師走に入り、急激に寒くなりましたね~
みなさん、風邪などひかないように気をつけてくださいね。
ワタクシはというと、そんな心配御無用なほどダイジョウブです
なぜなら昨日、1ヶ月ぶりに生萬斎さまを観に行ってきました
えぇ、もちろん前の方でガン見です。
今回、一緒にガン見してきたお友達は9月の「神秘域」(三番叟)も一緒に観に行った
Yちゃんと以前からのワンコつながりのお友達で先日もラルフに会いに来てくれた
「萬斎さま大好き仲間」でもあるうにまいすさんの3人で行ってきました。
会場は「世田谷パブリックシアター」。6月に行った「ベッジ・パードン」以来です。
開場が18:30だったので、その前に軽く食事をしましょう。ということで
うにまいすさんと三軒茶屋で早めに待ち合わせ。
そして前もってうにまいすさんが探しておいてくれた会場近くのうどんやさん
「のらや」さんへ。
17時の開店と同時に入り、ちょうどその日から始まったという「クリスマス特別メニュー」があるとのことで
3人ともそれをオーダーしました
最初にサラダ。エビのフリッターとかぼちゃを揚げたのが入っていてボリューミー
お皿の端っこにちびちびう~に~ちゃんがいるよ
2品目、スパイシーグリルチキン(だったっけ?)お肉がジューシーで
美味しかったこれで一人前
ここにもう~に~ちゃん鉄鍋が熱いからちょっと後ろにいるよ
3品目 メインのうどん。私は「ぜいたくあんかけうどん」というのにしました。
お肉、揚げたお餅、ゆば、梅、ネギ、海苔の天ぷらがのっていてスープはあんかけ。
太目の手打ち麺はもちもちしていてうどん好きの私にはとても美味しかった
ラルフもルークもうどん大好き(もちろん味なし)う~に~ちゃんもうどん好きかな?
4品目 デザートはココアの葛餅とバニラアイスのモンブラン。
葛餅は弾力があって甘さも控えめ、美味しかった
気づいた方も居ると思いますが、「のらや」さんで使われている食器類、全部「猫」
の絵柄なんです可愛いよね~
食事をしながらここでも3人ワンコの話で盛り上がり、Yちゃんもゴル飼いとなれば
なおさら話は尽きなかったけれど、開場の時間も迫り・・・お腹もイッパイ
いざ!世田谷パブリックシアター!・・・ってのらやさんから徒歩5分だけど
さて!いよいよ「狂言劇場その七」Aプログラム「舞」12月1日(木)初日でござる
ここから先は長文・萬斎ネタ、狂言ネタのマニアックな内容ですので興味の無い方は軽くスル~しちゃってくださ~いネタバレありです。これから観に行く方もスルーしちゃってください
えぇ、ワタクシ萬斎マニアですが、なにか?
十九時 開演
小舞「七つ子」 高野 和憲
小舞「暁」 竹山 悠樹
小舞「鮒」 野村 萬斎
小舞というのはこの日の内容で言えば前座のようなものだと思うのですが
高野さんも竹山さんも野村一門の中では何をされても安定して上手い
お二人ですが今回初めて観た萬斎さまの「鮒」、素晴らしかった
役柄と言うか、内容は稀曲「勧進聖」に出てくる鮒の精が琵琶湖の
湖面をアクロバティックに跳ねる姿を舞う(一部プログラムより抜粋)という
ものですが、だとしたらものすごく活きのいいぴっちぴちの鮒でした
「七つ子」と「暁」が終わり、この日初めて萬斎さまが舞台に登場。
地謡の皆さんは黒の紋付袴ですが萬斎様だけ紫の紋付です。
そしていよいよ萬斎さまの「鮒」が始まりました。
たぶん萬斎ファンなら誰もがこれで虜になりました、と言っても過言ではない
あの謡の声も然り、舞台を踏み抜かんばかりの足拍子も然り
何よりも舞でのあの跳躍!(しかも跳びながら360度回転)
助走とかないんですよ。その場から屈伸だけで垂直にパーン!と跳んで回ってるの!
