ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「自然科学の力を現代病と闘う武器に」

2019-03-11 09:19:33 | 日記
養豚農業経営は、疫学的な考えを持って実行することが重要です。環境をアルカリで消毒し、ミミズのいないことが一つの目安となります。豚の体内の腸内環境を改善することが、必須条件となります。そのことによって、ほかの有能細菌が増加し消化吸収の活性化だけでなく、特に免疫賦活を強め一段と抗病力が高まります。発病しないことがその効果を示してくれます。 このところ、各方面で生菌数、乳酸菌が注目されています。 以前、子豚の早発性下痢症などの発生の予防を乳酸菌を使って試験しました。A社からはA地方で試験した結果が良かったので私のところで確認試験をしてくれ、またB社からは会社の農場で良い結果が出たので追試験をしてくれなど、各社から依頼されたためです。しかし、実際に試験するとそれほどの効果が認められませんでした。私が臨床獣医師として感じたことは、菌には分布図があって、地域ごとに特徴があるということです。これを確信し、大学の微生物学の先生方に話しました。この意見にどなたからの反論がなかったので、自然界の科学的区分がわかったような気がしました。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、東京農業大学の住之江研究室でうまれたものです。原料を大豆とし、酵母菌、麹菌、乳酸菌を組み合わせてつくったものです。 これを使って臨床的に観察すると、給与して30日で豚の発咳症状が減少し、肺炎の症候も改善がみられました。よくある豚のパスツレラ肺炎などです。また、周辺でオ-エスキ-病が発生しても発病しないなどの結果が認められています。疫学的にも免疫賦活作用が強力であると認め、納得しました。 発情も鮮明に確認でき、離乳後の再発情もはっきりします。種付け、妊娠、分娩とスム-ズに結果が出て、子豚の育成も良くなり、肉豚出荷をもって育成率としています。 肉質にも良い結果が出ています。ミネラルと組み合わせ、ミネラル酵素豚として自信を持って販売している生産者もいます。悪臭問題も豚の体内から経ち切ることができ、これも満足できる結果です。ふん尿処理で沈殿槽に使用すると、BOD、COD、SSなどが国の基準を大幅に下回り、3分の1以下の数字がでています。 コマ-シャルではなく、大学の研究室で開発されたものとして自負しております。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、人間にも同じような結果が確認されて普及しつつあります。特に便秘の改善、生理痛の減少、疲れにくい、風邪をひきにくい、二日酔いの予防、ダイエットなどに効果があります。年間通じて利用していると2年目から花粉症にならなくなったなどの連絡をもらっています。 自然科学の仕組みの奥深さを確認しながら、これからも普及していきたいです。