ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「悪臭抑制には、環境改善が不可欠」

2018-05-25 08:50:56 | 日記
 養豚農業経営の安定した継続をするには、豚の飼養管理の環境を疫学的に整備することが第一です。 ミミズのいない土壌にする。石灰を坪当たり5kg散布する。豚舎内の床面周囲の内側を床面より高さ160cm石灰乳を塗る。約6ヶ月持ちます。 さらに薬剤消毒をするなら、グルタグリ-ン(ホルマリン系)を使用すると、効果が上がります。 豚には、ワクチン接種の実施計画をつくり、そのプログラムで実施します。飼料は普通、配合飼料が利用されると考えています。現在、流通している配合飼料は、完全といってよいくらいの設計がされています。むしろ、よすぎるくらいです。豚がこれを完全に消化吸収するには健康で丈夫でないと、せっかくの飼料の成分を利用しきれないもったないことになります。例えば、ふんが臭いということは、飼料中のタンパク質がアンモニア態窒素の形であり、本来なら消化されてアミノ酸となって吸収され、ふんが悪臭にならないと認識して下さい。 大型種の豚配合飼料は高タンパク質、高カロリ-となってあり、消化吸収をよくするには腸内細菌叢の組成が大切です。単なる消化酵素では、一過性でその時だけの能力しかありません。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、腸内細菌叢を強化持続し、消化吸収をよくするだけでなく、代謝機能をよくして免疫賦活作用が働き、下痢の予防、肺炎を抑え、ヘルペス様疾病のオ-エスキ-病、PRRSなどが発病しない、または周囲で発症していても発症しないという実績が示されています。発情ホルモンにもその働きが認められ、離乳後発情再帰も4~5日と明確に示してくれます。 種雄豚の乗駕欲不振にも効果があり、当然、精子の活力・精子数の増加と産子数の年間一腹24頭の実績が認められています。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、いつも紹介していますが、薬品にない健康食品です。 東京農業大学:住之江研究所で発明特許をとったもので、糸状菌と酵素菌を併存させた濃厚飼料として作られたものです。原材料は大豆です。従来、糸状菌と酵素菌とを同一の原料を培養基として同時に繁殖させることは困難であり、不可能に近いとされていましたが、飼料中に酵素と酵母が併存することは、その飼料価値を高め、その相乗的作用により動物、特に幼稚動物の成長に優れた効果をもたらすころが、結果から明らかにされています。 豚の腸内細菌叢の強力化から栄養物の利用がむだなく、よって、年々問題となる悪臭問題も元から断ち切るので、よけいなマスキングなどの手間を必要としません。これからのハエの発生も問題でなく、汚水浄化もBOD、CODなど基準以下を示し、特にスカムや汚泥をつくらないなど自然作用の底力をみせてくれます。やはり、科学であります。

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