きゃーやられた
他の萬斎ファンのみなさんはどうなのかわかりませんが
私は萬斎さまのこういうキレがあってバネがあって美しくてしなやかで、
なおかつ力強い、
こういうとこが大好きなんです
だからもう、この時点でこの日のメイン「MANSAIボレロ」の期待度300%くらいでした。
続いて狂言「棒縛り」
太郎冠者 野村万作
主 深田博治
次郎冠者 石田幸雄
後見 岡 聡史
あらすじ
主は自分の外出中、2人の家来が酒を盗み飲みできぬよう、一計を案じます。まず太郎冠者に棒術の型をさせ、両腕を広げたところを、次郎冠者に手伝わせて手と棒を縛り付け、続いて次郎冠者も後手に縛りあげます。主の外出後、酒を飲みたくなった2人は酒蔵に行き、かろうじて動く手先で扉を開け中に入ります。匂いをかぐうち我慢しきれなくなった2人は、苦心の末、互いに酒を飲ませ合う方法を見つけます。酒盛りを始め、謡(うたい)と舞で盛り上がっているところへ主人が帰ってきますが、盃に映った主人の影を見た2人は、主人の執念に違いないと言う始末。やっと主人に気づいた次郎冠者は逃げ出し、残された太郎冠者は棒術で主人を脅かすものの、結局追い込まれます
あらすじはわかっていてもつい同じところで笑ってしまいます。
何と言っても万作さん、石田さん、深田さんですから
もう全ての動きに卒が無いのです。
そしてこの棒縛りで酔った太郎冠者と次郎冠者が縛られたまま滑稽に謡い舞うのが
先の「七つ子」と「暁」だったんですね。
あ~面白かった~
それにしても狂言師の身体能力の高さは本当に凄い!
間近で観ないとわからないかもしれませんが体のコアやインナーマッスルが強くないと
あの動きは出来ないんだろうなー。
20分の休憩を挟んでいよいよ「MANSAIボレロ」。
照明は真っ暗に落とされ、その暗闇に一筋のライトの光が差し込むと徐々に
萬斎さまのシルエットが浮かび上がり、それにあわせてラヴェルの「ボレロ」の旋律が
少しずつ大きくなってゆきます。
そして差し込むライトの光もスポットライトのようになりパァっと明るくなると
真っ白な装束を纏ったまっしろな萬斎さま(すっぴん。超肌きれい)が舞い始めました
始まる前、アメノウズメ伝説を重ね合わせた三番叟をボレロにのせて・・・というような
ことをきいていたので、「アメノウズメ:ボレロ:女性」というワードが頭にあったので
衣装はてっきり映画「陰陽師」のエンディングで萬斎さまが舞った
「女舞い」の時に着ていたような、巫女さんのような女装なのかなぁ~と
勝手に思っていたのですが、上下白の男装でした。白い陰陽師(^^;という感じです。
個人的には女装よりもこちらの装束を纏われた萬斎さまの方が断然美しいと。
(まだ40代というのに洋服よりも古典装束の方が似合うのは萬斎さましかいませんよ(^^;)
単調だけれどだんだんと強く大きくなるボレロの旋律。
萬斎さまの舞いもだんだんと佳境に入るにつれ表情が・・・・
あれ?・・・・あの顔は。
オイディプス王になっちゃってるよ?
こう思ってしまった時点で、この「MANSAIボレロ」を観ていた私が認めたくない
何かを、
必死に考えないようにしていたことを考え始めてしまいました。
なんだかなぁ・・・。
違うなー・・・何でボレロで三番叟?
こんなに大好きな萬斎さまを間近で観ているのに何ゆえこのようなギモンを感じ始めて
しまったのかと言うと、萬斎さまが踏む三番叟があまりにも素晴らしすぎて、というか
三番叟を踏む萬斎さまは三番叟そのもの。舞っている時のあのトランスな表情は
神様が彼に降りてきちゃってるというか。
三番叟は三番叟、「MANSAIボレロ」は「MANSAIボレロ」で別のものとして
観れば「MANSAIボレロ」のMANSAIは美しくて独創的で情熱的。
あぁ、でもでも。
なんだか釈然としない。
でもパンフレットの中で
興奮と熱狂に導く力強い楽曲に、
「私とは何者ぞ。」という問いかけに、
狂言のアイデンティティ、
日本のアイデンティティを息づかせ、
宇宙の環を力強く循環させたい。
~省略~
皆さんの想像力に訴える
皆さんと創造力を分かち合える
機会になればと思っております。
~省略~
敢えて、世界的な、普遍的な作品を取り上げることで、
新たな土俵にのせていただき、
日本の伝統芸能、舞台芸術を再認識する機会にしたいと思っております。
日本の再生を信じて、ソーゾーを続けてまいります。
と、萬斎さまの言葉を見れば、震災後を含めた今の日本の再生を願う表現なのだな。と
思えるのでした。
そしてすべての演目が終わり、鳴り止まない拍手。
二度のカーテンコールに応えてくれた萬斎さまは最強のドヤ顔でした
意味不明でもドヤ顔でも萬斎さま、やっぱりアナタはステキです
えぇ、ワタクシ萬斎マニアですが。なにか?
