ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「ミネラル酵素豚いかが?」

2018-05-24 11:45:29 | 日記
 低コストと省力化を図り、肉質のよい元気な豚を育てあげたいと模索した若き農業者。その経営の鍵が活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スだった。佐賀県武雄市 久保信幸さん JA武雄市管内 取材/浅見文夫
 繁殖率アップ悪臭ダウン「デ-タ-はうそをつかんけんね、ぶれもあまりなかけん」養豚農家・久保信幸さん(37才)は、そう言って去年の実績表を勢いよく取り出した。 母豚の年間平均出産回数が県平均の2.0回に対して2.3回、一腹当たりの正常産子数も県平均10頭に対して12.8頭。みごとに高い繁殖率をあげ、JA武雄市管内でもトップの成績を誇っているのである。 久保さんは、この好成績の要因を「やはり活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの使用しか考えられない」と言い切る。 導入したのは平成7年からだが、目に見える変化は繁殖率や育成の向上だけではなかった。当時、久保さんがなんとかしたいと思っていたのは、糞尿による悪臭の低減と抗生物質をできるだけ使わない養豚経営。それが、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使い始めると悪臭はかなり緩和され、抗生物質も大幅に減らすことができたのだ。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの特徴は、原料の大豆を培養基とし、そこに併存する酵素と酵母の働きにより、飼料中のタンパク質をむだなく消化吸収させ、体内の代謝機能を活性化させるところにある。「糞の中に栄養分が残っているから悪臭の元になるのであって、それが体内で完全に消化吸収されれば臭いは減る。体質が強化され、健康で丈夫な豚になれば肉質もよくなる。たぶん、そういうことなんだろうと思います。」 休みのない経営を変えよう しかし、情報を得てすぐ活性酵素食品ゴ-デンエ-スを使い始めたわけではなかった。というのも、これに含まれる酵素の働きを機能させるためには、豚舎の内外をばい菌の少ないアルカリ性土壌に変える必要があったからだ。そのためには、豚舎の周辺に年2回、坪当たり5キロの石灰を散布、内部も同様に年2回水洗いして、アルカリ主体の消毒が必須条件だ。 ワクチン接種も条件だったが、久保さんがためらったのは消毒作業だった。露地野菜とミカン30ア-ル、米60ア-ルを栽培する父親が、朝1時間ほ手伝ってくれるが、あとはすべて久保さん一人の仕事。消毒する時間のゆとりがあるとはとても思えなかったのである。 最多では母豚80頭を含む9百頭近い数の豚の育成に追われた。畜舎と自宅ははなれているため、結婚するまでは畜舎わきの事務所に一人寝泊まりしての生活だった。「休みがないけん、ほんとうはあまりしたい仕事ではなかったですけど」と苦笑する久保さんだが、農業高校を卒業後、地元の大規模養豚農家で4年間研修して就農し、「始めたからには」と、ひたすら増頭の道を歩んできたのである。 7、8年前からは肉質をよくしたいと天然ミネラルを配合するようになった。5年前からは敷き料をおがくずから籾殻に転換した。ガスの吸収や殺菌効果を考えると、製材所から購入するほうがいい。しかし、価格が高い。安い籾殻を確保したほうがコストダウンにもつながり、堆肥としても利用できる。 今は手が回らないため、一次発酵したものを近隣の茶、タマネギ農家が引き取り、何年かねかして使っているとのことだが、より完全な堆肥化は、久保さんの将来への課題にもなっているのである。No2へ

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