ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「豚が丈夫で病気に強く、繁殖・育成の成績が上がる」

2013-06-14 06:08:48 | 日記
 安全でうまい豚肉の供給こそ、養豚農業経営者の義務である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは現在、生菌製剤として承認されている。特に家畜の排泄物の悪臭が著しくなくなることがその証明である。腸内細菌叢に変化と活性を促し、作用として菌が有効に働くということだ。次いて有害物質の抑制、病原菌の阻止、消化の活性と有効成分の合成さらに見逃せないのは免疫賦活作用が強化されること。これにより抗生物質や抗菌剤の使用の激減が認めら、肺炎等の疾病が無くなり、ヘルペス様疾病の発病も抑えられることは今までも知られるところである。近年丸粒とうころこしの利用が普及している。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スに注目したヒントは自然界を見直したのが始まり。本誌にも何度か掲載しましたが、復習のつもりで聞いて下さい。「スプ-ン一杯の土には、50億のバクテリア、2000万の放線菌、100万の原生動物、20万の藻類がいる」と言われているということは、同時にその土が生きている証拠である。 疫学的に環境をみるとこのようなことを身にしみて感じる。生菌製剤の必要なわけはこのためだ。話をもどして、丸粒とうもろこし利用の自家配合飼料をつくる注意として、とうもろこしの割合は、65%以内とする。亜鉛欠乏をおこすから、硫酸亜鉛0.02%、ビタミンB12を除いたB群、飼料100gが中/mgビタミンD飼料100g中200IU。これは、便秘、食欲不振の予防として、配合飼料の比重1リットル豚570g~580g、必要なアミノ酸、メチオニン、リジン、シスチン、トリプトファン、必要なビタミンA、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、K。9種類以上が注意する点である。繁殖豚の飼養管理については、交配後2週間以内に飼料給与料を2kgに減らす。胚の発育中止が産子数に影響する。交配後13~21日の間が受精胚の着床する時期である。分娩豚舎に日光が充分に入っているか、または、16~18時間の点灯をする。頭数の雌豚を同時離乳し、オ-ルアウトを実施し群飼する。離乳当日の24時間は飼料と水を給与してはいけない。離乳後は思い切って増し飼いしフラッシングを行う。分娩後の飼料給与として、分娩日0kg、2日目1kg、3日目2kg、4日目3kg、経産豚は5~7日以降7kgを限界に不断給与初産豚3kg以上給与。子豚の飼養管理、分娩時子豚体重1.5kg以上。マクロビン、鉄剤の確実投与。28日離乳時体重7.5kg以上。離乳時子豚生存率96%以上、離乳後6日種付け90%以上、生後60日齢の体重22kg以上。以上のことを指標として実施し、各自の実績と比較して下さい。また近年高度公害、特に悪臭が問題になっています。養豚場の近くで悪臭があるところは経営も悪く借金に苦しんでいると想像しても過言ではない。また豚の達成率や斃死も多いと言える。 疫学的にみても、悪臭問題、水質汚濁、豚の疾病との関係は断ち切れないものと決めて考えるべきである。96年4月頃、豚流行性下痢(PED)が関東に北上し、千葉県、茨城県と発生の噂もあった。混合感染が出るので難しいとのことである。