Yちゃん、うにまいすさん、お付き合いありがとうございました
ぜひまたご一緒しましょう~
みなさん、風邪などひかないように気をつけてくださいね。
ワタクシはというと、そんな心配御無用なほどダイジョウブです
なぜなら昨日、1ヶ月ぶりに生萬斎さまを観に行ってきました
えぇ、もちろん前の方でガン見です。
今回、一緒にガン見してきたお友達は9月の「神秘域」(三番叟)も一緒に観に行った
Yちゃんと以前からのワンコつながりのお友達で先日もラルフに会いに来てくれた
「萬斎さま大好き仲間」でもあるうにまいすさんの3人で行ってきました。
会場は「世田谷パブリックシアター」。6月に行った「ベッジ・パードン」以来です。
開場が18:30だったので、その前に軽く食事をしましょう。ということで
うにまいすさんと三軒茶屋で早めに待ち合わせ。
そして前もってうにまいすさんが探しておいてくれた会場近くのうどんやさん
「のらや」さんへ。
17時の開店と同時に入り、ちょうどその日から始まったという「クリスマス特別メニュー」があるとのことで
3人ともそれをオーダーしました
最初にサラダ。エビのフリッターとかぼちゃを揚げたのが入っていてボリューミー
お皿の端っこにちびちびう~に~ちゃんがいるよ
2品目、スパイシーグリルチキン(だったっけ?)お肉がジューシーで
美味しかったこれで一人前
ここにもう~に~ちゃん鉄鍋が熱いからちょっと後ろにいるよ
3品目 メインのうどん。私は「ぜいたくあんかけうどん」というのにしました。
お肉、揚げたお餅、ゆば、梅、ネギ、海苔の天ぷらがのっていてスープはあんかけ。
太目の手打ち麺はもちもちしていてうどん好きの私にはとても美味しかった
ラルフもルークもうどん大好き(もちろん味なし)う~に~ちゃんもうどん好きかな?
4品目 デザートはココアの葛餅とバニラアイスのモンブラン。
葛餅は弾力があって甘さも控えめ、美味しかった
気づいた方も居ると思いますが、「のらや」さんで使われている食器類、全部「猫」
の絵柄なんです可愛いよね~
食事をしながらここでも3人ワンコの話で盛り上がり、Yちゃんもゴル飼いとなれば
なおさら話は尽きなかったけれど、開場の時間も迫り・・・お腹もイッパイ
いざ!世田谷パブリックシアター!・・・ってのらやさんから徒歩5分だけど
さて!いよいよ「狂言劇場その七」Aプログラム「舞」12月1日(木)初日でござる
ここから先は長文・萬斎ネタ、狂言ネタのマニアックな内容ですので興味の無い方は軽くスル~しちゃってくださ~いネタバレありです。これから観に行く方もスルーしちゃってください
えぇ、ワタクシ萬斎マニアですが、なにか?
十九時 開演
小舞「七つ子」 高野 和憲
小舞「暁」 竹山 悠樹
小舞「鮒」 野村 萬斎
小舞というのはこの日の内容で言えば前座のようなものだと思うのですが
高野さんも竹山さんも野村一門の中では何をされても安定して上手い
お二人ですが今回初めて観た萬斎さまの「鮒」、素晴らしかった
役柄と言うか、内容は稀曲「勧進聖」に出てくる鮒の精が琵琶湖の
湖面をアクロバティックに跳ねる姿を舞う(一部プログラムより抜粋)という
ものですが、だとしたらものすごく活きのいいぴっちぴちの鮒でした
「七つ子」と「暁」が終わり、この日初めて萬斎さまが舞台に登場。
地謡の皆さんは黒の紋付袴ですが萬斎様だけ紫の紋付です。
そしていよいよ萬斎さまの「鮒」が始まりました。
たぶん萬斎ファンなら誰もがこれで虜になりました、と言っても過言ではない
あの謡の声も然り、舞台を踏み抜かんばかりの足拍子も然り
何よりも舞でのあの跳躍!(しかも跳びながら360度回転)
助走とかないんですよ。その場から屈伸だけで垂直にパーン!と跳んで回ってるの!
