせる"という戦略が功を奏し、ヒット曲を連発。一気にスターダムを駆け上った。当初のリードボーカルで歌唱力ではずば抜けているエフィーは不満をもらし、遅刻等をくりかえしたため解雇されてしまう…~
☆“歌手”が勢ぞろいしたベスト・キャスティング!
ブロードウェイミュージカルの映画化にはよくあることですが、「ドリームガールズ」も映画化が企画されてから実現まではかなり時間がかかりました。
まず80年代後半にホイットニー・ヒューストンをディーナ役に据えて企画されましたが、ホイットニーがエフィーの曲のいくつか、特に『AND I AM TELLING YOU I'M NOT GOING』を自分が歌うという無茶な要求をしたため、お流れに。
その後、ジョエル・シュマッカー監督で、ディーナ役にローリン・ヒルを迎えて企画されましたが、その頃のミュージカル映画が次々と興行的に失敗していたため、またもや企画は立ち消えに。
『シカゴ』(2002)の大ヒットを受け、ようやくGoサインが出て製作されました。
ディーナ役をビヨンセが演じると決まったと聞いて、半分納得、半分不安でした。アリシア・キーズに競り勝って得た役だと言います。
ビヨンセがかつて所属したグループ、デスティニーズ・チャイルドもメンバーの脱退等があり、シュープリームスと、その状況は酷似しています。
この役を演じるのはやはり誰もが納得するスター性は不可欠。ビヨンセ以上の適役はいないと言い切ってもいいでしょう。
ビヨンセは役づくりのため、ダイアナ・ロスにも会い、「世界一すてきな女性のひとりよ。何か必要なものがあれば何でも言うようにって言ってくれたわ」と、お世辞をコメントしています。
不安要素はダイアナ・ロスとビヨンセの歌唱スタイルが違いすぎること。
ビヨンセ自体は別に嫌いではないのですが、歌手としてはいまひとつ...。歌い方が苦手なんです。
彼女が歌う姿をはじめてみたのは2001年のグラミー賞のステージ。(もちろんTVで、ですよ)
デスティニーズ・チャイルドの一員として登場し、『インディペンデント・ウーマン Part 1』『セイ・マイ・ネーム』とヒット曲をメドレーで披露。リードボーカルのビヨンセは青いビキニ姿で大熱唱。まあ、よく声の出るヒトだ、と。
続いて2005年のアカデミー賞授賞式でのステージ。(視聴率対策のため、担ぎ出されたといわれています。)主題歌賞ノミネート曲をオリジナルの歌手に成り代わりステージで3曲も披露。いずれも原曲の良さを見事にぶちこわした大熱唱でした(笑)
そう、いわゆる細かい感情表現より、勢いで歌うタイプの歌手なのです。そのビヨンセが、甘い声質が売り物のダイアナ・ロスの歌声を表現できるのか...。
演技力よりむしろそちらのほうが心配でした。ちなみにこの映画で、ディーナが「歌い方に個性がなく、感情が表現できない」などと揶揄される場面がありますが、これはちょっと違うな。ダイアナ・ロスはあの声自体がもうぶっちぎりのオリジナルで、声を荒げて歌わなくてもちゃんと感情表現のできる歌手。でなきゃ「エンドレス・ラブ」や「追憶の涙」(故マーヴィン・ゲイへの追悼歌)をヒットさせることはできなかったでしょう。
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