きゃーやられた
他の萬斎ファンのみなさんはどうなのかわかりませんが
私は萬斎さまのこういうキレがあってバネがあって美しくてしなやかで、
なおかつ力強い、
こういうとこが大好きなんです
だからもう、この時点でこの日のメイン「MANSAIボレロ」の期待度300%くらいでした。
続いて狂言「棒縛り」
太郎冠者 野村万作
主 深田博治
次郎冠者 石田幸雄
後見 岡 聡史
あらすじ
主は自分の外出中、2人の家来が酒を盗み飲みできぬよう、一計を案じます。まず太郎冠者に棒術の型をさせ、両腕を広げたところを、次郎冠者に手伝わせて手と棒を縛り付け、続いて次郎冠者も後手に縛りあげます。主の外出後、酒を飲みたくなった2人は酒蔵に行き、かろうじて動く手先で扉を開け中に入ります。匂いをかぐうち我慢しきれなくなった2人は、苦心の末、互いに酒を飲ませ合う方法を見つけます。酒盛りを始め、謡(うたい)と舞で盛り上がっているところへ主人が帰ってきますが、盃に映った主人の影を見た2人は、主人の執念に違いないと言う始末。やっと主人に気づいた次郎冠者は逃げ出し、残された太郎冠者は棒術で主人を脅かすものの、結局追い込まれます
あらすじはわかっていてもつい同じところで笑ってしまいます。
何と言っても万作さん、石田さん、深田さんですから
もう全ての動きに卒が無いのです。
そしてこの棒縛りで酔った太郎冠者と次郎冠者が縛られたまま滑稽に謡い舞うのが
先の「七つ子」と「暁」だったんですね。
あ~面白かった~
それにしても狂言師の身体能力の高さは本当に凄い!
間近で観ないとわからないかもしれませんが体のコアやインナーマッスルが強くないと
あの動きは出来ないんだろうなー。
20分の休憩を挟んでいよいよ「MANSAIボレロ」。
照明は真っ暗に落とされ、その暗闇に一筋のライトの光が差し込むと徐々に
萬斎さまのシルエットが浮かび上がり、それにあわせてラヴェルの「ボレロ」の旋律が
少しずつ大きくなってゆきます。
そして差し込むライトの光もスポットライトのようになりパァっと明るくなると
真っ白な装束を纏ったまっしろな萬斎さま(すっぴん。超肌きれい)が舞い始めました
始まる前、アメノウズメ伝説を重ね合わせた三番叟をボレロにのせて・・・というような
ことをきいていたので、「アメノウズメ:ボレロ:女性」というワードが頭にあったので
衣装はてっきり映画「陰陽師」のエンディングで萬斎さまが舞った
「女舞い」の時に着ていたような、巫女さんのような女装なのかなぁ~と
勝手に思っていたのですが、上下白の男装でした。白い陰陽師(^^;という感じです。
個人的には女装よりもこちらの装束を纏われた萬斎さまの方が断然美しいと。
(まだ40代というのに洋服よりも古典装束の方が似合うのは萬斎さましかいませんよ(^^;)
単調だけれどだんだんと強く大きくなるボレロの旋律。
萬斎さまの舞いもだんだんと佳境に入るにつれ表情が・・・・
あれ?・・・・あの顔は。
オイディプス王になっちゃってるよ?
こう思ってしまった時点で、この「MANSAIボレロ」を観ていた私が認めたくない
何かを、
必死に考えないようにしていたことを考え始めてしまいました。
なんだかなぁ・・・。
違うなー・・・何でボレロで三番叟?
こんなに大好きな萬斎さまを間近で観ているのに何ゆえこのようなギモンを感じ始めて
しまったのかと言うと、萬斎さまが踏む三番叟があまりにも素晴らしすぎて、というか
三番叟を踏む萬斎さまは三番叟そのもの。舞っている時のあのトランスな表情は
神様が彼に降りてきちゃってるというか。
三番叟は三番叟、「MANSAIボレロ」は「MANSAIボレロ」で別のものとして
観れば「MANSAIボレロ」のMANSAIは美しくて独創的で情熱的。
あぁ、でもでも。
なんだか釈然としない。
でもパンフレットの中で
興奮と熱狂に導く力強い楽曲に、
「私とは何者ぞ。」という問いかけに、
狂言のアイデンティティ、
日本のアイデンティティを息づかせ、
宇宙の環を力強く循環させたい。
~省略~
皆さんの想像力に訴える
皆さんと創造力を分かち合える
機会になればと思っております。
~省略~
敢えて、世界的な、普遍的な作品を取り上げることで、
新たな土俵にのせていただき、
日本の伝統芸能、舞台芸術を再認識する機会にしたいと思っております。
日本の再生を信じて、ソーゾーを続けてまいります。
と、萬斎さまの言葉を見れば、震災後を含めた今の日本の再生を願う表現なのだな。と
思えるのでした。
そしてすべての演目が終わり、鳴り止まない拍手。
二度のカーテンコールに応えてくれた萬斎さまは最強のドヤ顔でした
意味不明でもドヤ顔でも萬斎さま、やっぱりアナタはステキです
えぇ、ワタクシ萬斎マニアですが。なにか?
Yちゃん、うにまいすさん、お付き合いありがとうございました
ぜひまたご一緒しましょう~